仲良くなった。
仲良くなりました。
次の日。
ティムは、ワンワン民族がお帰りになるので、お見送りをすることになった。
その時に、昨日のワンワン民族の子供がティムの目の前に手を出してきた。
その子が手を開くと、そこにはなんの変哲もない石が現れた。
「これをあげる」と言っているようだ。
ティムは、多分これはその子にとっては大切な石なんだろうと思い、昨日のお礼のつもりでくれたんだなと考え、一応受け取っておくことにした。
「ありがとう。大切にするよ。」
ティムの言葉の意味がなんとなく伝わったようで、その子は笑顔になった。
ティムも笑顔になったその子を見て、笑顔になった。
そして、お互いに手を振ってお別れをした。
「あら?ティム様、いつの間にワンワン民族の子供と仲良くなられたのですか?」
メイドのカレンから尋ねられたので、昨日の出来事を話した。
「では、昨日はティム様の体調が優れないにも関わらず、あまり休んでいないと言うことですね!!」
「えっ!?なんでそうなるの!?」
「だって、そうじゃありませんか!!
私がティム様に仮眠室で少しの間でも寝てこいって言ったのに寝てこなかったって言うことでしょ??」
「そんなことはないね!!
私だって、晩餐会が終わってから、しっかりと睡眠を取・り・ま・し・た!!」
「嘘を言うのは辞めてください!!
ティム様、晩餐会が終わってからも片付けを手伝ってましたよね!!」
「そ、それは仕事だからね!」
「だからと言って、無理はしないでください!!体が資本なので、今から睡眠を取ってください!!」
「ああ!分かったよ!睡眠、取るよ!!」
ティムは折れて、寝ることになった。
端で見ていた外交官が、
「あんなに大きな声を出してる方が余計に体調悪くなりそうだな……。」と二人には聞こえないように呟いた。
カレンとは、仲が悪くなりました……。




