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あるあるその15 長所伸ばしすぎ

 ビジネス書やコンサルタントは「長所を伸ばす事だけに集中すればいい。短所は長所が補ってくれる」とか

 「短所を伸ばしても人並みにしかならない。人並みでは何の価値も無い」等と

 偉そうに言っていますが個人的には例外事項というのはあります。


「コミュニケーション能力」だけはたとえ伸ばしても「人並み」であったとしても伸ばすべきです。




 特にコミュニケーション能力が弱いとどこへ行っても評価されないし、どんなに傑作を書いても売れません。全ての仕事には他人とのかかわり合いがあって、完全に一人で作業が完結することはありません。

 極論すれば自分の作品の販売スペースで商品を売るときも「商品の解説文」でお客とコミュニケーションをとる能力が要求されます。


 それ以外のケースではほぼ必ず他の人に会うので、会話が成り立たないような重度のコミュ障だともうそこで詰みます。何をしても詰みます。


 今の創作界隈はSNSの発達で作者自身の評価も重要視されていて「作品はパッとしないけど作者が好きだから買う」とか「世間からすれば作品は良いらしいけど作者が嫌いだから買わない」と言う事もごく当たり前に起きます。

 創作界隈ですらこうなのですから会社での評価というのは当然いかにコミュ力が高いかが重要になってきます。


 事実、会社側にアンケートをとったところ、新入社員に求められているのは「リーダーシップ」では無く、「才能」でも無く、ダントツで「コミュニケーション能力」がトップになっていました。それくらいコミュニケーション能力というのは今の社会に求められている能力なのです。


 ビジネス書においては「欠点を補っても人並みにしかならない」と言いますが最低限コミュニケーション能力は「人並み」でないと何もかも評価されない。というケースも出てくるのでその辺は「人並み」にしかならなくても良いので鍛えるべきだとは思っています。




 コミュニケーション能力を伸ばさずに他の能力でカバーしようとすると、どれだけすごくても「気難しい天才」にしかなれません。

 そんな扱いの困る人間よりも「素直な凡人」の方が重宝され、デビューへの道は後者の方がより大きく開かれるのだと思います。


 頭で考えてる事の10分の1も言葉にできない重度のコミュ障だとどこへ行っても通用しません。それを考慮してくれる人というのが職場にいるとは限らないので最低限の自衛はしておいた方がいいでしょう。


 こう書くとビジネス書たちからは「不得意な分野は他人に任せればいい」という反論を貰いますが、オメェ一般人の賃金でコミュ障の人間がコミュ充の人を雇えると本気で思ってんのか? と愚痴を言いたくなりますね。

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