36.第三王女
勇者・カーカはニドを連れて町外れのレストランに入った。
「ここは席の間隔が広い。誰かに聞かれる心配はない」
「そうか」とニドはそっけなく言って席に座った。
「俺は俺のやり方で王女を殺す。お前は俺に必要な情報を揃え、俺に必要な道具を揃え、俺に必要な動きをしろ」と勇者・カーカは椅子に座ると早々に言った。
「ニドより弱いのにか」とニドは本当の事を言った。
「あれは‥‥、まぐれだ。俺も街中で本気は出さない」視線を逸らして勇者・カーカは言った。「それに怪我をしてまだ完治していない」
「まあいい」とニドはため息を吐いてから言った。「第一王女は常に城の中にいる。簡単には手を出せない」
「そうだろうな」
「第二王女は行方不明‥‥、は知っているのだな。第三王女は放蕩娘でな、年中城を抜け出している。やるならコイツだ」
「ふん」勇者・カーカは不機嫌に鼻を鳴らしてから訊いた。「その第三王女とやらの名前は?」
「ハルニレ」とニドは言った。
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