第5話 ヒーラーがヒールしてなんの問題が!?
「ちょっと、その火傷見せてくれる?」
「あぁ、これのことですか。お湯をこぼしてしまったんです。王子ともあろうものが情けないですよね」
「嘘だよね。お湯をこぼしても、そんな所にかかるわけがないよ。正直に言って」
「先生は誤魔化せませんか。これはとあるメイドがつまずいた時、持っていたお湯が僕にかかってしまったんです。相手も悪意があったわけではないので、僕が自分でこぼした事にしたのです」
え、良い子か!?最初の「しねえええええええ」はなんだったんだよっ!!
私はその腕を掴み、ヒールを唱えた。
「ちょ、何をするんですか。こんな気持ち悪い火傷、先生に見せるわけには……え?──え?傷がない」
「私が誰だかもう忘れたんですか?ヒーラーですよ?」
目を見開いた王子が汗を垂らした。
「いや、いやいやいやいや、火傷っていうのは本来ヒールできないもの。それを一瞬にして……先生、もしかすると伝説のZランク……」
◇◆
そして数日後、再び王様に呼び出された。
「お前、とんでもない事をした自覚があるか?」
「え、何もしてませんけど」
「お前はもうヒールを使うな。その力が世間に広まってしまうと、世界が崩壊しかねない」
え?私Cランクなんですけど……
◇◆
こんな感じでヒーラーなのにヒールの力を封印し、闇の仕事を任される日々。
でもたまに、ヒールを使って無双しちゃいますっ!
ていうか、私を追放したあいつら、どんだけ馬鹿なんだよ……。
こんなのも書いてます!
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無能だと言われ、王太子との婚約を破棄された私、実は女神なんですけど!? 〜神の私にしか使えない魔法でざまぁ祭り〜
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