魔王と退職
側近「それで、どうしたんですか魔王様」
魔王「いや、久々にサキュバス共の踊りを見たいと思ってな」
側近「しかし魔王様、もう城にサキュバスは1人しかいません」
魔王「何で一人しかいないの!? 去年は30人くらいいたよね!?」
側近「11人は人間界に、13人は別の仕事を見つけ退職
5人が結婚したようです。 ええ。 そのうち2人に子供が出来たそうで」
魔王「...もう1人でもいいから呼んで来い」
側近「ははぁ、了解しました」
『ピュン!』と音がして側近はワープした。
魔王「はあ..虚しくなってきたな..」
30分後
魔王「......流石に遅くないか? 転移魔法や着替えの魔法を使えば
10分で来れるはずなんだが」
と、魔王が言っていると 『シュイン!』と音がして側近が現れた。
側近「魔王様」
魔王「おいおい側近、遅すぎだ! 首にするぞ!」
側近「あのー..大変申し上げにくいのですが..」
冷や汗がダラダラと流れている側近
魔王「何だ」
側近「最後のサキュバスが退職しました」
魔王「ふっっっっざけんな畜生ッッッッ!」
魔王城に(悪い意味で)静寂が訪れた。
側近は執事みたいな外見です