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俺の日常

学校に着いた後、優奈とは別のクラスなので分かれ廊下を歩いていると、聞き慣れた声が俺を呼んだ。


「おっす、颯」


「おはよう、秀真」


 こいつの名前は『遠藤寺 秀真』。俺の親友であり優奈と俺の幼馴染だ。


「なぁなぁ、颯」


「どしたんそんな複雑そうな顔して」


「昨日な、優奈が珍しく上機嫌で俺にスマホでメッセージ送ってきたんだけどカレシができ…」


「ブフォッ!?」


「おい大丈夫か!?」


「やばい、やばい、どうしよ颯が血を吐き出しながら倒れてる。そうだ!救急車、救急車、110番だっけ」


「おいバカやめろ!110は警察じゃい」


「おぉ颯が立ち上がった!」


「それはそうとなんで急に血を吐き出したんだよ」


「いやぁ〜それはぁ〜なんつうかぁ〜まぁ、そゆことなんですよね」


「なんだよそれ、まぁいいか」


 秀真は所謂、能天気だった。


 秀真とは優奈と同じで幼稚園から仲が良くいつも一緒に遊んでいた。そんな秀真を俺は親友だと思ってるし秀真も俺のことを親友だと思ってるに違いない!(多分)


「にしてもなんか颯、雰囲気変わった?」


「そうか?」


「おぉ、なんか前と違って生き生きとしているし、目が死んでないのが何よりの証拠だ!」


「おうおう、どうやら喧嘩売ってるみたいだなぁ喧嘩なら買うぞゴラァ」


「しゅっ」 「しゅっ」とファイティングポーズをとりながら近づいてくる俺に秀真は「やめろ俺は非暴力主義者だ」とか訳のわからんことを言い出したが俺は器が広いので許してやった。


 まぁそんなこんなでいつも通りじゃれあっていると周りがざわつき始めたのでふと廊下の先を見てみると凛とした振る舞い、まるで塔の上のお姫様を表すような長くて綺麗な髪、キリッとしていてまるでブラックホールを連想させるように吸い込まれそうになる黒い瞳、あれは、かの有名な、と言おうとした途端、親友が興奮気味に言った。


「あれは!月城 彗先輩ではないですか!」


 やや興奮気味になっておる親友は放っておいてあれは一つ年上の『月城 彗』先輩だ。まぁ俺みたいな陰に潜む者としては一生関わりのない人だが一応説明しておこう。ミスコン2連覇で文武両道、誰にでも優しく接してくる、表情はまさに天使。出るとこは出ていて引っ込むところは引っ込んでいるまさに理想の魅惑ボディ。


「はぁ〜やっぱ月城先輩はいつ見ても綺麗だなぁ〜」


「そうだね。実物を見ると迫力がすごい」


「あぁ〜 一度でもいいから月城先輩と付き合いたい」


 そう、こいつ(秀真)は月城先輩ガチ恋勢なのだ


 まぁそんなこんなで時間が過ぎていき今は、昼休み。優奈と中庭で一緒に昼食をとっていたら周りが急にざわつきはじめた(本日二回目)。もしやと思い周りを見回すと皆さんお察しの通りそこには月城 彗がいた。


「わぁ〜月城先輩だぁ。ほんとに綺麗だよね!」


 と優奈に聞かれたがここはどのようにして答えればいいのかわからない。ここで綺麗だなって言ったら優奈は絶対に『え、なに私がいるのに浮気?』とか言って怒ってくるし、かといって綺麗じゃないとかって答えると『は?、颯が私の意見反対していいと思ってるの』って怒ってくる。え、じゃあどうするのかって俺ならこう答えるね!


「そうだよね。月城先輩って綺麗な人のイメージ強いけどやっぱり僕は優奈みたいに可愛い人の方が好きかなぁ」


 

 ふっ、我ながらいい感じの返答ができたぜ。でも、これマジのバカップルみたいな感じで恥ずすぎるな。


「ーーっ!」

「ちょっとあんまり人前でそうゆうことゆうのやめてよ!」


と言いながらも照れながら嬉しそうに答える優奈にやっぱり俺のカノジョ可愛いすぎるなと再認識させられた。








 この時、俺は気づかなかった。優奈以外に俺に視線を向けている人がいるなんてことを。



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