神との喧嘩
あれっ?なんか寒くなってきた気がする。
さっきまで笑顔だった幼女の顔が無表情で怖い。
それでもなんと顔に貼り付けたような笑顔を作り始めた。
えっ?わたしとじゃやだの?どこが不安じゃの?
「いや、すみません全然不満とかじゃないんですけど、神さまも仕事とか大変そうだから俺に付き合わせるのは悪いと思いましてね。」
実際問題こんな小学生低学年くらいの美幼児と歩いていたらいろいろやばい、何がやばいかって言うといろいろね。
すると、貼り付けていた笑顔が剥がれ落ちた。
おい!お前!私は心が読めるのじゃ!
お前が私と行きたくないのもわかっちゃったのじゃ!それに!君は強欲なのじゃ!
もうお前の2つ目の救済プレゼントは[なんでも1つ能力あげちゃう!]から[なんでも道具1つあげちゃう!]に変えちゃうのじゃ!
「えっ?!待ってください!撤回します!付いてきてもいいんで、[なんでも1つ能力あげちゃう]のままにしてください!」
この幼女いきなり凄いこと言い出しだぞ!?だって、能力1つなんでももらえるってハッピールート確定じゃないか。そんなのに道具1つってどういうこと?
ふんっ!そんなの知らんのじゃ!もーお前なんてどーでもいいのじゃー。
こっちから願い下げなのじゃー
てか、お前なんてどーせ無属性魔法なんて代物使いこなせないに決まってるのじゃ!
早く奴隷になっちゃえ!
なんか、神さまがあっかんべーしてくる。
完全にふてくされている。まあ威厳ってものはほぼゼロになっている。
不貞腐れてなんかないもーん。もうお前なんて奴隷に落ちてしまえっ!助けてやらんもーん!
後ですがっても知らんよ〜、
転移先で後悔するのじゃ!
すると、ニヤッと神さまは笑って俺の前に仁王立ちしてから俺に指をビシッと指す。
あと、10秒以内にお前の未来を良い方向に変えられる道具を考えるのじゃ!
じゅ〜う。
「いや、そんなの急すぎるでしょ!」
そんなん知らんも〜ん、私を怒らせたお前が悪いのじゃ〜
きゅーう。
やばい、急すぎて頭が回らない!
はーち。
どんだけこの神さまの心は狭いんだ?
そんなん考えてていいのかの〜、時間は有限なのじゃよ〜
なーな。
俺の未来を変えてくれる道具…
ろーく。
未来………道具……?
ふぁ〜いぶ。
なぜ英語?この野郎、俺の思考を邪魔してくる!
よーん。
良い方向に
さーん。
俺の最悪な未来を良い方向に変えてくれる道具…
にー。
道具かわからないし賭けになるがこれしかない!
いーち。
パン!
すると、神さまは手を叩き叫ぶ!
はい!その想像をするのじゃ!
叫び終わった後、突然俺の目の前に移動して俺の額のところを指差して
呪文?を唱えた。
「開けゴマ!!!」
えっ?!
そんな適当でいいの?
!が多くてすみません。次からはこんなに頻繁には出てこないです。