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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

四季折々に揺蕩う、君に恋焦がれる物語。

作者:柚月 なぎ

 春夏秋冬、君を想う。
 これは孤独な神と、それに触れた者の物語————。


 春の章。

 桜の木の下で、誰かを待ち続ける美しい青年。桜の模様が描かれた羽織を纏うぼんやりとした美しい青年は、首に包帯を巻いており、言葉を紡ぐことができない。そんな声を失った青年の前に現れたのは、春を告げる神だった。
 青年が誰を待ち、なぜ声を失ったのか。
 桜の蕾が花開く時、青年の瞳に映るモノとは――――。



 夏の章。

 村の悪しき風習により、龍神の贄に捧げられた少年。
 恵みの雨を降らせるため、村の皆のため、少年は谷の底へと落ちていく。
 次に目を覚ました時、見たこともないような美しい青年が傍にいた。
 彼こそが谷に棲む龍神であり、この地に水を齎す存在であった。
 しかし龍神が存在していながら、なぜ村に雨が降らないのか。
 その理を知る時、少年は本当の意味で龍神の想いを知ることになる――――。



秋の章。

 とある地の領主の領土内。鎮守の森と呼ばれる、聖域があった。そこには白の神と呼ばれる守人がおり、この地を守護しているという言い伝えが、遠い昔、古の時代からあった――――。
 赤や黃、混ざりあった色とりどりの色彩が豊かな季節。秋。
 狩りを禁止されているはずの鎮守の森で、罠にかかって弱っている白い毛の狐がいた。従者とともに森の見回りをしていた、この地の若き領主である桂秋は、この地が崇めている森への信仰心から、その珍しい白い狐を罠から逃がしてやるのだった。


冬の章。

 山神様の花嫁。
 それは、男でも女でも関係なく、極月に生まれ、ある"印"が身体に現れた子が番として選ばれる。
 親以外はその顔を見てはならない。
 触れてはならない。
 声を聞いてはならない。
 故に、屋敷から出さず、人に晒さず、その時が来るまで幽閉される決まりがあった。
 そして十五歳の誕生日、少年は山神様の花嫁となるため、用意された籠に乗り、山の頂へと運ばれて行く――――。



 春は君に出会い、夏は君に焦がれ、秋は君を憂い、冬は君と――――。


 春夏秋冬、和風BL短編集。


※この作品は小説投稿サイト、小説家になろう、カクヨム、アルファポリス、fujossyにて掲載しております。

春の章
一、春のおとずれ
2023/10/20 18:00
二、春を待つ
2023/10/20 19:00
三、結ばれぬ縁
2023/10/20 20:00
四、千年桜の木の下で
2023/10/20 21:00
夏の章
一、灼くる命で齎される恵
2023/10/27 18:00
三、夏の果てに慈雨の涙
2023/10/27 20:00
秋の章
一、鎮守の森の使い
2023/11/05 09:00
二、あなたを信じる
2023/11/12 09:00
三、裏切り
2023/11/19 09:00
四、真実
2023/11/26 09:00
冬の章
一、山神様の花嫁
2024/02/04 07:00
二、はじめてをあげる
2024/02/11 07:00
三、"真の番"として
2024/02/18 07:00
四、永遠に廻る季節の中で
2024/02/25 07:00
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