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偽クノイチ異界譚  作者: 蒼枝
偽クノイチ、異界の日常
21/34

カグラ一家の日常~初めての名刺交換編

今回は文字数の割に内容が薄いです。

メインキャラ5人のステータス紹介が主となっているので……

ご勘弁の程を。

 さて。レベルアップを手伝うとは約束したものの。

 正直しばらくは屋敷の仕事を覚えるのに専念して欲しいんだけどな……等とつらつら考えながら、商店街で三人の装備用の材料を買い込む。

 ちょっとお高い付与用の宝石とかも買い込んだので、所持金は金貨134枚→125枚になった。

 三人分となるとやっぱり高いなぁ、とか考えながらヴァト君達に荷物を分担して持ってもらう。

 宝石の包みを持たされたローリナなどは「はふ……」と、うっとりした表情で包みを見つめながら歩いていたので、危うく転びそうになっていた。

 そうこうしている内に屋敷へと到着。

 私は買い込んだ材料を所持品欄に放り込むと居間に全員を呼び集めた。

 とりあえずレベルアップを手伝うにしても装備を作るにしても彼らのステータスが分からないとしょうがないので、カードの詳細を確認させてもらおうと思ったのだ。


「で、めでたく全員レアクラスとなった訳ですが」


 喜色満面のローリナ、メイディン。

 魂の抜けかけているヴァトくん。


「家族の間に隠し事があるのはどうかと思いますし、今後パーティを組むにしても、装備を作るにしても、お互いのステータスが分からない、というのはどうかと思いますので、全員のカードを公開し合おうと思いますがいかがでしょう?」

「……家族?」


 聞き返すヴァト君。


「家族ですよ?」


 とネイル。


「「家族だよね~」」


 うなずき合うローリナ&メイディン。


「そか……家族か」


 あ、ヴァト君、心なしか復活したみたい。


「ちなみに一家の主がシノ様で、私が新妻で、ローリナ&メイディンが可愛い娘で、ヴァトがヤンチャ盛りの長男という事で」

「えー、私もシノ様の奥さんがいい!!」

「……独り占めはダメ」

「仕方ありません。ローリナ&メイディンは側室ということでは」

「おっけー」

「……手を打ちます」

「ということで自動的にヴァトが家庭内ヒエラルキーでは最下層ということに……」


 ……せっかく復活したヴァト君が畳に突っ伏してしまいました。


「……こほん。話が逸れましたが……全員のカードを開示という事でいいですか?」

「「はーい」」

「もちろんです」

「……まあ、みんなのカードも気になるしなぁ」

「それでは、まずは私から」


 と、最初にカードを開いたのはネイル。


「どうぞご覧下さい……あ、スキルページのスキルスロットが多いのは、シノ様からお借りしている魔道具のお陰ですよ?」



――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 氏名ネイル・サヴァン 性別女 年齢14歳 

 総合レベル22 ギルドランクC

  クラス メイン『ルミナスメイド』LV16

       サブ『雑益奴隷』LV15

  

 ステータス

  HP 575

  MP1135

  STR 15

  VIT 14  

  DEX 13

  SPD 15

  INT 13

  MID 12

 

 称号

  マナの申し子

 

 固有スキル

  部分獣化

  家事道具習熟

 

 属性補正

  闇+10%

  光+20%

 

 祝福

  神楽紫乃

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

スキルスロット 5

  セットスキル 【光術初級】【道具効果上昇】【魔道具効果上昇】

         【治療】【ストーンスキン】

  習得技能 『レジストペイン』『レジストワード』

       『レジストスパンキング』『ストーンスキン』

       『アンチビュート』『治療』

       『光術初級』(ライト、コンティニュアルライト、ホーリーライト)

       『道具効果上昇』『魔道具効果上昇』                

――――――――――――――――――――――――――――――――――――



「あれ……やっぱりネイル姉も祝福欄、シノさん……?」

「というか、あなたたち全員シノ様の祝福があるはずですよ? MP量がレベル1にしては異常だと思いませんでしたか?」


 ヴァト君の疑問に答えるネイル。


「え、いや、そりゃちょっとおかしいとは思ったけど……レアクラスのせいかなって……え!?」

「祝福って、単にシノ様の保護下にあるから、と言う訳でなくて……」

「……本当の神様みたいに祝福の効果があるって……事?」

「まあ、気にしないでよ。ちょっと人よりMP多くなるだけだし」


 私みたいに『測定不能』な訳じゃ無いんだしね。


「ちょっとって……ええ!?」

「さすがシノ様ですね」

「うん……シノ様だから」

「……そか、シノさんだもんな……」


 ……ちょっとまて、それで納得するのか。「シノ様だから」が免罪符みたいになっているぞ。


「それじゃあ、次は私~」


 次にカードを広げたのはローリナ。

 


――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 氏名ローリナ 性別女 年齢10歳 

 総合レベル1 ギルドランクF

  クラス メイン『高位調教師グラン・ビーストテイマー』LV1

  

 ステータス

  HP  35

  MP 795

  STR 13

  VIT 11  

  DEX 16

  SPD 14

  INT 13

  MID 11

 

 称号

  マナの申し子

 

 固有スキル

  魔獣武器習熟

  獣類友好補正


 属性補正

  闇+10%

  土+20%

 

 祝福

  神楽紫乃

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

スキルスロット 1

  セットスキル 【獣技術・初級】

  習得技能 『獣技術ビーストスキル・初級』(鳥獣会話スピークウィズアニマル小動物使役サモンスモールアニマル)              

――――――――――――――――――――――――――――――――――――



「お、魔獣武器習熟、なんて固有スキルがあるのね? 魔獣素材のストックあるから、あとで武器作ってあげるね」

「やたっ!シノ様ありがと~」

「じゃあ、次は私……」


 お、次はメイディンか。

 

   

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 氏名メイディン 性別女 年齢10歳 

 総合レベル1 ギルドランクF

  クラス メイン『園丁の巫女メディウム・オブ・ガーデナー』LV1

  

 ステータス

  HP  20

  MP 805

  STR  9

  VIT 10  

  DEX 12

  SPD 10

  INT 17

  MID 16

 

 称号

  マナの申し子

 

 固有スキル

  木製道具習熟

  園芸用品習熟


 属性補正

  闇+10%

  水+20%

  土+10%

  光+10%

 祝福

  神楽紫乃

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

スキルスロット 1

  セットスキル 【植物魔法・初級】

  習得技能 『植物魔法プラントマジック・初級』(雑草の悪戯(グラス・トラップ)植物会話スピークウィズプラント種子連弾マシンガンシード)              

――――――――――――――――――――――――――――――――――――



「メイディンは……木製道具と園芸用品習熟、か。クラスとの相性も考えると長杖スタッフロッド短杖ワンド、あたりかな……うん、材料的にもメイディンのも大丈夫、作れるよ」

「お願い、します」

「んじゃ、俺も……」


 ヴァト君がメイディンに続いてカードを提示する。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 氏名ヴァトラ・ティーチャ 性別男 年齢13歳 

 総合レベル1 ギルドランクF

  クラス メイン『紅蓮の執事(クリムゾンバトラー)』LV1

  

 ステータス

  HP  35

  MP 800

  STR 15

  VIT 16  

  DEX 13

  SPD 14

  INT 11

  MID 10

 

 称号

  マナの申し子

 

 固有スキル

  銀製品習熟

  高級食器習熟

 

 属性補正

  闇+5%

  炎+30%

 祝福

  神楽紫乃

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

スキルスロット 1

  セットスキル 【一族の守護クランガード

  習得技能 『一族の守護クランガード』『銀メッキシルヴァリング

――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「おや、ヴァト君、家名があるんだ」

「あ、親父が生きてた頃、下級貴族の家庭教師をしててね……それで、もらったらしい。先生だからティーチャって安直だよな」

「へぇ、じゃあヴァト君もお父さんに勉強教えてもらったりしたんだ」

「……まあ、ちょっとはね。あまり出来の良くない生徒だったけど」


 ……ヴァト君が執事職に適正があったのって、お父さんの教育の賜物かも。

 

「ヴァト君は銀製品か~ミスリル銀、とかあれば良いんだけど……しばらくは普通の銀武器に付与するかな」

「……なんか俺の特性だけお金かかりそうな特性で……すみません」

「気にしないの。みんなウチの子だからね!」

「し、シノさん……」


あ、ヴァト君、目が潤んでいる。


「じゃあ、最後は私ね……あ、習得技能欄はたぶん表示しきれないから閉じとくね? 興味があったら、その都度開いて見て」



――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 氏名シノ・カグラ 性別女 年齢21歳 

 

 総合レベル86 ギルドランクB

  クラス メイン『クノイチ』LV86

 

  ステータス

   HP2535

   MP測定不能

   STR 17

   VIT 15  

   DEX 18

   SPD 18

   INT 13

   MID 18


  称号

   世界の天秤

   クノイチマスター


  固有スキル

   キャラクターチェンジ

   マナ解放

   マナ譲渡


  属性補正

   闇+50%

   炎+20%

   光-10%


  祝福

   名も無き世界の管理者

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

スキルスロット12

  セットスキル 【回避術極意】【変わり身】【神卸】【結界全体化】

         【破界の一撃】【命奪斬】【多重結界】【迎撃刀術】

         【迎撃手裏剣術】【二刀流】【斬鉄二連撃】【千刃】

――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「うぉ!?レベル86!?」

「スロット12……なんかいろいろ常識外と思ってたけど……シノ様って……」

「MP測定不能……人外?」


 人外って……メイディン、意外と言動が黒いよ……おねーさん泣いちゃうよ?

 まあ、いいけどね。そろそろ毎回のこの反応も慣れてきたし。


「まあ、これで一通りみんなのステータスを見た訳だけど、レアクラスだからって驕らずにゆっくりとレ」


 ベル上げを、と続けようとした時だった。

 私の体が一瞬にして固まってしまったのだ。

 麻痺とかそういうレベルではなく、時間が止まってしまったかのような硬直……指一本どころか風に髪の毛すら揺れない。

 ――一体これは――

 この世界に来てから初めて感じた命の危機に私は焦った。

 何か打てる手は……と考えたその時。

 脳裏に聞いたことのある音が響いた。




ピンポーン


 運営からのお知らせ(インフォメーション)

 日頃より戦国の野望オンラインをご愛顧下さり、ありがとうございます。

 この度、システムのバージョンアップにより戦国の野望オンラインは「戦国の野望オンライン――蒼破の章――」として新生します。


 新たにシステムとして 技能合成、技能進化により独自の流派を生み出す『流派開眼』が実装されました。

『流派開眼』は他プレイヤーのレベルアップの手伝いをして3人以上のレベルを10上げると習得できます。

『流派開眼』を習得したら次は技能ポイントを貯めて技能を進化、合成させて独自の技能を作り出しましょう!


 ~新規プレイヤーを誘って新たな戦オンの世界をお楽しみ下さい~

 

  変わらぬご愛顧をお願い申し上げます。

  戦国の野望オンライン運営チーム




 ふと、私は自分の体が自由になっているのに気が付いた。


「シノ様?どうかされましたか?」


 心配そうに私の顔をのぞき込んでくるネイル。


「ああ、いや、大丈夫、なんでもないよ」


 というか、むしろパワーアップ……いや、バージョンアップしたって事かな。 

 おそらく……元の世界の戦オンの影響で、向こうで行われたバージョンアップがこっちにも影響したって事なんだろうな。

 と、いう事はだ。


   

「全力で支援するんで、さくっとレベル上げしちゃいましょうか♪」


 かくして。

 ネイルに続いてヴァトラ、ローリナ、メイディンのパワーレベリングが決定したのでした。

 


次でお話をまとめられれば良いな……とりあえず今日はこれで投稿は終わりです。

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