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真・こことは違うどこかの日常  作者: カブト
過去(高校二年生編)
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第六話 お~ぷにんぐ

玉藻:久しぶりに今日は二人っきりね、連夜くん。


連夜:そうですね。珍しく今日はみんな出払っていますからねえ。


玉藻:お義母さまとお義父さまは毎年恒例になってる結婚記念日のイベントでご旅行に出発なされたし。


連夜:ダイ兄さんは『害獣』狩りの仕事で出張中、み~ちゃんはお友達の結婚式に出席するために城砦都市『ゴールデンハーベスト』に出かけましたしねえ。


玉藻:スカサハちゃんと晴美は、猫メイドさん達の研修合宿につきあって城砦都市『アルカディア』に行っちゃったし。


連夜:みんな、しばらくは帰ってこないから、玉藻さんと二人っきりの日が続きますね。


玉藻:そうね、二人だけ。私と連夜くんの二人だけ。連夜くんのお部屋で私と連夜くんの二人っきり。


連夜:ですね~、夕食も終わったし、お風呂にも入ったし、あとは寝るだけですね~・・って、あれ? なんか僕大事なことを忘れている気が。


玉藻:二人っきりの部屋の中、私達の目の前には二人で眠るには十分の大きさの蒲団が一つ。まくらは二つ。


連夜:あっれ~。なんだろ、なんか、思いださないといけないことが。物凄い重要なことがあったんだけどなあ。ここまで。ノドのところまで出てきているんだけど、出てこない。


玉藻:玄関の扉の鍵は閉めた、その他の部屋の窓も扉もばっちり閉めたのを確認済み。勿論、この部屋の扉の鍵もさっき閉めたし、窓もがっちり閉めている。今日という今日は流石に誰も邪魔できないはず。


連夜:なんだったかなあ。絶対思い出さないといけない気がするんだけどなあ。それも今、思いださないと大変なことになるというか。あ~~、なんだっけ!?


玉藻:この前愛を確かめあってからすでに一カ月。倦怠期の夫婦じゃあるまいし、いくらなんでも期間あきすぎだっつ~の!! だいたいね有象無象のお邪魔虫が多すぎるのよ。ミネルヴァとか姫子ちゃんとか、ミネルバとかスカサハちゃんとか、ミネルバとか晴美とか。あと、ミネルバとかミネルバとか。


連夜:な~んか、しないといけないんだよなあ。なんか途中になってる作業があったはずなんだけど。食器の後片付けは終わったし、洗濯物は取り入れたし、明日の朝ごはんの用意もちゃんとしたしなあ。


玉藻:あ~~、もう日替わりで私達の『愛のうふんあはん』を邪魔しにくるのは本当に勘弁してほしい!! 朝まで酒盛りしようとか正々堂々拳で勝負しろとか、今から酒盛りしようとかお兄様に勉強教えてほしいとか、これから酒盛りしようとか連夜さん料理教えてくださいとか。あと、とりあえず酒盛りしようとか意味なく酒盛りしようとか。


連夜:掃除はきちんとやったはずだし。トイレ掃除か? いや、それも朝のうちに終わらせた。朝のうちにといえば畑仕事だけど、特に今日のところは特別しないといけない作業はなかったよなあ。『法蓮草』の収穫は永倉さんと、らっさんがきっちりやってくれていたし。


玉藻:って、こうして冷静に考えてみるとほとんどミネルバが酒盛りしにきているせいじゃないのよ!! あいつどんだけ酒飲みたいのよ!? ってか、律儀にそれに付き合ってる私もどうなのよ!?


連夜:あっれ~? 他に何かあったはずなんだけど、ほんとに思い出せない。


玉藻:まあ、いいわ。これまでの反省については明日の朝にでもゆっくりするとして、とりあえず、今日のところは久しぶりの『愛のうふんあはん』に集中よ、集中。はい、はい、連夜くん、念気蛍光灯消しますよ、はい、消した。


連夜:あ、ちょっと、玉藻さん、まだ、思いだせないんですよ、だから消さないで・・って、消されちゃったし。


玉藻:はいはい、悩むの中断ですよ、中断。いろいろと考えないといけないことあるかもしれないけど、それは明日にして今は私に集中してください。はい、パジャマ脱いで脱いで。


連夜:え~、もういきなりですか。あ、ちょっと玉藻さん、いきなりのしかからないでくださいって。


玉藻:あ、ごめん。どこかうった?


連夜:ああ、いえ、蒲団の上に倒れたから大丈夫ですけど、脱ぎかけのパジャマが絡みついて腕の自由が。


玉藻:ごめんごめん。ほんっと久しぶりだったから我慢できなくてちょっと強引になっちゃった。


連夜:いいんですけど、ほんと真っ暗ですよね、カーテンも何も締め切ってるから何も見えない。おかげでパジャマがうまく脱げないというか、これほんとに絡まってる!?


玉藻:私が脱がしてあげる。優しく脱がしてあげる。そして、ついでに全部脱がしてあげる。ぐふ、ぐふふふふ。


連夜:いや、ちょっと、流石にそれは自分でやりますから、ってか、玉藻さん、なんか地味に怖いんですけど!?


玉藻:いいから、私がするから、連夜くん無駄な抵抗はやめなさい!! もう、一カ月以上お預けくらってこっちは辛抱たまらん状態なんだからね!! 連夜くんはいつも通り、『ダメです、玉藻さん、でも、もっと』とか、『いやですそんなとこ舐めちゃ。でも、あ、だんだん気持ちよくなって・・』とか、私が燃えるような喘ぎ声を出すことに専念してください!!

 よろぴく!!


連夜:よろぴくじゃないし!! いやん、ちょっと、玉藻さん、いきなりどこ触ってるんですか!?


玉藻:げっへっへ。一カ月貯めに貯まったエロパ・・いや、愛のパワーを、今こそ見せるとき!! リミッターを解除した私の全力を受けてみなさい!!


連夜:きゃ~~、玉藻さんが本気モード全開だあ!!


玉藻:よいではないか、よいではないか。いつものように私にかわいい声を聞かせておくれ、げ~っへっへっ・・へぐばっ!?


連夜:え? 『へぐばっ』って、どうしたんですか、玉藻さん?


玉藻:いたたたたっ!? な、なんかいきなり私のほっぺに『ぷにゅ』っとした柔らかいものが物凄い勢いでぶつかってきた!! 何これ? なんなのこれは!?


??:いい加減にしなさいよ、このエロ狐。あなた、どんだけエロいのよ。


玉藻:え! え? ちょ、ま、まさかこの声は!?


??:人がぐっすり眠っているところにずかずか入ってきて、安眠妨害した上に何しようとしてるのよ。ってか、どういうこと? あなた、さっきとんでもないこと口走っていたわね? 私の連夜にいったい何を言わせているのよ!? なんて羨まし・・いや、なんて恥ずかしい狐なのかしら。想像しただけで濡れ・・いや、背筋が凍ったわよ。いい、よく聞きなさいよこのケダモノ!! 私がここにいる限り、十八歳未満お断りなことは絶対にさせない、いや、させやしない!! 連夜は・・連夜の貞操は私が守る!!


玉藻:やっぱりこれは、姫子ちゃんの声!? な、なんでここに!? 相変わらず真っ暗で姿は見えないけど間違いない!!


連夜:あ~、そうでしたそうでした。今更ですが、思いだしました。そういえば、今日は姫子ちゃんが来ていたんだよなあ。


玉藻:な、な、な、なんで!? なんでここに姫子ちゃんがいるの!? どういうことなの!? ここ、連夜くんの御実家なのよ? しかも連夜くんのお部屋なのよ!? それなのになんで姫子ちゃんがいるの!? いったいなんでなのおおおおおっ!?


姫子:ふっふっふ、衝撃の事実に怖れ慄くがいい、この馬鹿狐め。私と連夜はそういう関係なのよ!!


玉藻:なんだってえええええええっ!?






真・こことはちがうどこかの日常


 過去(高校生編)


 第六話 『そして、二人は巡り合う』


 

  CAST


 如月(きさらぎ) 玉藻(たまも)


 城砦都市『嶺斬泊』に住む、大学二年生。二十歳。

 上級種族の一つである霊狐族の女性。金髪金眼で、素晴らしいナイスバディを誇るスーパー美女。

 この物語のヒロインであると同時にヒーローでもある。

 長い長い悠久の時の果て、ついに運命の人を見つけ出す。


「『(あたし)』に蹴られて地獄に堕ちろおおおおお!!」



 

 龍乃宮(りゅうのみや) 姫子(ひめこ)


 連夜のクラスの委員長で、御稜高校が誇る最高にして最強のスーパーアイドル。上級龍族。女性。十七歳

 上級種族中の上級種族である龍族のお姫様でもある。

 高校入学以来隠し続け来た暴虐の牙を『祟鴉(たたりがらす)』に向ける。


「やめじゃ。もう、飽きた。思ったよりもおまえはおもしろうなかったな」




 龍乃宮(りゅうのみや) 剣児(けんじ)


 姫子と瑞姫の腹違いの兄。上級龍族にして上位の王位継承権を持つ少年。上級龍族。男性。十七歳。

 御稜高校三大実力者の一人にあげられるほどの武術の達人であると同時に、三人の美少女達を恋人に持つハーレムマスターでもある。

 姫子同様、高校入学以来ずっとその残虐な性格を隠してきたが、ついにその正体をあらわにする。


「そうだな例えて言えば、捕まえて引き裂けばとてもいい声で哭いてくれる、そんな獲物の匂い」



 

 ミネルヴァ・スクナー


 玉藻の幼馴染にして大親友。同じ大学に通う大学二年生。二十歳。

 玉藻に匹敵する美女であるが、玉藻に比べるとややスレンダーで、モデル体型。

 いろいろな意味で今回、致命的に出遅れてしまった『人』。


「とりあえず、家に帰って連絡を待つか」




 『崇』鴉


 城砦都市『嶺斬泊』最大の歓楽街『サードテンプル』周辺に出没する謎の怪『人』。

 全身を特殊な黒装束に身を包み、顔は『崇』の一文字がデカデカと書かれた白い仮面で隠しているため年齢、性別、種族、全てが一切不明。

 事件のあるところに姿を現し、予測できない行動で場を掻き廻すため、「『サードテンプル』の『招かれざる(スクランブル)乱入者(トリックスター)』」と呼ばれて恐れられている・・人物の影武者。

 本物と違い、武術の心得があり、総勢九名からなら護衛衆を引連れている。

 本物と区別をつけるためか、自らを『小夜啼鳥(ナイチンゲール)』と呼ぶ。 


「たくさんの心をくれた大切な大切なあの『人』の為に・・私は戦う!!」



 『申』


 『崇』鴉を守るようにして現れた巨漢戦士。

 『(さる)』の一文字がでかでかと書かれた覆面をしていて、正体は不明。

 凄まじい戦闘力を誇る。


「あんたの知っているあいつと、俺の知っているあいつが同じなら、間違いないと思うがな」




 『雲』、『雨』、『霧』、『電』、『霞』、『雫』、『雹』、『雷』、『零』


 『崇』鴉を守る九人の女性護衛戦士。

 『雲』が隊長、『雨』が参謀、『電』は偵察係と、それぞれ役割を持つ。

 

『うちの姫様は本当にもう、からかいがいがあるというかなんというか』




 『祟鴉(たたりがらす)


 城砦都市『嶺斬泊』最大の歓楽街『サードテンプル』周辺に出没する謎の怪『人』。

 全身を特殊な黒装束に身を包み、顔は『祟』の一文字がデカデカと書かれた白い仮面で隠しているため年齢、性別、種族、全てが一切不明。

 事件のあるところに姿を現し、予測できない行動で場を掻き廻すため、「『サードテンプル』の『招かれざる(スクランブル)乱入者(トリックスター)』」と呼ばれて恐れられている。

 ある人物と待ち合わせの約束をし、それを守ろうとしたためにかつてない窮地に陥る。


(む、無理してるわけじゃないですよ。無理してるわけじゃなくて、本当に楽しくお話したいだけなんです。多分、これが最後ですし)




玉藻:うそよ・・そんなのウソよ、デタラメだわ!!


姫子:ふっふっふ。動揺しているわね。だけど嘘じゃないわ、如月 玉藻。よく、聞きなさい。私と連夜はね、一緒にお風呂に入ったり、一緒の蒲団で寝たりする仲なのよ!!


玉藻:いやあああっ!! そんなことあるわけないじゃない!! 嘘よね。姫子ちゃんが言ってることはウソなんでしょう、連夜くん!?


連夜:いや、きっぱり事実です。


玉藻:な~んだ、やっぱり事実じゃん。あ~、よかった、びっくりした。てっきり事実かと思って、心配なにゃああああああっ!?


姫子:お~~っほっほっほ、お~~っほっほっほ。ほ~ら、ご覧なさい。嘘じゃなかったでしょうが。


玉藻:そんな・・連夜くんは・・連夜くんだけは私を裏切らない、そう信じていたのに・・


姫子:残念だったわね、如月 玉藻。残酷だけど、これが現実!! これが真実!! そして、これが結果なのよ!! 私と連夜の仲がわかったでしょ? とっとと出て行きなさいよ、この泥棒狐!!


玉藻:そんな、そんな~~!! どうして、どうしてなの連夜くん、なぜなのおおおっ!?


姫子:決まってるじゃない。それはもちろん、連夜が私のことを、あい・・あい・・きゃあっ、恥ずかしい!! いやんいやん。


連夜:あのさ、いい気分で勝ち誇っているところ悪いんだけど姫子ちゃん。そろそろ全部しゃべっちゃってもいい? このままだと、僕、玉藻さんに誤解されたままになるんだけど。


姫子:ダメ。


連夜:ダメって・・あのね。いや、力づくで勝てないから、こういうところで仕返ししてやろうという気持ちはわからなくはないよ。わからなくはないけど、とりあえず、玉藻さんは僕の大事な大事な妻なわけですよ。このままだと嫌われちゃうので、誤解を解いておきたいんで、しゃべっちゃいますが、いいよね?


姫子:絶対ダメ。


連夜:いやいやいや、ダメって言われても困りますよ、姫子さん。一応、僕、玉藻さんの夫なので、妻に対して説明責任があるわけですよ。それを放棄するというわけにはいかないんですが。


姫子:絶対絶対ダメったら、ダメ!! この狐にだけは、このエロいケダモノにだけは、私の秘密をしゃべっちゃダメ!! ってか、しゃべったら、私死ぬ!! この狐に私の秘密を知られるくらいなら死んでやるんだから!!


連夜:もう~~。じゃあ、そういうあとで収集つけられなくなるようなこと言わないでよね~。だいたいさ、なんでいっつも僕の部屋で寝てるわけ? いや、確かに君のメンテを途中で中断して忘れちゃっていたのは悪かったよ。悪かったけどさ、予備用の『Z-Air III』のボディもあるわけだから、それ使ってくれてもよかったのに。


姫子:だってだって、悔しかったんだもん!! 最近連夜ったら、ずっとそこの狐にべったりでさ、私のことなんか全然かまってくれなくさ。狐は狐で自分だけ連夜とイチャイチャいちゃいちゃしちゃってさ!! 私だって、私だって、連夜とイチャいちゃしたいもん!! いいじゃない、一緒に寝るくらい。いいじゃない、一緒にお風呂に入るくらい。そこの狐とは、もっとエロいことしてるんでしょ。ぐすんぐすん。わ、私だって、そういうのしたいのに。したいのに~~!!


連夜:したいのに~~じゃないでしょ。まったくもう。そもそも、そういう行為を姫子ちゃんと行うのは物理的に無理だから、いい加減諦めてください。


姫子:いや、無理したらなんとかなるでしょ? ね? 連夜の頑張り次第では。


連夜:いや、無理です。不可能です。誰がどう見ても、僕と姫子ちゃんは『ありえない』ですから。


姫子:う、うわ~~ん!! また、拒否られた~~!! 連夜のばかああああっ!!


玉藻:いや、あの、ちょっと、二人とも、そろそろ私に説明してほしいんだけど。


連夜:玉藻さん、ほんと、すいません。うちの『ひ~こ』がわがまま言いまして、ほんと申し訳ないです。


姫子:『ひ~こ』って言うなあっ!!


玉藻:まあ、その、とりあえず、私が考えている関係とは全然違うんだなということだけはわかりました。と、いうかさ、ちょっと動揺していたせいで気がつくのが遅れたんだけど、さっきからこの部屋の中で姫子ちゃんの独特の気配は掴んではいるんだよね。いるんだけど、ところが私と連夜くん以外の『人』の気配がしないんだよね。


姫子:どきっ


連夜:流石、玉藻さん、鋭いです。


玉藻:これっていったいどういうこと? 今までずっと黙っていたけど、姫子ちゃんと何度か手合わせしたときに『人』の感触がなかったのよ。気配そのものは『人』なんだけど、なんていうか、まるで意志のある自動人形か、ゴーレムと戦っているみたいな、そんな感じがしていたんだけど。


姫子:どきっ、どきっ


連夜:ぶら~ぼ、玉藻さん、ぶら~ぼ!!(ぱちぱちぱちぱち)


玉藻:あ、だんだん暗闇に目がなれてきた。さて、姫子ちゃん、そろそろかくれんぼやめて、念気蛍光灯の下でじっくり私とお話しましょうか? どうも、あなたの話には大きな穴があるみたいだし。だいたいね、本当に連夜くんがあなたとそういう関係だったら、もっと慌てているはずなのよね。なのに、めちゃくちゃ余裕ぶっこいていられるってことは、私を納得させられる何かがあなたにあるってことでしょ? あと、私の勘なんだけど、多分、話を聞くよりも、あなたの姿を見るだけで話が完結する。そんな気がするのよねえ。ねえ? どう思う姫子ちゃん?


姫子:う、うわ、探すな探すな!! 私を探すんじゃない!!


玉藻:ふっふっふ。どうしてやめられようか。私と連夜くんの愛と希望と夢のいちゃくらタイムを木端微塵にしちゃってくれちゃったくせに、往生際が悪いわよ!! 出て来なさい、姫子ちゃん、こらっ!! どこに隠れているのよ!?


姫子:いやあああっ!! 絶対見つかるもんかあああっ!!


連夜:あ~~、もう。とんでもないことになってしまったなあ。まあ、でもいつものことと言えばいつものことか。さて、では、とりあえず、本編いってみましょうか。第六話 『そして、二人は巡り合う』です。どうぞ。








玉藻:くっそ~。どうして? どうして、みつからないの? 間違いなく気配は掴んでいるのに!?


姫子:そ、そう簡単に掴まってたまるものか!! き、今日のところはこれくらいで許してあげるわ、如月 玉藻。でも、次はないから。絶対、あなたから連夜を奪い取ってみせる!!


玉藻:むうっ、自分は姿を見せずに一方的に言いたいこと言っちゃって。せめて姫子ちゃんの秘密がどういうものかわかっていればなあ。って、そうか。連夜くんに聞けばいいんだった。連夜くん、連夜くん。姫子ちゃんの秘密を教えてちょ。まさか、隠したりしないよね?


連夜:勿論です。僕の中で最優先人物は玉藻さんですから。喜んで説明させていただきますです。


玉藻:ですよね~~。


姫子:連夜の裏切り者~~!! 


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