そうだ 男装をしよう
名前を間違えていたので修正しました
シャーロット・ロベール13歳。
男性だけ美醜逆転した異世界に超絶美少女として生まれた私は勝ち組人生が確定した。はずだった。
母譲りの淡く輝く蜂蜜色の巻き毛とと父譲りの甘やかに垂れた翡翠の目。
陶器のように翳りのない滑らかな肌と均整の取れた体つきは発達途上のアンバランスさを有しながらもある種の美術として完成されていた。
前世でも今世でも文句なしに美人なお母様と今世では美形と言われるであろうお父様の良いところだけを受け継いだと言われる美少女の私。
身分も伯爵令嬢、しかも両親の手腕で王家からの覚えもめでたく将来も安泰といえる。
ただ、私はちょっと美しすぎたらしい。
美しさは人を狂わせるとか聞くけど監禁(未遂)5回に誘拐10回は呪われてるレベルでしょ…。
おまけにお父様がつけてくれた家庭教師やら屋敷で働いてる使用人まで隙あらば迫ってくる。一回りも年下の少女(幼女)を口説かないでほしい。
屋敷の外にも中にも安住の地がない。
10歳にして世を憂いた私は自室で引きこもり、外との関わりの一切を絶ってしまった。
お母様もお父様もそれはもう心配して出てきてくれと部屋の前で泣いていたけど…今では諦めたのか好きにさせてくれるようになった。
そんなわけで始まった引きこもりライフももう3年になる。
前世と合わせて精神年齢30歳ともなればこのままではいけないことも十二分にわかっていて、けれど外に出るのはやっぱり怖い。自分の姿を見た人がおかしくなってしまったら…
思い悩んでいた私の頭にあるひらめきが起こる。
そうだ、男装をしよう。
名前を適当につけたことを後悔しています。修正しました。