↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
28/56

側妃様と第一王子様

突然だが、私のお母様とこの国の側妃様は大親友である。子爵令嬢だったお母様と伯爵令嬢だった側妃様はもともと領地が近く、仲が良かった。

さらに、王立学園時代の側妃様と当時王太子だった陛下の大恋愛を陰ながら応援したことで、結婚した今でもお互い頻繁に文通やお茶会を行うほどの大親友になった。


この友情、実は私の出生にも関わっている。何を隠そう私のお父様、ロベール伯爵は側妃様の弟にあたるのだ。正妃様じゃないから外戚とはいえないけど…そんなわけで王家との関わりはかなり深い。


王家や高位貴族においては一夫多妻制が適応されているこの国で、側妃様とは別に正妃様もいる。しかも正妃様の子供より側妃様の子供の方が先に生まれた。それだけで2人の間の権力争いとかを想像してしまうが実際はそうでもないらしい。


側妃様の第一子である第一王子は体が弱く、今まで公の場に姿を見せたことがないからだ。ほとんどの高位貴族はこのまま第二王子が後継者教育を受け、立太子するだろうと見ている。

この長ったらしい王家の事情を説明する必要があったのには訳がある。


「避暑…???」

「そうなの、第一王子様がこの夏は療養と避暑のためにロベール領にいらっしゃるのよ」

社交界にも出ていない私にとって関わりのない存在だった王家の尊い人、それがここにきて突然我が家に泊まることになったからだ!!


「ひぇ…失礼とかあったら…」

「大丈夫よ。側妃様は大らかな方だし、身分を気にしないで済むからって私たちの家にいらっしゃるのだから」

言葉通りに受け取っていいのだろうか。マナー講座で王族相手には特別な敬語を使うとか習ったばかりだから怖すぎる。


「ああ、でも。第一王子様がシャルロットに会いたいと仰っていたわ」

「レ、レオも一緒でいいですか…?」

「ええ、もちろん。第一王子様も護衛騎士と一緒にいらっしゃるはずだもの。」


よかったー!!!!!!!!精神的支柱!!!!!!レオがいてくれたらなんとかなる!

人見知りする方ではないけど、コミュニケーション方法に難がある自信はある。できるだけ落ち着いて話さないとボロが出そうだ。


「第一王子様がいらっしゃるのは1週間後よ。暫くはマナーのお勉強とロティの服の仕立て直しをしましょうね」

こうして王子様が来るまでの1週間は詰め込みのマナー講座と仕立て屋の訪問でわちゃわちゃになった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
第一王子様どんな方なんだろう...!めっちゃ楽しみ!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。