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王道冒険×推理「LAST DAWN」  作者: d.2026


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第6話「いらっしゃい」

彼らが降り立ったのは、街の外縁、潮騒ちょうそうと霧が混じり合う静かな場所に佇む一軒の店だった。


看板には『霧の灯』と刻まれている。


「ここはクリフヘイヴンどころか、ベルナードで一番のおススメでな、霧の灯リュミエール・ブリュムって店やねん。」


「へぇー、何か隠れ家って感じっすね!」


レンがお腹を鳴らしながら答える。


思えば昼頃から追いかけられ、今は深夜3時頃か、今までアイとレンは何も食べていなかった。



空腹を感じ始めたアイが、地に足をつけて安堵のため息を漏らそうとした、その時だった。




ガアアンッ!!



店の重厚な扉が、内側から爆発したかのような勢いで跳ね開いた。


強烈な熱気が外気の寒気を吹き飛ばす。



「おんどれソラァァぁぁぁぁあ!!!!!」


「こんな時間にガキ連れて何しに来やがった!!」


豪火のごときオーラを放ちながら飛び出してきたのは、大柄で筋肉質な女性、ルタオ・フェディルンだった。


彼女が持つ深紅の髪よりも赤いオーラが彼女の足に収束する。


彼女は挨拶代わりと言わんばかりに、着地したばかりのソラの腹部へ、重戦車のような前蹴りを叩き込んだ。


衝撃波がソラを穿つ。


「がはっ……!?」


ソラの身体が面白いように吹き飛び、背後の壁に激突する。


しかし、ルタオは止まらない。


彼女が右拳を握り締めると、強烈なオーラが収束する。


ソラとアイの皮膚は、目の前で空に届く爆炎が立ち上がるかのような熱気を感じた。




爆裂炎拳(ヴァルカン・フィスト)!」




ルタオの拳が、一千度を超える爆炎を纏ってソラに放たれた。


衝突点が爆ぜ、熱ではなく圧倒的な圧で空気が壊れる。


その衝撃波は周囲の霧を一瞬で蒸発させ、夜の闇を烈火の色に塗り替えた。


レンとアイは、その目の前で繰り広げられた圧倒的な暴力の前に、ただ言葉を失い立ち尽くすことしかできなかった。


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