私の新しい家族①
ちゃんと完結まで書けるのか不安です。゜(゜´ω`゜)゜。
まだ両親しかでてこない!
「レミーナ今日も可愛いわね」
この世界のお母様、リリー・グラスリーが笑いかけながら私を抱き上げる。
オリーブグリーンの瞳で見つめられると心が温かい気持ちで満たされる。
ここ数日、お母様が語りかけてくれるおかげで私はこの世界のことや新しい家族のことを知ることができた。
私が産まれたのは、ノスタリア大陸の内陸部に位置するエベントラ王国のグラスリー領。
そして、私のお父様はグラスリー辺境伯であるモーラス・グラスリーという名前でお母様はやっぱりグラスリー辺境伯夫人だそうだ。
私はいいところのお嬢さまに転生したようだ。
まだお母様以外の家族にあったことはないが、お父様とお母様には私の他に4人の子供がいるらしい。
「レミーナ、今日はお父様に会いにいきましょう♪
お父様もきっとあなたに会いたがっているわ!」
産後の肥立が悪く私の元に数日来ることができなかったお母様も最近はだいぶ体調が回復し、私を抱いて過ごす時間が増えていた。
私は産まれてから1度もこの部屋から出たことがなく、屋敷の中とはいえお出掛けに行くようなワクワクした気持ちと初めて会うお父様から嫌われないかと不安な気持ちがない混ぜになり、泣き出してしまった。
「泣いた顔も可愛いわねぇ〜」
と、お母様はニコニコしながら私を抱きかかえたまま歩き出した。
お母様の顔を見ながらグズグズ泣いているうちにお父様の執務室に到着してしまった。
コンコンと執務室のドアをノックをするや否や、中からの返事も待たずにお母様がドアを開けると、驚きの顔を浮かべる体格のいいスーツ姿の男性がいた。
お母様の髪より明るい色合いのハニーブラウンの髪に、琥珀色の瞳をした男性はお母様と私を見てとろけるような笑顔を見せた。
「リリー、もぉ体は大丈夫なのかい?そばにいてやれずすまなかった。」
「体も大丈夫ですし、魔物討伐なのだからしかたありません。それより、私たちの可愛いレミーナですよ、抱いてあげて!」
そう言ってお母様は私をお父様の腕の中におろした。
お父様の腕の中はお母様の腕の柔らかさや温かみとは違い、がっしりと守られているような安心感がある。
すんなりと抱かれたこと驚き泣き止むとお父様が私をマジマジと見て、
「赤ちゃんとはこんなにも小さかっただろうか?ペリドットの瞳はリリーと私の瞳の色が混ざりあったかのように綺麗だな。」
「レミーナは予定より早く産まれてしまったから少し小さめかもしれませんね?まぁ上の子たちが大きく産まれてきたので小さく感じても仕方ありませんね。」
私を見つめながら微笑み合う両親の会話を聞きながら私はお父様の腕の中で幸せな気持ちで眠りについた。