表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
脱獄犯がうちに来た話  作者: さつきゆうき
7/11

突然ですが、私の事です2

仕事を辞めて、もう5年以上経つ

再就職はもちろんしていない


私が壊れていく様を見ていた家族は、腫れ物を触るかのような態度で私に接する

それが、多分精一杯の気遣いなのだろう


優秀な娘だとあちこちに触れ回っていた母は、私の醜態にがっかりしていた

一番落ち込んでいるのは私だというのに

そして、ずっと腫れ物を触る態度のまま、病気が発覚し、その数ヶ月後あっという間に死んでしまった

それはもう3年前のこと


姉は結婚して別に住んでいるから、父と二人

父は単身赴任を繰り返していたから小学生の頃くらいしか一緒に過ごした覚えがない

今は歳も歳であるため、転勤はなく、静かに定年を迎えるだけである

が、会話することも無く、お互いどう接していいかわからない

だから毎日、夕飯の時にテレビを見ながら少し話をするだけ


そして私の毎日は

起きて、ベッドで過ごすか

昼間は見飽きたDVDをただ垂れ流しているか

そして夜父とご飯を食べて寝る


それだけの毎日だった

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ