番外編1:私の名前はメル=リーリン
前から書く書く言ってた番外編書きました。
時系列的にはセンリと神弥と会う前の話です。
私の名前はメル=リーリン
リーリン領の領主の娘、伯爵の娘
心配性なお父さんとあたかかく見守ってくれるお母さんの間に生まれた。歳は13歳
小さい頃から隣のビーカー領のラスと遊んでいたり楽しい生活を送っていた。
8歳の誕生日になる時ラスが冒険者になりたいと言い出した。ラスの話してくれる冒険者の話はどれも興味が湧いてきて、いつしか私も行きたい、と思うようになっていた。
しかし私は伯爵の一人娘、しかも心配性なお父さんがいる。
どう考えても許可等してくれる訳がない、と思いつつも許可を貰うために何度もお父さんに抗議をした。
「お父さん!私、ラスト一緒に冒険者になりたい!」
お父さんはとてもとても絶望的な顔をして崩れていた。
「だ、ダメだ!そんな、冒険者なんて危ないものを!」
するとお母さんが
「可愛い子には旅をさせろって言うじゃない?私はいいと思うんだけどな。」
お母さんは良いと言ってくれるのにお父さんは心配症すぎるんです。
「マーサ(メルの母の名)は心配じゃないのか?!もし、私の可愛いメルに何かあったら!!!(迫真)」
これを文字として書いたら後ろに(迫真)と付くような勢いと顔で行ってくる。
「もう嫌!お父さんなんて大嫌い!このわからず屋!!!」
私は産まれてから今日まで覚えている限りここまでお父さんに怒ったのは初めてだった。初めてだったからどうすればいいのか分からずにそのまま部屋を飛び出してしまった。
その日は夜だったけど自分の部屋からは出ずに過ごしているといつの間にか朝日が昇り昼間となっていた。
トントンと自分の部屋のドアがノックされた。
「誰?」
私は疑問に思いドアの向こう側にいる人に問いかけた
「メル…父さんだ、中に入っていいか?」
お父さんだった。なんだか気まづいけれども…
「はい…」
お父さんは私の部屋の中に入ってきて、私の机の椅子に座る。
「父さんはな、心配なんだ、1人しか居ない唯一の可愛い娘であるメルが冒険者になって怪我でもしたら、と」
私は何も言えなかった。
「だからな、父さんはマーサと一緒に話したんだ。冒険者としてやって行ける程の力を付けさせてあげようって。」
「え?」
私は戸惑った。力を付けさせてあげようって?え?
「そのままの意味だ、明日から家庭教師が来る。その家庭教師に冒険者としてやれる程の力を付けたと言われるまでやりなさい。」
要は強くなれる機会を貰ったという事だと思った。
「私、冒険者になれるように頑張ります!!!」
「あぁ、それじゃあ父さんは書庫に行ってくるからな…」
次の日
「初めまして、今日からメルさんの魔法の家庭教師を務める、シュウと申します。これから宜しくします。」
シュウという名の銀髪の家庭教師が着いた、その日から家庭教師が始まる。一日目からとても辛かった。
そんな辛い日が5年続いた、やめたい、冒険者を諦めようと思ったことや森などの実践訓練で死にそうになったことも何度もあった。でも、諦めずに必死に強くなった。
5年間で私はそれなりに強くなれた。ラスも剣士として家庭教師を雇い修行をしていたそうだ。
5年間でやっと先生から冒険者として上手くやって行けると言って貰えた。とても嬉しかった、でもそれ以上にお父さんとお母さんが泣きながら喜んでいた。
その時にはもう私の年齢は13歳、冒険者ギルドに登録可能な年齢に達していた。
次の日にはラスと共にこのリーリン領から少し離れた所にある、小璘と呼ばれる武闘家の集まる街に行こうという話をしていた、次の日に出発ということもあり楽しみであったが、不安もあった。初めて1人で出る社会、凄く眠たいのに眠れない夜を過ごした。
to be continued……
明日はセンリと神弥に会って本編のどこら辺までかければと思ってます…
あ、そういえばブクマ8人に増えていました!
こんなクソ小説読んでくれてほんとにありがとうございます!これからも頑張ります!!