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分かれ道

「特に急がないなら、全部確認しておいた方がいいな。 使えるもんがねぇか、あとは・・・まぁ行き当たりばったりになるかもだけどな」


『じゃぁ真っ直ぐに行ってその先・・・』


「あぁ、真っ直ぐねってちょっと!」


 なんでか知らないが岩居さんは真っすぐ行かずに、右側にある通路の方へ歩いていく。


「ちょとなんで! エルは真っすぐって」


「ああ、聞こえたよ。 でもその前に大島クンはAIで地図見てたよね」


「え? 見てたけど」


『オイコラおっさん!』


「こっちもまぁ、大雑把に地形とかは分かってるつもりだ。 真っすぐ行ったら居住ブロックだってね。 じゃぁこの先は何がある? なぁエルさん?」


『ぅ・・・・・・』


「えっと・・・」


 表示させたままの地図に目をやる。


 工業区、そこから伸ばした先に居住ブロック。


 いまその途中にいて、そこから右。


 右の方にある施設・・・。


「何もない・・・?」


「ようにしてあるんだろ。 でも国防軍のか? そこと繋がってる道はある。 軍事施設ってのは昔っから秘密が多いもんだ。 エルさんらはそういうところを色々利用してんだろ」


 一定の速さで歩きながらそう答える。


 ってかすげー。


 そういうこと考えてもなかった。


「見えてきたな」


 扉がある。


 重ったそうな黒っぽいのが。


「んー」


「? どうしたんですか?」


「エルさんや、ここ開けて入るぞ」


『・・・』


「一応の断りは言ったからな。 んじゃま開けるぞ」


 ボタンを操作している。


「・・・ん? んん?」


 ? ロックがかかってる?


 開かないのか?


「んー、こうか」


「何やってるんで?」


「ほぉ!」


『な! ロックが!』


 ぎりぎりぎりと扉が少しずつ開いていく。


 なんで?


「おりゃーーーぁ!」


 開いた。


「ぇぜー。 はっはっは。 電子ロックだけじゃなくて、物理的にもロックしとけよ」


『~~~~~ぐぅ』


 あ、そういう事か。


「エル、工業区のロックも見直した方がよくね?」


『くそ!』

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