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方言版 津軽藩以前  作者: かんから
番外編
104/105

津軽藩起始 浪岡編より 名分の元に 第四話

「そらあ()づげれねえびょん()。あのボンボンは “賊” どすて死んでまったはんで()。」


 野郎ども(あらんど)はがっぱど(/\)笑いこげた。沼田が “あまり大声を出すな” と注意するばって()まんだ(/\)止まんね。


「きっとおめの(/\)兵だっきゃ()、“御所号” どいう身なり()浮がべで探しちゃあべ()。」


 “身なり” とは……為信もんだ(\/)ばって()、その場()いる兼平や森岡ら為信の家来衆もなん()なんず( ̄\)と聞き返すた。


「そったに(/\)も気になるが……。いいべ(/\)までに(/\)申す上げます。」


 "御所号どいえば……紫の衣だがな、それも絹の。ほがの色っこがもすれね、とにがぐ(ふけ)ぐ鮮やがな色あんべ。ばって()あのボンボンは麻の汚ねえ、まんず(/\)継ぎはぎっこされでら()()着で倒れでら()。皆々、身なりですか(ふと)()判断すてねえ(/\)んだ"


 ……この話っこ聞いで、そった(_/)もんかと(かんげ)えさせられだ。津軽為信という人物(ふと)とて、汚らすい()恰好で(あさ)いでれば、見向きもされね(/\)かもすれね(/\)


「そごで、(わあ)らは試すたのだ。ボンボン()試すに解ぎ放ぢ、生ぎ残るごどがでぎるべかど。」


 ……そえでどうなった。


(わあ)らの仲間(けやぐ)だど勘違いすた御所の兵ら()、たんげ簡単に斬り殺されちゃあ()。」


 "それでも北畠顕村どいう人物(ふと)が家来衆の信頼()集めでらお方だば()、こうはなんね(/\)はず。()だ目でねぐ(/\)、その雰囲気っこでわがるはん()でな()"


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