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ぐぅ。

*午前に一度投稿しましたが、一部改変してあげなおしています。

 向かって右側の扉。


 大きなレバーを下げて手前に引いて開けると、そこにはパラダイスがあった。


「いやっほーう!」


 大声が出てしまったが、ワンルームマンションよりちょっと狭い居住空間。


 上下二段に区切られたベッドスペース。


 小さなシンクに、冷蔵庫、電子レンジ。


 イエーイ!!


 さらに小さい収納に、シャツとパンツもあった!


 オムツじゃない!


 ひゃほぅぃ!!


 早速着替えるぜい。


 ってMサイズ・・・。


 俺、普段L着てるのに。


 いやうん、ちょっとぴっちりだけど、着れるから。


 こんな状況でサイズがどうこう言ってたら、着れるもん無くなるし。


 そういや大規模災害に備えて救援物資を備蓄するなら、被災者がストレスを感じないように、色々と多くの種類の食料や日用品も準備をしておかなければならないってなことを、昔学校の公民の授業で習ったんだよな。


 でもそれって地震や広域火災とか、たくさんの避難民が出る地球上での出来事を対象としたものだった訳だ。


 宇宙空間じゃ、ユニットごと切り離されて避難するから、生活物資はそのままユニットの中にあるし。


 もしもユニットの中にいなかったら、まぁ十中八九死んでるわな。


 そんな中で何とか生き残った上こんな状況になるなんて、そこまで予想できた人間なんてほとんどいないだろうし、俺くらいだろ、身一つで宇宙の中をサバイバルするようなやつは。


 そんな俺が今ここで新たに望むものは一つ!


 朝ごはんだ!


 冷蔵庫の中に冷凍ピラフがあったから、まずはそれを食おう。

 

 チーン。


 ご馳走様。


 で、腹が膨れたところで、改めて部屋の中を見てみるか。


 まずはさっきから使ってるシンクにレンジといった簡易キッチン。


 ベッドに小型収納。


 このベッドがある壁の向こう側、構造上この部屋の反対、さっきの通路のもう一つの扉のところが倉庫兼電源及び小型の水循環装置が設置されてるはずだ。


 さっきMOMOに表示させた西間建設製ユニットの見取り図でもそうなってた。


 だからここで問題です。


 この部屋にある、さっき入ってきた反対側。


 要はコロナに刺さっているこのユニットの最奥にあるこの部屋の、さらに奥に行けるように構造になっている、あの扉は何?


 この西間建設製ユニットは増設も可能で、大概は横に並べていく構造のはずだけど、奥に伸びてく構造って?


 テンキーも付いてるから多分稼働してる。


 奥に何かある。


 ・・・。


 行く?


 行っちゃう?


 ・・・。


 いや、もうちょっといろいろ落ち着くまで待とうか。


 お茶を飲んでね。

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