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HIPHOP AREA   作者: W
1/3

プロローグ

きっかけは些細なものだった。


初めての東京に慣れず迷い込んでしまったある通り。派手な露出、奇抜な髪型、そして何やら聞きなれない音楽…異質な空気に包まれたその通りは見たことの無い世界で溢れていた。そこへ迷い込んで間もなく、自分は場違いだという感覚が猛烈に湧いてきたため、すぐさま早歩きでその通りから離れた。


その通りにいた時間はほんの数十秒だったのだが、通りから出た瞬間に、猛烈な解放感が全身を駆け巡った。


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