罪人
「起きろー!起きろー!」
カンカンカンカン
「起きろー!」
カンカン
思い瞼を持ち上げ、外の光を取り入れるとそこには中学生くらいの活発そうな赤い髪をした美少女がフライパンとフライパンをぶつけてぴょんぴょん跳ねながら俺を起こそうとしていた。
「やっと起きたのか!早くこっち来い!尋問だぞ!」
そして俺は引っ張られて隣の部屋に入った。
*****
俺は手足を縛られている。ちなみに服はボロボロの服を着ている。
そして
俺の前には今三人の男女がある。
1人目は俺を温泉で俺を起こして捕まえた女だ。
とても綺麗な空に溶かしたように青い髪を腰まで下ろし、高校生くらいの体格である。さらに俺を汚物でも見るような顔でこちらを見ている。
2人目はさっき俺を起こしに来た美少女で、活発なイメージが強い、赤の髪を持ちそのイメージにあった性格のようである。今も周りの2人におっきな声で今日のおやつについて聞いて怒られている。青髪の女の妹だろうか?
3人目は、少しイケメンの大学生のような体格である。手には縄を持っており、俺を縛ったのはこの男と見られる。
「お前が温泉入り逃げしたやつだなー!おい!こっちは今お金が無くて大変なんだ!だからそういうのはやめろよ!」
「僕も全裸のまま巻かれたい!」
赤髪の子が俺にポカポカ殴ってくる、はたから見ると高校生に、子どもが戯れてらように見えて、この擬音になるかもしれないが、実際めっちゃ痛い。
男が顔を火照らせながら俺をじっと見てくる。てか、さっきの男の発言が気になるんだが。
そして、青髪の少女が尋ねる。
「あんたお金持ってないの?」
「持ってません。」
「服は?」
「持ってません。」
「その腹は何?」
「くっついて取れません。」
「きも」
「すいません。」
これに関してはどうしようもないんだが…神が悪い…
てか、この女の人怖い。
「なんで、この温泉街の中でうちを選んだの?うちの温泉だったら逃げられるとでも思った?」
少し怒気を含ませながら俺に問いかける。
しかし、それは違う完全な誤解だから解かないといけない。しかもそんな理由で入ったわけではない。
俺は立ち上がって堂々と、
「それは違います!本当に!この温泉が気持ちよさそうだと思って!効能過ごそうだと思って、絶対気持ちいいって脳裏によぎったから入りました!」
それを聞くと、ふんっと小さく鼻を鳴らして顔をそらす。
「そ、そう?本当にそう思った?うん、ならしょうがない。でも、そんな堂々と言うことでもないと思うけど。てか、急に語り出すのきも」
少し口角を上げた風にも見えたが、元の無表情にも戻す。
「そんなことは知ってることだぞ!うちの温泉が一番だ!」
「ひさびさにそんなこと言ってくれる人に会ったよ。嬉しいな。」
「すいません、急に…語っちゃって、でも、故郷で大好きだったんですよ!濁り湯!ここの温泉は今まで俺が入った温泉の中でもトップスリーに入るくらいでした!」
俺は前の世界で死ぬ前よく家族と温泉に行っていた、ちなみに1位の温泉は雪の中にで入った温泉である。しん…と静まり返った森の中入った温泉は風情があった。
「トップスリーだと!1位じゃないのか!でも濁り湯好きに悪い奴はいないからな!お前は許そう!」
「姉さん勝手に決めないで」
えっ姉さんだったの、あのちっちゃい方が姉さんで怖い方の女の人が妹とは……でも胸部はしっかりと姉だと主張してる。
何かを察したのか姉の方が俺を睨む。
「まぁまぁ、濁り湯が好きなのは僕も嬉しいな、君はどこ出身なのかな?」
うーん、出身を聞かれるとまずいな、どうしよう。
無難に東の方とか答えとこうか…
いや、迷った時は正直に、
「にっぽんです」
「にっぽん?なんだその国、聞いたことないな。
それで、君はお金がない。でも、君はお金を払わなきゃいけないどうする?」
俺が答える前に自然と赤髪の子が答える。
「働けばいいぞ!ここで!お金は出さないけどご飯とかくらいなら出してあげる!」
「はぁ?そんなより早く警察呼べばいい。こいつは罪人。」
あっ、ここにも警察っているんだ…てか、この姉に見えない姉の提案は結構いいぞ。今俺はこの世界には知り合いはいないし一切こっちの情報がない。しかもご飯を貰えるのは嬉しい。てか、俺が悪いんですけど罪人はちょっと酷すぎませんかね…
「まぁ、お金を持ってなくてお金を返さなきゃいけないならそれしかないしな。僕は認めるけどみんなはどう?」
「私は認めない。」
「賛成!賛成!やっと楽になれるぞー!仕事から解放だー!」
「仕事…やっぱり認め…なくはないけど認めない。サボったら警察に連れてけばいいし。うん。」
俺がここで働くことがかってに決まったところで、男が説明し始めた。
てか、キャラ濃いな。