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割と順調・・・?

「みぎひだみぎひだうえしたびーえー♪ みぎひだみぎひだうえしたびーえー!」


 何の曲だったかな。


 サビの部分が耳に残ってて、頭の中で繰り返し流れ、つい口にも出している。


 聴いたのは音楽番組でだったと思う。


『二二〇八年、すいかめろんP作曲、「くそげーの心得」の一節ですね。 派生曲が多く作られているため、いずれか別の楽曲である可能性もあります』


 ありがとうMOMO。


 解説とか求めてた訳じゃないけど、合いの手があるとちょっと安心する。


 残りの距離二キロちょい。


 右左に進路を変え、時々上下にも移動してデブリを避けつつ前に進む。


 あがっ!


 右足のすねにぶつかった!


 さっき痛めたとこではないけど、すねは痛いすねは。


 視界が悪いし死角ができてしまうのはしょうがないけど、足に来るかオイ。


『デブリ接近、回避を』


 そぉい!


 斜め前方から飛んできたデブリを、さっと右にひねるようにして回避。


 痛みに気を取られてた。


 回転してしまったから、再度位置確認。


 目標地点・・・、地点・・・あった。


 ヘルメットの中にロックさせておいた目標の矢印に目線を合わせて、重機のスラスターで向きを整える。


 距離1828.31・・・1814.60・・・


 おし大丈夫だ。


 近づく方向で漂っている。


 スラスター残量は、半分ほど。


 前進再開。


 距離 1780.61・・・1722.15・・・1659.57・・・


 右へ移動二秒。


 直後に左に二秒ふかして進路固定。


 下の方にあるデカいのが近づいてきそうだから、先んじて進路を直しておく。


 残り千五百を切った。


 足元を大きなデブリが通過する。


 残りは細かいデブリだけ。


 ・・・だと思う、見える範囲内だけなら。


 目標にしているどこかのブロックの灯りも、だいぶはっきりと見えるようになってきた。


 窓の大きさや数から察するに、都市ブロックではなさそうだ。


 学術研究ブロックか、工業関係の何かかな。


 ん?


 灯りのところで何か動いたような。


 「MOMOにカメラ操作要請。 目的地にしている地点の周囲をズームアップ」


 『カメラ操作了承しました。 ヘルメット内に別窓で表示します』


 右の方に小さく画面が表示される。


 どんどん拡大されて、今だいたい五十倍くらいか?


 うーん、ブロックノイズが出てて見にくい。


 灯りのところが拡大されたけど、そこに映った灯りの見えている窓の中の様子はわからないな。


 デブリが横切っただけなのか?


 残りの距離が千を切った。


 減速して、着地に備えよう。


 スラスターを前方に向けて、しばらく噴射を続けて減・・・ガドン!


 背中から衝撃!?


なんで!?

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