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第7話 殺戮

異世界に行くのって案外簡単なんだな。第7話です。


多少過激な表現がありますのでご注意下さい。

カミル様に王宮の人々の殺害を頼まれそれを承諾した心。


2人はこの殺戮を成功させるべく、念密な、作戦を練る事にした。


「まずは、心様貴方は一体何者なのでしょうか」


「この作戦の成功の為にお互い隠し事は辞めましょう」


これ以上素性を隠すのは、無理だと思った心は、正直に話す事にした。


それに、超作成を隠れて使うのにも面倒になり初めていたので少し肩の荷が降りた気がした。


「わかりました」


「自分の正体をお話します」


それから、カミル様に全てを打ち明けた。


自分が、異世界から来たこと、神様から、特殊能力を貰ったこと、超作成とは、何かなど、思いつく限りの隠し事を話した。


「大体こんな感じです」


あまりにも現実離れした話に驚きを見せたカミル様だったが直ぐに受け入れたらしく、それ以外は、取り乱さなかった。


「今の話を聞くに心様の持っている武器や鉄の馬は、この世界の物でなく心様が前にいた世界の物なのですね」


「そう言う事です」


カミル様は、少し考えた後口を開いた。


「心様、その超作成使うところを見せていただけませんか」


全てを打ち明けた心にとってそんな事はお安いご用だ。


「了解しました」


「何を作成してみましょうか」


「そうですね〜」


少し考えカミル様が閃いた様に言った。


「これから沢山の人を殺すのに武器が必要ですよね」


「そうですね」


「心様の世界の武器ってどんなのがあるのか気になりまして」


「わかりました」


「じゃあまずは昨日見たかも知れないけどこれ」


「これってお父様を殺した武器ですの」


「そう拳銃で言ってここの引き金を引くと中に入ってる玉が飛んで遠距離からでも攻撃出来る武器だよ」


「恐ろしい武器ですのね」


「そうだね」


「この拳銃にも色々な種類があるからそれを作成して見せるよ」


心は、超作成を使い色々な拳銃を作成してみせた。


「できた」


「これが、ショットガン、射程距離はちょっと短いけど威力は抜群」


「これが、マシンガン、弾を連射できる」


「で、これがライフル、遠くにいる敵を倒すための銃だよ」


「最後にロケットランチャーこれは撃つと爆発するから多くの敵をすぐに倒せる」


「なるほど」


カミル様は、興味深々の様。


「これらの武器は、私にも扱えるのでしょうか」


「使い方さえ覚えれば誰でも使えます」


「カミル様にも扱いやすい拳銃を護身用に作って後でお渡ししますね」


「ありがとう」


「ただ拳銃は音が凄いんですよ」


「確かにお父様を殺した時凄い音がしましたね」


「何の考えも無しに撃っちゃったから、カミル様が誤魔化してくれなきゃ国王殺しの罪で捕まってだ所でした」


「なので今回は静かに1人ずつ殺そうとと思っているのでこれを使います」


そう言うと心は、円形状の筒を取り出した。


「これは、何ですの」


「これは、サイレンサーと言って拳銃にこの様につけると音が静かになる道具です」


「いくら武器があっても兵士達に囲まれれば万事休すですからね」


「そうですね」


「話変わるのですがなぜ王宮の人を皆殺しにするのですか」


「簡単な事よ」


「前も言った通りこの王宮の人々は、お父様の教えが濃く色付いているでしょ」


「お父様と同じ様に王宮の人々も腐りきっているの」


「そんな人達が生きていた所で私に何の利益も無いし、それにこの国が変わるには変われない要素を徹底的に排除すべきだと思うからよ」


「後は皆んな死んで、私だけ残った方が色々動きやすいしね」


心は、思ったこれが歴史で言う革命なのだと。


「じゃあ実行は早い方良いわね」


「そうですね」


「何か聞きたい事は、ある?」


「そうですね、王宮には何人ぐらい人がいますか」


「そうね大体100人ぐらいかしら」


「100人か…思っていたより多いな」


「そう言えば王宮だから騎士団とかもいるの?」


「いません」  


「この国は、一つだけ、つまり襲ってくる敵は居ないので騎士団とかは、必要無いのです」


「だから兵士もこの王宮に居るので全員です」


「なるほどね」


「ただ100人全員に見つからずに殺すのは中々難しいな」 


カミル様が閃いた様に手をポンと叩いた。


「なら見つかって見てはどうでしょう」


「どう言う事ですか?」


「私が国王に着い話があるって言って王宮の全員を広間に集めます」


「集めた所で一気に拳銃で撃ち殺す」


「これなら早い上に取りこぼしもないでしょ」


「確かに楽に始末出来そうですね」


「市民街から王宮は見えないし、大きい音がしたところで何が起きたか市民達にはわからない」


「無論誰が殺したかもわからない」


「うん良い考えだね」


「よしじゃ今夜にでも始めようか」


「あ、その前にこれ、カミル様の拳銃。なんかあった時に使って」


心は、カミル様に、拳銃の使い方を教え渡した。


「心様」


「どうしましたカミル様」  


「これから長い付き合いになるのです」


「お互い様は、やめましょう」


「了解しましたカミル」 

 

「ありがとう心」


「じゃあ作戦決行は今日の夜皆んなを広間に集め終わったら合図をするわね」


「どんな合図ですか?」


「この貰った拳銃で誰かを殺しますので私が1人殺したら始まりの合図としましょう」


「何もカミルが手を汚さなくても…」


「心だけにやらせるのは、私に罪が無いみたいで嫌なの」


「だから私もしっかり殺すわ」


「それにね、殺してみたいの、お父様に出来なかったから」


心は、察した、カミルは、正当性な理由を言っている様で、ただ単に殺人衝動に駆られているだけだと。


しかしそれは心も同じだ。


殺しと言う新しい快楽に目覚めてしまっているのだから。


「わかりました」


「その段取りでいきましょう」 


「そして楽しみましょう」


「殺戮を」


2人は不気味な笑みを浮かべながら夜を待つ事にした。


数時間後、日が暮れ始めその時が、刻々と近づいた。


心は殺戮の為の準備をし始めた。


「念には念を」


「近づかれなきゃまず大丈夫だけど一応防弾チョキとかも用意しとくか」


「後は接近戦用にナイフとハンドガンとマシンガンにショットガン」


「こんなもんかな」


「あ、そうだ広間だし人がまとまってるまなら手榴弾も用意しとこう」


心は、それらの物を超作成で作るとカミルとの待ち合わせ場所に向かった。


「ごめん待たせたかな」


カミルが先に来ていた。


「大丈夫」


「じゃあ皆んな集まっているから私先に行くわね」


「合図したらよろしくね」


「了解」


そう言うとカミルは、広間の中に入って行った。


この綺麗な王宮が数分後、血の海になると思うと心は、今までに無い程のワクワク感でいっぱいになった。


そして、その時が来た。


「バン」


一発の銃声が鳴った。


合図だ。 


心は広間に走り始めた。


広間の扉を蹴り開けて、目の前の人から無造作に狙いもつけずに乱射した。


倒れる人、飛び散る血、泣き叫びパニックになる人々


心には、最高の瞬間に思えた。


それに負けじとカミルも次々に撃ち殺していった。


物の数分で立っていられる人は、居なくなった。


「心やったよ」


まるで、おもちゃを買って貰った子どもの様なテンションでカミルがそう言った。


「カミル、まだ生きてる人いるかも知れないから1人ずつ確認しなきゃ」


「そうだね」


2人が生きてる人が居ないか確認してると息がある人が1人いた。


心が止めを刺そうとするとカミルが止めた。


「どうしたの生きてるから殺さなきゃ」


「この人、私がお父様に暴力を振るわれてるの知ってたのに助けてくれなかった人なの」


「だからこの人はもっと苦しめてから殺したいな」


そのカミルのキラキラした目に心も楽しくなりこの人を痛ぶる事にした。


「とりあえず椅子に縛りましょう」 


2人でその人を椅子に縛りつけた


縛り付けるや否やカミルは、その人を銃で殴りつけた。


「頼むやめてくれ」


その人は、泣きながら命乞いをしていた。


心には、殴りつけるだけなど到底つまらないで拷問の方法をカミルに教えた。


超作成で心は、ペンチと針とハンマーと釘を作った。


「カミルまずは、ペンチで爪を全て剥がそう」


その言葉に、その人は更に泣き叫んだ。


カミルは、初めてとは思えない手つきで次々に爪を穿いでいきその人は、あまりの痛みに失神してしまった。


「あら、気を失ってしまいましたね」


心は、気を失ったその人に水を掛け無理やり起こした。


「よしじゃ次は指の先に針を刺そう」


「指の先は神経がいっぱいあるか結構痛いんだよ」


「それが終わったら釘を頭に打って終わりかな」


こうして拷問は、一時間程続き、痛みと、恐怖の中その人は

生き絶えた。


その後2人で、死体を焼却炉に運び全てを終えた時には、朝になっていた。


陽の光を浴びながら血まみれの2人は、満面の笑みで笑い合い殺戮の成功を喜んだ。


そしてこれがこの世界の破滅一歩になる事など、2人はまだ知らない。











ご覧頂きありがとうございました。

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