話は続くよ
その後も記録してた映像を見ながら色々聞かれたりした。
スライダーの件は緊急時だからとお目こぼし。
国防軍の人の遺体の情報はレスキューの人から伝えてもらえる事に。
岩居のおっさんについてはかなり色々聞かれた。
雰囲気とか身長とか、あと何か持ってなかったかとか。
身長はまぁ、映像だけだと分かりにくいしなぁ。
だいたい百六〇から百七〇の間くらいじゃなかったかな。
何か持ってたかって言われても、工具とかなら持ってる様子は無かったし、携帯端末くらいしか持ってなかったんじゃないかな。
でもあの人も今はデブリと同じ扱いになるのか。
合掌。
「このあたりの通路の広さは?」
「素材とかはわかりそう? 磁石が着いてたとな無かった?」
「こっちの地図と見比べてどうかな? 酪農をやってた場所はこの辺?」
「他にコロナの中で誰かと会話した?」
そのほか色々聞かれること多数。
だいぶ疲れてきたぞをい。
「一度休憩しようか。 救助が終わったばかりなのに時間を取らせてしまってすまなかったね。 疲れているならドクターに一度診てもらってもいいけどどうする?」
こっちに判断投げないでくれー。
疲れてそういう事考えるのも一苦労なのに。
あー。
「いっぺん寝るかします。 疲れた」
「そうか。 じゃぁ部屋まで送ろう」
ぇふー。
あーマジ疲れ。
ホント寝たい。
ベッド欲しい。
そういやコロナの中でも色々な場所で寝たけど、ここのベッドってどんなだろうな。
・・・。
レスキュー船だしふかふかの布団は無理かもな。
緊急事態に備えた折り畳み式の薄いマットのついたベッドに毛布一枚くらいの奴か、最悪無重量空間で漂いながら寝るってパターンかな。
なんとなく後者のような気がするけどどうだろ。
「ここにベッドがある。 高級羽毛布団とかは無いし薄くて堅いけど我慢してくれ」
前者でした。
何はともあれ身体を横にして寝れる。
毛布被ってずり落ち防止にベルトをかけて寝る。
ふぅ。
ご飯食べさせてもらえるかな?




