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ドヤ顔された

「最近のっていうかユニバーサルデザイン規格のユニットやパーツは、だいたい似たような使い方が出来るからな。 覚えておいた方がいいぞ」


 扉の横にある数字キーのパネルを指さす。


「で、ここのパネルの左っ側をいじってな」


 あ、開いた。


「この穴が開閉用のレバー差込穴な。 メーカーによっても違うけど、こういう六角形の穴か、三角か四角の穴が絶対ついてるから」


「でも、パネルの数字でロックしてるのに何で開くんで? ロックの意味ないじゃん」


「だからこれは緊急用ってことになってんだよ。 実際、完全に塞ごうってんなら溶接でもしないと閉まりゃしねぇんだ。 今は非常開閉ボタン押して、手動で開閉できるようにいじってあるからな」


「へー」


「でな、緊急用とはいっても普段からこんな風にパカパカ開けて開け閉めされちゃたまんねぇから数字キーのところは簡単に開かないし、ハンドルは一か所で管理するようになってる。 だからここにはハンドルが無くて穴だけがあるって訳だ」


「え? じゃあさっきはどうやって開けたんです?」


 パネルの周りにはハンドルとか見当たらないけど。


「こういう時にちゃんと道具持っとくかどうかで、仕事ができる人間かどうかが見極められるんだぜ」


 うわ、すんごいドヤ顔で六角レンチ取り出した。


 てかこれ何センチだ太すぎだろ。


 しかも重そう。


「そっちは何か道具持ってんのか?」


 何があったかな・・・。


「ワイヤーとヒートナイフ・・・予備の作業グローブ・・・バッテリー・・・くらいかな?」


 だいたいのものは重機に引っ付けたままだったからな。


「後ででも何かどこかで調達しとくか。 これから先何かと必要になるかもしれないしな」


「・・・そうすね。 俺も何か持っておくようにします」


 実際岩居さんは色々と持ってた道具で、ガッチリ閉まってたはずのドア開けちゃったしな。


「さて肝心かなめのこの先だけど、何があるかなーぁ」


 二人一緒に振り向く。


 明かりのついている通路の先には幾つかの扉が見える。


 扉の形からすると、今までいたスライダー待機室の仲間みたいな部屋かな。


 設置されてる向きとか違うけど。


「ここはどうかなー」


 一番手前右側の扉を岩居さんが触る。


 MOMOに確認。


 立ち入り禁止の警告も無し、注意も特に反応なし。


 ・・・左側から見てくか。


 数字キー・・・2222で。


 開かない。


 1・2・3・4・・・開いた。


 中は・・・、電気のスイッチどこだ?


 右手の壁は・・・あ、点いた。


 ?


 なんだここ倉庫か?


 箱がいっぱい置いてある。

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