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28 岩牢の中の勇者・カーカ


 勇者・カーカは見ぐるみ剥がされ、腰巻だけを付けた哀れな格好で岩牢の中にいた。


「初めての登城がここか」力無く呟いて勇者・カーカは人の手では届きそうもない小窓を見上げた。


「あいつら助けに来て‥‥くれないか。ボンクラばかりだからな」

 そう思っていたら岩牢のドアの向こうから足音が聞こえた。 


 牢番が鍵を開ける音がしてドアから老人が入ってきた。国家魔法使いの格好をしていた。

「お前が勇者・カーカだな」


「何の用だ。国家魔法使いには会いたくないぜ」

 自分を陥れた国家魔法使いを思い出して勇者・カーカは気分が悪くなった。


「ここから出してやる」老人は尊大に言った。「その代わり働いてもらう」


「断ったら?」


「禁錮10年。正当な裁判ならな。お前、仲間を突き飛ばしてモンスターの餌にしようとしただろう? 他の仲間からの証言もある」老人は勝ち誇って言った。


「クソッ! アイツら俺を売りやがって!」勇者・カーカは怒りで体が震えた。


「この岩牢で過ごす罪人は大概冬は越せない。10年も面倒を見るのは国庫の無駄だからな」老人は嫌らしく言った。


「分かったよ。働く以外に選択肢はない、そう言いたいんだろ?」

勇者・カーカは立ち上がって老人と目を合わせて訊いた。「それで? 何をすればいい」


「ゲヘナ国王女の暗殺」と老人は言った。



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