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方言版 津軽藩以前  作者: かんから
石川高信、病没 元亀一年(1570)春
27/105

最後の鷹狩り 1/5


 (ばんげ)、為信は戌姫の元()訪ねる。戌姫は今、(ふと)人だ。


 二人は(ねま)るだけ。(たげ)えにしゃべん(/\)ねんで、(つら)っこば合わせ()同ず(/\)()向く。


 「なあ……三年も続いちゃあ()。」


 “……んです(/\)()


 「……わは(_/)こねば( ̄\)よがったが。」


  …………


 為信、十九。戌姫、十七。久慈より養子(もご)()()ってこのかた、さすて(_/)変わん(_/)()


 ……鼎丸と保丸は怯えだった( ̄\)。家来らのかつての妄想()真に受けたんだべ()か。あの二人()殺せ(やってまれ)ば家督はけねん(/\)でも済む。だはん(/\)で為信はなにか企んでらと。


 戌姫も、信ず切れてねえべ。


 そった(_/)状態で、ますてや体()交わすなど、できようがね()


 為信には耐えきれ()。話っこば(/\)すてみようと来てみたばって()無理まねがった。いたたまれなくなって、その場()去る。


 戌姫は手鏡()た。己の(つら)はどうだべ(/\)かと。


“このまま全でが終わるのが。いや、終わりだぐはね”


 ……どうすればいが、わがん(/\)ね。


 冬()()り、まんた正月()迎えた。為信と戌姫、二人は上座にて、家来らをねぎらう。この時ばかりは “仮面” ()被る。


 去年の正月は偽一揆があったため、二年ぶりの祝賀であった。


 ここで兼平は二人の横さ(_/)立ち、三戸から届いたという吉報|ば皆々さ伝え(しかへ)る。


 “南部晴政公側室の彩子様、ご懐妊”


 ん、待って()、それは……一抹の不安。男子(おのこ)だば、田子信直公はどうなる……んん、酒で頭が回んね。家来たちも同ずだった。それよりも、為信と戌姫の間()わらしいね()こと()口々にしゃべる(/\)始末。



編集に関わった方です。ありがとうございました!


だっじ@etcSORA

@SoraikeYoh

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