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隣の彼女は幼馴染み!?  作者: 水崎綾人
第3章「部活と悩みと俺の意志」
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第12話「小野のコスプレ」

次の日の放課後。普段なら真っ先に帰っているはずだが、今日からは違う。俺は、部活に入部したのだ。その部活とは…ズバリ『萬部』俺自身、今日が初めての活動なのでこれから何をしてくかはイマイチ把握していない。


 俺は階段をせっせと上り4階まで上がって行った。そして、今わ使われていない教室(萬部の部室)のドアの前に立ち一つ深い深呼吸をした。


「ういーっす」


 ドアを開けながらそう言って俺は部室であるこの教室に入った。


 すると、小野と思われる人物が何やらコスプレ?みたいなものをしていた。


「あの…どうされたんですか?小野さん?」


 俺の声に反応して小野雅が答える。


「あ!セクハラくんじゃないですか」


「いや、だから。変なアダ名つけるな」


 よく見てみると小野は、全身を赤いタイツで覆い、頭には自転車のヘルメットを顔に覆いかぶさるように装着している。


「ところで、なんつぅ格好してんだよ?」


 小野は「よくぞ聞いてくれた」と家案ばかりに快活に答える。


「ゴホン。この格好を見て気付かないんですか?戦隊ヒーローのレッドですよ!」


 せ、戦隊ヒーローだと…?そのやっすいコスプレでか。ふざけるな。子供用の特撮だと思って舐めてもらっては困る。ああ見えて結構な経費が掛かっているんだぞ。中に入っているスーツアクターの方々の演技だって最高なんだ。それなのに、そんなクソみたいなコスプレで戦隊ヒーロー気取るなんて許すまじ。

「お前な、そんな安いコスプレでヒーロー気取るんじゃねぇよ!」


 小野は俺の発言に驚いたのか拍子抜けしてしまった。


 だが、俺は言葉のコンボを止めない。それどころか、たちどころに叩き込む。


「あのな、大体そんな安い全身タイツで動いてみろ、すぐに破けてあ~れ~な姿になっちまうし、自転車用のヘルメットをそのまま顔面に装着したら、穴小さすぎて前見えないだろ。それに、そのヘルメットの色青って置かいいだろ!」


 一通り喋り終わると小野はkじゃん新下用に拍手をした。これは一体…?


「感心しました。私、てっきりセクハラくんには趣味なんか無いつまらない男だと思っていましたが、これだけ語れる程好きなものがあったなんて」


 何を誤解されたのかは分からないが、俺はどうら小野に褒められているらしい。


「ははは、ありがとう…でもセクハラくんはやめろ」


 その時、大空が部室にやって来た。

「おつかれ~」


 力ない声だった。顔はやつれ、背筋は曲がり、目は死んでいた。どうしたんだアイツ?

「おつかれ木葉ちゃん。どうしたの?」


「ちょっと疲れちゃって…えへえへへへ」

 気持ちの悪い笑い声を浮かべて、大空は最寄りの椅子に腰掛けた。部活初日だってのに。


 小野はロッカーからコーヒーカップを3つ取り出し、さらに、クッキーも取り出した。小野は慣れた手つきでカップにコーヒーを注ぎ俺たちに差し出してくれた。


「疲れた時は、ゆっくりしましょう」


「この部室ってなんでもあんのな」


「ありがと…みやびん」


 全員が一斉にコーヒーを口に運ぶ。時計の針の音が部全体に響き渡る。のどかな午後の時間を、暖かいコーヒーが彩る。学校での疲れを癒してくれるような優しい時間。今までの人生で一回も味わったことのないような感覚。もしかしたら…これが青春と呼べるものなのかも知れない。いや、ちょっと待て。全身赤タイツを着たやつと同じ青春なんて嫌だ!


 危なかった…俺は危うくアイツの世界に染まってしまうとこだった。


「お前…いつまでそんな格好してんだよ?」


「え?あぁ忘れてました。でも、こっちのほうが動きやすいですし」


 などと小野と他愛もないやり取りをしながら大空の方に目をやると、大空は死んだ目でクッキーを食べていた。小野もそれを見かねたのかそっと大空に立ち寄る。


 小野は座っている大空の肩にそっと手を置き言う。


「木葉ちゃん。何があったか分からないけど私たちはいつもここにいるから。木葉ちゃんが安らげるこの場所で待ってるから…」


 小野の表情はまるで子供を見守る母のような顔だった。だが、正直大空はこの部活に入ってまだ1日目だし、第一全身タイツのやつに励まされても…シュールすぎる光景に俺は笑いをこらえるのに必死だった。

 小野は天然なのか…?


こんにちは水崎綾人です。

今回は特に進展なくすみません。疲れきっていた木葉。木葉は何故疲れきっていたのか?私のあとがきを読んでくださっている方なら大体の見当がつくと思います。

もう少し文才があればいいんですけどね…。これからも頑張っていきますので暖かく見守っていただけると幸いです。

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