表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

その一言があれば、未来は……

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

鬱展開と死ネタはありますが、残酷描写はありません。

でも多くの方からしたら生ぬいかな〜程度です。

「買っちった」

俺の部屋に好き好んで入り浸る女は、本日縫いぐるみを片手に部屋を訪れた。形は正方形。厚みがあって、下の方にフリルが着いている。触らせて貰うと分かるモッチり感。そしてベロアの肌触り。

女は俺に見せびらかした後、胸に抱えて左右に揺れる。虚ろな双眸で、笑顔を浮かべると、殊更強く抱き締めた。形状が変わる程に。

「んー、欲を言えば値段を1.5倍にして、綿を増量してくれたら満足だったなぁ。顎乗せられないよ〜。でも買わない商品を抱き締める訳にもいかないし」

「他に無かったのか」

「ふわふわモチモチは私の精神を救ってくれるのよ」

まぁこの肌触り、モチモチ感、他の縫いぐるみとは一線を期す。他のでは……駄目だったのだろう。一頻り感触を味わい、堪能した後、大きな溜息を一つ吐いた。吐かれた言葉はこのクッションと相反する様などろりとした言葉だった。

「死ねば良いのに。本当に」

……此奴が何時も此処に入り浸る理由。自分の家に戻りたがらない理由。それは……此奴の□□にあるだろう。約束を破り、此奴をストレスの捌け口にしている□□。何時も巧妙に服で隠れる部分的を殴っている様で、痣は見えなかった。しかし俺の部屋に入り浸って、スカートのままに立膝を着いたとき、その紫陽花のような痣に目が行った。もう治る見込みさえ無いような色をしていた。

家を出ろと言っても、まだ中学生で資金力もない。新聞配達だけで食って行けるとは思えない。何方にせよ、此奴が苦しい事には変わりはない。……何も言えなかった。

だから……唯一俺が言える一言はこれだった。

「もう暫く、此処に居れば良いだろ」

「有難う」

そう言って女は縫いぐるみを抱き締めたままに眠りに着いた。

「あ、これ。うちに持ち帰れないから。此処に置いておくから。君も愛でて可愛がってね」

「あぁ。抱き締めて、撫でておくよ」


翌日、女は学校に来なかった。明後日に担任から亡くなったと知らされた。

彼奴が……後頭部を強打して、それが致命傷だと知ったのは、もう随分と後の話だった。彼奴が帰るのを止めていたら世界は変わっていただろうか? 駆け落ちでも提案すれば、世界は……。

死因、問い詰めたけど皆口篭りそうだなぁと。

でも、他殺って事は察してそうだな。彼も。

そんな場面に立ち会った事も無いですし、立ち会いたくもないですが。


高校生なら一人暮らしはギリギリ行ける。

でも中学生って義務教育だから逃げられない気がします。

□□と書いたのは、誰かと特定したくなかったから。

義父でも義母でも実親でも姉でも兄でも可にしたかったから。


まぁ思い付いた理由でも。

とある泣けると有名なゲーム作品群、曲群から。


※なんならmadとPVで泣けるので、本編は良いかなぁと。

※途中挟まる鬱展開で最低一週間は引き摺るので。


知ったのは友達から布教された曲だったなぁと。

もう一回聞きたいけど、絶対鬱になるから聞けない名曲。

懐かしいです。

鬱と泣きが同時に来るんですよ。

辛くてやっぱり一週間引き摺って、今でもフラッシュバックします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ