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異世界ゲームから抜け出せないこの俺を助けて!  作者: 松風 輝
奴隷の地下帝国生活
5/8

ウブな女の子


「バテて倒れたのかほんと情ねぇな俺...ってか音海のせいだろ!起きたら水晶玉殴ってやるぜ...できないんだがな。」


独り言を呟きながら叶多は暗い空間をさまよっていた。夢だというのは自覚していたが、起きるまで暇つぶしという感じでただ闇雲に歩いていた。


「それにしても、誰だったんだろうな俺を助けてくれた人は星の髪飾り以外は何故だかぼやけてたしな〜。」


こんな暗い空間でも叶多は少女(?)らしき人物の想像図を描いて妄想していた。


『でてって』


「え、えへへ...って誰だ...?」


妄想に浸ってる叶多に一人の女性の声が脳へ微かに聞こえた。


『でてって言ってんの!よくこんな暗い空間でよくもまあ、そんな妄想ができるわね!ハ、ハレンチよ!』


どうやら彼女は登場早々怒っているらしい、なんかウブな感じの女の子のようだ。


『誰がウブですってー??わ、わたしだってそれぐらいの妄想できるし...』


「途中からなんか小声で聞こえにくかったけど....、というか...」


そう小声なとこが問題ではない、問題はなぜ俺の心の声が聞こえているかだ。


『フフフ、驚いてるようね。でも説明なんてしてあげないんだからね!もうおしまいよ!あなたみたいなハレンチな人とはもう一生会わないわ!』


なぜ自慢げに言ってくるのかは叶多には理解ができなかった。


「おい、待てよ!まだ話しを!」


『バイバーイ』


声だけの女が別れの言葉を言った直後、叶多の視界は真っ暗になった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


意識が覚醒した叶多はベットにいた。どうやらここまで誰かが運んでくれたようだ。


「あ、あの大丈夫...ですか?」


突如聞こえた声に若干驚きつつ、声がしたほうを向くと小柄で短めの金髪の少女が心配そうにこちらを見ていた。


だが、異常に距離が遠い。


「ああ、結構回復したみたい。君が助けてくれたの?」


こうやって聞いてるが、叶多を助けてくれたのがこの子なのは薄々わかってた。なぜなら、彼女は星の髪飾りを着けているからである。


「はい...まあ...いちをそう...ですね。」


区切れの悪い口調で少女は答えた。


「まあ、とにかくありがとう!俺の名前は石井叶多!君は?」


いつもはコミュ症で話せない叶多だったが今回は勇気を振り絞って言ってみることにした。


「元気で...なによりです。私はセシルと言います.....。」


なんていい名前なのだ!と心のなかで抑えながら、一つ気になることを言ってみた。


「あと思ったんだけど...なんか異常に距離離れてない?」


叶多とセシルの間にはだいぶ距離があった。これが心の差というやつなのだろうか。


「はわわ...いや、なんかいきなり私に欲情して襲ってくるかと思ったので離れてました...。」


セシルは子羊みたいな目で叶多の心を抉った。


「え!?、なんでそんな結論に辿り着く!?俺を勝手に欲求不満にするなし!」


セシルの意外な発言に叶多は全力でツッコミを入れた。


「そうなんですか...?じゃあ私になんかして欲しいことはありますか?あ、別にそういう意味ではないですよ...?」


「そういう意味で捉えるつもりはなかったが、頼みたいことといったら、この世界の説明とか色々基本的なことを教えてほしいかな。」


正直、叶多と音海は全く知らない状況でこの異世界に来ているのだ。だから今は色々と知識が欲しいところなのだ。


「どうやら、悪い人ではなさそうですね...。それくらいでしたら、私でも出来ると思いますよ...。」


「ま、まだ疑ってたの!?まあ、教えてくれるならありがたいってもんだけどさ。」


「じゃあお買い物ついでに...話すので一緒に付き合ってください...。」


セシルは笑顔で答えてくれた。なんと可憐な笑顔なのだろうかと叶多は頷いた。


「じゃあ、レッツショッピング&トーキングといこうか!」


叶多は指を鳴らしてノリノリで言った。






今日でGW終わってしまうので、次回からはテスト期間とかで忙しいので1週間に1回で更新させていただきます。土曜日の0時が更新日の目安です。

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