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タナカさん
「私がカレンですが何かご用ですか?」
「初めまして。私は、田中と申します。カレンさんが不思議な石を持っているとお聞きしまして、ぜひ私も見てみたいと思いまして参りました。」
「わざわざ私に会いに来てくれて残念だけど、あの石はティム様がワンワン民族の子供に貰ったものだから、ティム様に返したわ。」
「そんな……。ティム様が持っているんですか……。それでは、ティム様に会わせていただけませんか?」
「残念だけど、ティム様は奥様と子供が待つ家に帰られたわ。」
「そんな……。」
「なぜ、タナカさんはそんなにその石を見てみたいの?」
「不思議な力を持った石なんでしたら、私もその石の力で元の世界に帰れるかもしれないと思いまして。」
「元の世界?」
「はい。私は、この世界の人間ではないんです。なぜかこの世界に来てしまいまして、元の世界に戻るための方法を探しているんです。」
「ごめんなさい。全然、タナカさんの話が理解できないわ。」




