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部屋に移動

 移動した先は会議室みたいなところだった。


 っていうかこの部屋ってコンテナを再利用したやつか?


 なんか中の空間の大きさに覚えがある。


 八フィートコンテナと同じ大きさ。


 場所は第一農業区と第二農業区とを結ぶ通路の途中の通路を折れたあたり。


 洪と荷物運びで通った道。


 今までは通り過ぎるだけだったけど、今回は通路を曲がって中に入った。


 ま、ただの部屋なら荷物運びの途中で入ることは無いよな。


 部屋の中にはイスが六つ。


 ・・・イスって脚って数えるんだっけ?


 一脚、二脚って。


「中に入って待ってな」


 ダイアナに促されて中に入る。


 本人はここを案内するのが役目だったみたいで中に入ってこない。


 何があるんだろう。


 ・・・。


 あ、ハッチポッチも入ってきた。


 あと誰だ?


 知らない人間が三人。


 若いのが二人とおっさんが一人。


 椅子の数からするとこれで全部になるのかな?


 それぞれが適当に座ってから扉が閉められる。


 ・・・。


 ・・・無言。


 誰も話さないな。


 んー。


 こっちから何か話すか?


「・・・ぇー」pu


!?電源切れた?


 非常灯で見えちゃいるけど皆立ち上がったり慌ててる。


『改めてこんにちは。 突然に申し訳ない』


 どこから声が?


 スピーカーか?


『私はNSCの中で代表を務める者だ。 聞きたいことや言いたいことなどあるだろうけれども、今の状況について簡単に説明させてもらおう』


 ・・・何かヤな予感。


『現在コロナは月に向かう軌道を取っている。 これまで通りのラグランジュL1ポイントに留まっていない。 現在も移動継続中だ』


 うん、確かゆっくりとだけど移動してたよね。


 後十一年くらいで着く。


『徐々にだが加速していたコロナは順調に月に接近。 クレーターもきちんと確認できる距離まで来ている』


 おお!


 思ったより早くない?


『そしてそれに伴い、NSCの活動に協力はできない、離脱を表明したもの。 月への帰還を申し出た皆さんに大挙していただくことを決定した』


 ・・・ぉいまさか。


『これより君たちのコンテナを切り離す。 宇宙レスキューには通知してあるため、その中で落ち着いて救助を待っていてほしい。 では、さようなら』


 ガコ。


 っそぉい!!!

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