動く。
ハンプトン子爵令嬢は、スブルストの国王がなぜ自分を陥れたのか直接聞きに行くことにした。
「お願い!みんなも付いて来てくれる?」
ハンプトン子爵令嬢は、田中さんとアベラード卿とコーニエルに頼んだ。
「もちろん!」
「ここまで来たら行くしかありませんね……。」
「当たり前だろ!」
「「みんな……ありがとう!!!」」
ハンプトン子爵令嬢は、目に溜まった涙を堪えて感謝の言葉を伝えた。
そして、スブルストへ行く道中こんな話をした。
「私はスブルストの国王に対して何も悪いことはしてないし、そもそも関わりがないのよ。」
「心当たりがないのにハンプトン子爵令嬢が陥れられたのは、不思議ですね。」
「だから、私の産みの親が関係しているって思うのよ。私が魔法を使えたのも、私を捨てた親がたぶん魔術師だったのよ。その魔術師がきっとスブルストの国王になんかしたんじゃないの?」
「それで代わりにハンプトン子爵令嬢が陥れられたということですか?」
「ええ。私はそうじゃないかと思うのよ。」
「でも、もしそうだとしたら一体何をしたんでしょうね?」
「さあ……分からないわね。」
そんなことを言っている内にスブルストの城に着いた。
門番に国王に会わせてほしいと言うと、またもやアッサリと通してくれた。
そして、部屋まで案内をしてくれた。
以前とは違い、国王の隣には王妃もいた。
「この間ぶりだな。元気にしていたか?前と違うのは、お仲間が一人増えてるところかな?」
「私に見覚えがあるでしょ?」
「はて、どこかで会っただろうか?」
「「とぼけないで!!あなたが私を陥れたのは分かってるのよ!!」」
ハンプトン子爵令嬢が叫んだ。
「フフフ。」
国王の隣にいた王妃が笑った。
「「な、何がおかしいのよ!!」」
「フフフ……大声を上げたりして、品がないわね。あの女に似たのかしら……。」
王妃が憎々しげにそう言った。




