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王道冒険×推理「LAST DAWN」  作者: d.2026


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第11話「五裏霧中」


静寂が店を支配する。


カップを置く音だけが、妙に重い。


ソラが鋭い視線をレンとアイへ向けた。


「せやな、腹も膨れたところで、本題を聞かせてもらおか。お二人さん……」


「なんで騎士団に追いかけられとったんや?」


レンは一瞬、言葉に詰まる。


だが、ルタオの料理がくれた活力と、ソラが自分たちを救ってくれたという事実が、重い口を開かせた。


「……俺たちの仲間、シンが突然捕まったんだ。」



声は悔しさで震える。


シンは孤児院でレンとアイと共に育った、家族も同然の少年。


「シンとアイ、俺の3人は小さい時からずっと一緒だった。」


「やんちゃな俺、泣き虫なアイ、俺たちをいつも引っ張ってくれた、しっかり者のシン」


レンは歯を食いしばる。


「シンは孤児院が好きで、俺たちやシスター達が好きで、、、」


「この街、クリフヘイブンが誰よりも好きだった。」


「だからあいつは16歳になっても、職員として孤児院に残ることを選んだ。」


「それくらい、みんなのために行動するのが大好きなやつで、皆シンを尊敬していた。」





「1週間前、院長からのお使いで街 へ買い物に行ったシンが突然逮捕されました。」


アイが涙を堪えながら付け加える。


「理由は分からず、本当に突然で、、、」


「騎士団の拘置所に言っても何も教えてもらえなくて」


「だから、私たちは法師様に訴えようと裁判所へ向かってました。」


「すると突然騎士団が『逮捕する』と言って追いかけてきて……。」


レンの拳が震える。


「訳も分からず、逃げてたんだ。」


「逃げて、逃げて、、、」


「でももう無理だってなった時、ソラさんが助けてくれたんだ。」



話を聞き終えたソラは、〈雲断〉を指先で弄びながら、面白そうに目を細めた。


「騎士団が突然、、、なんだい、、、きな臭いね。」


ルタオが呟く。



霧の街、クリフヘイヴン。幻想的な美しさの裏側に隠された謎が、今ゆっくりと浮かび上がろうとしていた。


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