#32 仲間との出会い
辺りから水色の光が消えた。
その水色の光から現れたのはベガとカードと黒い鍵――。
そして、やけに嬉しそうにはしゃぐ水色のコスチュームの少女――。
星奈である。
「やったぁ!モノクロームを倒したぁ!!」
歓喜をあげる星奈。
そんな星奈に苛立ちを感じたのか、ベガの舌打ちが聞こえてきた。
「あんた、何者?!」
「あぁごめんごめん」
星奈はベガの方へちゃんと向き直ると、しっかりとポーズを決めてこう言った。
「数多に瞬く水色の夢!夢の騎士、クールスター!」
ベガは再び舌打ちをした。
また新たなクールナイツが来たとでも思ったのだろう。
「久しぶりだな、夢の騎士――」
「あっアルタイル!と、どちら様?」
「男の子の方はデネブっていう名前だよ」
紫色のコスチュームに身を包んだ少女が教えてくれた。
自分と似たようなコスチュームで色違い――。
――間違いない!
星奈はアルタイルたちを無視して紫色のコスチュームの少女に飛び付いた。
「見ぃつけたっ!あなた、わたしと同じクールナイツだよね?わたしは星奈!あなたは?」
「初めまして。祈りの騎士、クールムーンよ」
祈りの騎士はにっこりと微笑んだ。
――あれっこの微笑み、どこかで見たような?
――どこで見たんだっけ?
星奈はいろいろと考えを巡らせたが、いまいち思い付かなかった。
「ちょっとデネブ!またあんたが連れてきたんでしょ!」
気がつくと、またベガの怒号が響き渡っていた。
どうやら、またベガとデネブの口喧嘩が始まってしまったらしい――。
「知らないよ。ってか、最初から言ってるじゃん。ベガのあの単純な作戦が悪いんだって――」
「うるさい!もう頭に来た――。あんたをモノクロームにして、あたしの忠実なる僕にしてやるわ!」
ベガは白い鍵を取り出した。
「それはこっちのセリフだよ!僕の僕にして立派な作戦を考えられる素晴らしいモノクロームにしてあげるよ」
デネブも灰色の鍵を取り出した。
「ストーップ!デネブって子も名無しのお姉さんもケンカはよくないよ?」
「うるっさい!邪魔するな!!」
「うわぁめっちゃ怖い!お姉さん、そんなプリプリしてるとシワが増えちゃうぞ?」
星奈はほんの冗談交じりに言ったつもりだった。
だが、ベガは明らかに不機嫌そうな顔をしていた。
これは完全に怒らせてしまったやつである。
「おい、そこの水色――。まずはおまえから消してやるわ!やれ、モノクローム!!」
しかし、モノクロームは何の行動も起こそうとはしなかった。
「何やってるのよ!ぐずぐずするな!」
ベガはモノクロームの方を見た。
するとモノクロームは何かに身体を巻き付けられ、身動きをとれない状態にされていた。
「サン スマイル・シャイン!」
その声とともに、オレンジ色の光がモノクロームを包み込んだのであった――。




