表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/30

あるあるその5 やりたいことをやろうと言い過ぎ

 あなたのやりたいことは何ですか?

 寝食を忘れて打ち込めるものは何ですか?

 それを仕事にすればあなたもまわりの人達もきっと幸せになります。


 ……とまぁ御大層な事を言っていますが、こういう人たちはやりたいことと言えば


「食う寝るセックス」


 しか思いつかない人がいる、それも少なく見積もっても日本国内に6300万人はいるという事に気付いていないのでしょう。




 やりたいことをやって世のため人のためになるっていうのはある意味「異常」な事で本当に少数派です。

 統計を取ったわけではありませんが、全体の1%もいたらとんでもなく多いと言える位には希少なのではないでしょうか。


 これを書いている現在(2019年)では日本人は約1億2600万人程いるんですがその半分、実に6300万人は「平均以下」の「凡人ですらない」人なのです。


 この6300万人はありのままでいたり自分らしく生きようとすると、ほぼ確実に犯罪者として刑務所に行ってしまいます。

 この人たちに「やりたいことをやりなさい」と言ったら、「リア充爆裂死」とか「乱交セックスサークル」とか「死ぬまで遊んで暮らす」といった暴力と性と怠惰が組み合わさった退屈な物しか出てこないし、それで満足してしまいます。


 というか、やりたいことがそういう暴力と性と怠惰が混ざり合った物しか出てこないのはまだましな方で、「何をしたいのか分からない」という人も多いと思います。

 何も考えずにただ何となく惰性で生きているという人も数多いでしょう。惰性でデートして、何となく結婚して、気付いたら子供がいる。

 そう言う「何となくで生きている」人や「何も考えずに生きている」人に「やりたいことをやりなさい」と言っても詰問もなって拷問のように苦しい責め具になると思います。




 というか6300万人だぞ!? 6300万人もの人間は平均以下なんだぞ!? そんな人間に「ありのままの自分でいよう」とか「やりたいことをやろう」なんて言っても犯罪者になって人様に迷惑をかけるだけなんだぞ!? それを知ってて言ってるのかお前!? 無責任な事言うんじゃない!


 というのが「やりたいことをやりなさい」と言ってる人に対する私からの正直な感想です。

 もう本当にこういう卑怯な奴らが大嫌いなんですよ。




 しかもですよ、しかも仮にやりたいことが「食う寝るセックス」以外のどれかという、1%もいない人だったとしても「やりたいこと」と「やらなくてはいけないこと」は全く同じ内容でも「違う」ものになります。


 分かりやすく「絵をかくこと」が趣味の人がいたとしましょう。

 この人が絵で食っていくためには当然「絵を描くこと」が「やらなくてはいけないこと」になります。


 となると、インフルエンザで39度の熱が出ても描かなくてはいけません。

 母親が亡くなって葬式をやらなくてはならなくなっても、絵を描かなくてはいけません。

 やっとの思いで描いた絵も「ここはダメ」とか「不満点が多すぎるので1からやり直してください」等と上の人からボロクソに言われても修正作業を受けいれなくてはいけません。


 なぜなら絵を描くことを仕事にすると「期限までに犯罪すれすれの事をやってでも所定の絵を納品しなくてはならない」からです。これは義務です。

 ましてや「気分が乗らないから明日にしようか」なんて事は絶対に許されません。

 そんなことしたら信用を失って2度と仕事が回ってこなくなります。


 他にも絵を描くのを仕事にしている絵描きのツイッターで「仕事の締め切りが迫ってるのに仕事とは全然関係ないらくがきばっかりやってる」というのも「やりたいこと」と「やらなくてはいけないこと」の違いで説明できます。

 「やらなくてはいけないこと」である仕事から全力で逃げるために「やりたいこと」であるらくがきに走るわけです。




 こんなことがあるから「やりたいこと」と「やらなくてはいけないこと」は全く同じ内容でも「違う」ものになります。

「やりたいこと」が「やらなくてはいけないこと」に変わっても平気でいられる人はごく少数です。

 それを知らずに、あるいは知ってて言っているのでは? と勘繰っているのですがその辺どうなんでしょうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ