▼第007話 リグルガスト街道2
「私のターン、ドロー!」
【セリカ】【☆40 Md:073】
■□□□□□■ 手札枚数【U:26 C:20 M:22】
■◆◆□□□□ ◆:裏向きカード ■:デッキ・ブレイク(休息)
■□□◆◆◆□ ◇:表向きカード □:空白マス
■11022◆ 数字:マギカードと☆ ×:封鎖マス
・Pゾーン:【?】
・Cゾーン3-5:【?】
・Uゾーン1:【?】
・Uゾーン2:【?】
・vs:【スクトゥムナイト】☆4 エピック ディフェンダー
・vs:【アンデス】☆40
・vs:【賊】×? ☆4 ノーマル ユニティ
・vs:【賊】×? ☆3 ノーマル ユニティ
・vs:【賊】×? ☆2 ノーマル ユニティ
「Mカードを9枚セットして補充!」
【セリカ】【☆40 Md:073】
■□□□□□■ 手札枚数【U:26 C:20 M:13】
■◆◆□□□□ ◆:裏向きカード ■:デッキ・ブレイク(休息)
■□□◆◆◆□ ◇:表向きカード □:空白マス
■99999◆ 数字:マギカードと☆ ×:封鎖マス
・Pゾーン:【?】
・Cゾーン3-5:【?】
・Uゾーン1:【?】
・Uゾーン2:【?】
・vs:【スクトゥムナイト】☆4 エピック ディフェンダー
・vs:【アンデス】☆40
・vs:【賊】×? ☆4 ノーマル ユニティ
・vs:【賊】×? ☆3 ノーマル ユニティ
・vs:【賊】×? ☆2 ノーマル ユニティ
「嬢ちゃん、さっきから何を……。」
「前見て、来るよ!」
「!?」
私の声に騎士の人達も襲撃者の姿を捉えた。
【スクトゥムナイト】、真っ黒い全身鎧を着て
スクトゥムと呼ばれる長方形の大盾を持つ騎士……。
その実体化した姿は存外に足が速かった。
剣を抜く姿が僅かに見えたけど、スクトゥムに隠れるように
突っ込んできた事で盾の裏で何をしているかが全く解らなかった。
「総員、あいつを捕えるんだ!」
「捕えるんじゃない!討つんだよ!あれは魔物だよ!」
「魔物!?総員、討伐だ!」
カードだのユニットだのと言っても知らない人は知らないだろうし
魔物と言い切った方が下手な勘ぐりも不要だし
わざわざ凶暴な獣である魔物を捕えよう、と思う人はまず居ない。
「さらに手札からレア級ウェザーカード☆0【白夜】をFゾーンにセット!」
【セリカ】【☆40 Md:073】
■□□□□□■ 手札枚数【U:26 C:20 M:13】
■◆◆□□□◇ ◆:裏向きカード ■:デッキ・ブレイク(休息)
■□□◆◆◆□ ◇:表向きカード □:空白マス
■99999◆ 数字:マギカードと☆ ×:封鎖マス
・Fゾーン1:【白夜】☆0 レア 天候
・Pゾーン:【?】
・Cゾーン3-5:【?】
・Uゾーン1:【?】
・Uゾーン2:【?】
・vs:【スクトゥムナイト】☆4 エピック ディフェンダー
・vs:【アンデス】☆40
・vs:【賊】×? ☆4 ノーマル ユニティ
・vs:【賊】×? ☆3 ノーマル ユニティ
・vs:【賊】×? ☆2 ノーマル ユニティ
ウェザーカードは天候を操り、ユニットの戦いを支援する為のもの。
だけど特に一切の効果が無いウェザーカードも多く存在する。
その理由はウェザーカードは基本他のウェザーカードで
上書きする事で消す事が出来る為に存在するのです!
まぁそれ以外の使い方もあるのだけどそれは置いておいて……。
この【白夜】自体は一切のカード効果を持たないのですが
【カード・ハンドラー】はそのカードを実体化させるもの。
つまりこの真夜中の天気があっという間に【白夜】に変わるのです!
「なっ!?いきなり明るくなったぞ!」
「待て!あそこに誰かいるぞ!」
突然真っ暗な夜空から一気に白夜へと変わった事で
闇に紛れていた賊達が次々と見つかりだした。
これで騎士の人達は多くの敵が居る事を認識出来たのだから
私のこの場の役割はたった1つになる。
「この瞬間、私は【アンデス】に決闘申請!」」
☆1【カード・ハンドラー】セリカ・ナナホシ
【シングル・カード・ハンドラー】アンデス
カードチェック………終了、デュエル・アクセプト
決闘申請は【カード・ハンドラー】同士の
実体化したカード同士ではなく立体映像化したカード同士で
お互いのカードを賭ける戦い。
バトルでは逃げる事が可能でもデュエルはどちらかが
リクエストした時点で必ず相手は受けなければならない。
カードユニットが死ぬ事のないゾンビアタックがいくら可能でも
【カード・ハンドラー】同士の戦いにそれは通用しない。
そして私とアンデスが他の人達と半透明な壁で区切られる。
当然【スクトゥムナイト】も消えれば【白夜】の効果も無くなる。
デッキと場のカード全てがリセットされていく。
「決闘開始!」
【セリカ】【☆40 Md:095】
■□□□□□■ 手札枚数【U:05 C:05 M:00】
■□□□□□□ ◆:裏向きカード ■:デッキ・ブレイク(休息)
■□□□□□□ ◇:表向きカード □:空白マス
■28640□ 数字:マギカードと☆ ×:封鎖マス
・vs:【アンデス】☆40
とにかく【シングル・カード・ハンドラー】にはデッキも無ければ
ターンも無い、【カード・ハンドラー】はここからは速度勝負!
例えアンデスとやらがどこに居るかや逃げようとして
半透明な壁に遮られて困っていようと
ターンがある私の方が初手は絶対に遅れる事になるからだ。
「私のターン、ドロー!」
【セリカ】【☆40 Md:094】
■□□□□□■ 手札枚数【U:06 C:06 M:01】
■□□□□□□ ◆:裏向きカード ■:デッキ・ブレイク(休息)
■□□□□□□ ◇:表向きカード □:空白マス
■28640□ 数字:マギカードと☆ ×:封鎖マス
・vs:【アンデス】☆40
「Mカードを1枚補充!Cカードを4枚セット!
さらにUゾーンにカードを1枚伏せ、ターンを終了させる!
そして私のターン、ドロー!
手札から【白夜】をFゾーンにセット!」
【セリカ】【☆40 Md:093】
■□□□□□■ 手札枚数【U:06 C:02 M:01】
■□◆□□□◇ ◆:裏向きカード ■:デッキ・ブレイク(休息)
■□□◆◆◆□ ◇:表向きカード □:空白マス
■88640◆ 数字:マギカードと☆ ×:封鎖マス
・Fゾーン1:【白夜】☆0 レア 天候
・Pゾーン:【?】
・Cゾーン3-5:【?】
・Uゾーン2:【?】
・vs:【アンデス】☆40
そして暗くなった空がまた明るくなる。
さ、アンデスとやらの顔を拝みに行こうか……。
賊達が私に気が付いた所でもう遅い。
アンデスは審判が存在する中、もう逃げる事も出来なければ
私を害して外に出るなんて暴挙も出来ない。
ここから出る方法は2つ。
私とカードで戦い、勝って全てのカードを手に出るか
負けて全てのカードを失って出るか。
それを周囲の人達は決して邪魔出来ない。
「あんたがアンデス?」
こりゃまた……予想していた賊って感じじゃないね……。
他の見えた賊は筋肉隆々だったりと厳つい感じがある一方
こちらはまぁ背の低さは私並で悪徳商人か貴族だって言われた方が
まだ納得出来るお腹のでっぱりが気になる感じ……。
「なんか賊って感じに見えないね……。」
「うっ、うるさい!そもそもなんだこの見えぬ壁は!」
「あんたが【スクトゥムナイト】を差し向けた張本人でしょ?
【シングル・カード・ハンドラー】としてさ……。
何、ただ私と勝負をして負ければ良いだけの話。
そしてあんたのカードは私がいただく。
そうすればその半透明の壁は消えるけど?」
「ばっ、馬鹿か貴様!このカードがいくらしたと思ってるんだ!」
「さぁ、知らないけど。」
「この【スクトゥムナイト】はな!白金貨1枚もする非常に強い魔物なのだ!
貴様のような輩にくれてやる訳が無いだろうが!」
うぇ、白金貨1枚って1億もするの??
この使い勝手の非常に悪い☆4カードに??
「うわぁ……ご愁傷様。」
「何?」
「【スクトゥムナイト】は☆4ディフェンダーなのに
カード効果2である【ナイトソード】があるお陰で
攻撃時の攻撃☆が2倍になる、つまり攻撃☆4と防御☆8と
見た目だけはご立派なユニットだけどさ。
問題はカード効果1の【ゾーンディフェンス】。
【ゾーンディフェンス】は自動発動する上、【スクトゥムナイト】以外が
【スクトゥムナイト】以外から攻撃対象となった時
受けるべき攻撃全てを【スクトゥムナイト】が受ける事になるんだよ?」
「何を言っているかよく解らんが、それがどうした!」
「あー、何が問題なのかよく解ってないみたいだね?
この【スクトゥムナイト】ってのはそこの軍人さんと
この周りにいる賊?達が戦った場合、攻撃された方を守りに
勝手に動き出しちゃうんだよ?それも殺されそうな方に。」
正確には【スクトゥムナイト】以外が攻撃対象となった際に
その攻撃を【スクトゥムナイト】以外が行った場合は
その戦闘に割り込んでくるのが【スクトゥムナイト】。
それもカードテキスト上ではどちらのプレイヤーが
操作権限を持っているかなどの詳細なんかは一切書かれていない。
つまり自分のユニットであろうと、敵のユニットであろうと
攻撃を行った相手と仕掛けられた相手が【スクトゥムナイト】でなければ
【ゾーンディフェンス】が自動発動され、強制的に割り込むのです。
「つまりこういう賊行為みたいな集団で行う戦いに
最も適していないって事だね。
【スクトゥムナイト】は【スクトゥムナイト】単体で扱うべきユニットで
それ以外の使い方には殆ど向いていないんだよ。
それが白金貨1枚とはお笑い草だね。
どちらにせよ、あんたの手に持つカードは私がボッシュートするんだよ。」
「ボッ?何を言っているか解らんが私の【スクトゥムナイト】が
そう簡単にやられる訳無いだろうが!」
【アンデス】【☆40】
■□□□□□■ 手札枚数【U:00 C:00 M:00】
■□□◇□□□ ◆:裏向きカード ■:デッキ・ブレイク(休息)
■□□□□□□ ◇:表向きカード □:空白マス
■□□□□□□ 数字:マギカードと☆ ×:封鎖マス
・【白夜】☆0 レア 天候
・Uゾーン2:【スクトゥムナイト】☆4
エピック ディフェンダー
・vs:【?】
・vs:【セリカ】☆40
アンデスが地面へとカードを叩きつけるようにすると
巨大なカードが浮かびあがり、カードが【スクトゥムナイト】へと変わった。
「やってしまえ!【スクトゥムナイト】!!」
「そうはいかないよ!Cゾーン5のカードを反転!
レア級トリックカード☆0【スパイダー・ネット】!」
【セリカ】【☆40 Md:093】
■□□□□□■ 手札枚数【U:06 C:02 M:01】
■□◆□□□◇ ◆:裏向きカード ■:デッキ・ブレイク(休息)
■□□◆◆◇□ ◇:表向きカード □:空白マス
■88640◆ 数字:マギカードと☆ ×:封鎖マス
・Fゾーン1:【白夜】☆0 レア 天候
・Pゾーン:【?】
・Cゾーン3、4:【?】
・Cゾーン5:【スパイダー・ネット】☆0 レア 細工
・Uゾーン2:【?】
・vs:【スクトゥムナイト】☆4
エピック ディフェンダー 行動不能 後3T
・vs:【アンデス】☆40
トリックカード。
トラップカードという人もたまに居るけど
【ゾディアック・インバース】ではトリックで
基本Cゾーンにセットし、1ターン以上経過してから発動させるもので
【スパイダー・ネット】は攻撃行動を取ったユニットに対し
攻撃を無効化した上で3ターンの間、一切の行動を不能にする事が出来る。
【スクトゥムナイト】は蜘蛛の巣状のネットにそのまま引っ掛かり
身動きが取れなくなっている。
「なっ、何が起きた!【スクトゥムナイト】よ!
さっさとそんなものから出るのだ!」
「【スパイダー・ネット】は3ターンの間行動不能とするもの。
しかしあんたにはターンが存在しない。
つまり私が3ターン進める以外に出る事は絶対に出来ないんだよ。」
「ターンだか何だか知らんが、【スクトゥムナイト】が
こんなに弱い訳がなかろう!」
「ああ、あんたもしかして☆(スターレアリティ)の数値でカードの強さでも見てるの?
カードは☆だけじゃなく、カード効果、そして他のカード効果をも
加えた上でデッキの構築、そして引いた手札からの戦略に
運まで味方につけてようやく勝ちの目が見えるんであって
カード単体の強さなんて1枚で決まるもんじゃないんだよ?」
「何をしてる!【スクトゥムナイト】!
さっさとそこから出てあの小娘を殺すのだ!」
「ああ、その言葉が聞きたかったよ。
つまりあんたはカードを人殺しの道具としている訳で間違いないんだね。
なら当然、カードを持つ私に殺される覚悟があるんだよね?」
「そっ、そんなものある訳が無いだろうが!」
「あろうとなかろうとどっちでも良いよ。
何しろカードってのは加減が利かないからね。
今こうしてあんたと対峙している訳だけどこれから
うっかりどころじゃなくて間違いなくあんたを殺すんだからさ……。
Uゾーン2のカードを反転!同時に呼び出しコストとして
Mゾーン5の0マギカードを1枚Bゾーン送りとする!
おいでませ!エピック級アタッカー!」
【セリカ】【☆40 Md:093】
■□□□□□■ 手札枚数【U:06 C:02 M:01】
■□◇□□□◇ ◆:裏向きカード ■:デッキ・ブレイク(休息)
■□□◆◆◇□ ◇:表向きカード □:空白マス
■8864□◆ 数字:マギカードと☆ ×:封鎖マス
・Fゾーン1:【白夜】☆0 レア 天候
・Pゾーン:【?】
・Cゾーン3、4:【?】
・Cゾーン5:【スパイダー・ネット】☆0 レア 細工
・Uゾーン2:【D・S・ガール】☆0 エピック アタッカー
・vs:【スクトゥムナイト】☆4
エピック ディフェンダー 行動不能 後3T
・vs:【アンデス】☆40
「☆0【D・S・ガール】!」
少々変わった作りのダイスを撃ち出す銃を持つ
【D・S・ガール】が巨大なカードの中から現れた。
「☆0だと!?【スクトゥムナイト】の足元にも及ばぬではないか!!」
「なら攻撃を受けてみる事だね!【D・S・ガール】!
【スクトゥムナイト】へ攻撃!」
「馬鹿か!☆は強さだ!0は2倍にしようと、例え3倍にしようと
0は0のままだ!」
「【D・S・ガール】のカード効果1は戦闘時に発動するカード効果!
1D10のダイスロールを行い、その出目を☆として加算する!
【D・S・ガール】の加算☆を決定するダイスロール!」
ダイスロール
☆1【カード・ハンドラー】セリカ・ナナホシ 0/10
「0!笑わせてくれる!☆0だというのにさらに0とは!」
「1D10の0は0と10のどちらかを選択出来る0!
よって私は【D・S・ガール】に☆10を加算する!」
【セリカ】【☆40 Md:093】
■□□□□□■ 手札枚数【U:06 C:02 M:01】
■□◇□□□◇ ◆:裏向きカード ■:デッキ・ブレイク(休息)
■□□◆◆◇□ ◇:表向きカード □:空白マス
■8864□◆ 数字:マギカードと☆ ×:封鎖マス
・Fゾーン1:【白夜】☆0 レア 天候
・Pゾーン:【?】
・Cゾーン3、4:【?】
・Cゾーン5:【スパイダー・ネット】☆0 レア 細工
・Uゾーン2:【D・S・ガール】☆0+10 エピック アタッカー
・vs:【スクトゥムナイト】☆4
エピック ディフェンダー 行動不能 後3T
・vs:【アンデス】☆40
「☆10だと!?」
「この時点で既にアタッカーである【D・S・ガール】の防御☆は5となり
【スクトゥムナイト】の攻撃☆4を超える!
そして【D・S・ガール】の攻撃☆は10の2倍!20となる!」
「そそそ……それでは【スクトゥムナイト】が倒されてしまうではないか!」
「私がいつ【スクトゥムナイト】を倒すっていった?」
「何?」
「私はこれでターンを終了させる、そしてずっと私のターン!」
【セリカ】【☆40 Md:092】
■□□□□□■ 手札枚数【U:07 C:03 M:02】
■□◇□□□◇ ◆:裏向きカード ■:デッキ・ブレイク(休息)
■□□◆◆◇□ ◇:表向きカード □:空白マス
■8864□◆ 数字:マギカードと☆ ×:封鎖マス
・Fゾーン1:【白夜】☆0 レア 天候
・Pゾーン:【?】
・Cゾーン3、4:【?】
・Cゾーン5:【スパイダー・ネット】☆0 レア 細工
・Uゾーン2:【D・S・ガール】☆0+10 エピック アタッカー
・vs:【スクトゥムナイト】☆4
エピック ディフェンダー 行動不能 後2T
・vs:【アンデス】☆40
「この瞬間【スクトゥムナイト】の行動不能カウンターが3Tから
2Tへと減少する!そして今度はアンデスへと【D・S・ガール】で攻撃!」
「なっ!?」
「ダイスロール!」
ダイスロール
☆1【カード・ハンドラー】セリカ・ナナホシ 0/10
「この瞬間【D・S・ガール】の☆は0+10から0+20へと増加する!」
【セリカ】【☆40 Md:092】
■□□□□□■ 手札枚数【U:07 C:03 M:02】
■□◇□□□◇ ◆:裏向きカード ■:デッキ・ブレイク(休息)
■□□◆◆◇□ ◇:表向きカード □:空白マス
■8864□◆ 数字:マギカードと☆ ×:封鎖マス
・Fゾーン1:【白夜】☆0 レア 天候
・Pゾーン:【?】
・Cゾーン3、4:【?】
・Cゾーン5:【スパイダー・ネット】☆0 レア 細工
・Uゾーン2:【D・S・ガール】☆0+20 エピック アタッカー
・vs:【スクトゥムナイト】☆4
エピック ディフェンダー 行動不能 後2T
・vs:【アンデス】☆40
「これで丁度☆40分、あんたを殺すには丁度って訳だ……。」
「ふっ、ふざけるな!何故☆0のカードがこんな短い時間で
そんなに強くなるというのだ!こんなものインチキだ!」
「違うね、【D・S・ガール】ってのは2回の戦闘という時間と
ダイスロールという運頼みの結果、あんたを殺せるだけに育ったんだよ。
☆0だから☆4の足元にも及ばない?
そう勝手な思い込みの結果、こうして☆4の【スクトゥムナイト】は
☆0+20となった【D・S・ガール】の足元にも及ばないじゃない。
そして悪いけど私はあんたに攻撃、と既に指示したんだ。」
【D・S・ガール】の手に持つ銃には
10の目しかない10面ダイスが2つ乗っている。
「☆0+20ながらもアタッカーである為、攻撃☆は40!」
私の言葉に10面ダイス2つが20面ダイス2つへと変わる。
そして20面全てが20の目となった。
「ダイレクトアタック!」
そして2つの20面ダイスがアンデスへと発射され
瞬時にアンデスが吹き飛ばされた。
「ぐぁぁぁっ………。」
その姿はまぁ酷い、おいくつなのかは知らないけれど
ズボンにシミを作った挙句、余程怖かったのか
気絶したっぽく、ピクリとも動く事は無かった。
【セリカ】【☆40 Md:092】
■□□□□□■ 手札枚数【U:07 C:03 M:02】
■□◇□□□◇ ◆:裏向きカード ■:デッキ・ブレイク(休息)
■□□◆◆◇□ ◇:表向きカード □:空白マス
■8864□◆ 数字:マギカードと☆ ×:封鎖マス
・Fゾーン1:【白夜】☆0 レア 天候
・Pゾーン:【?】
・Cゾーン3、4:【?】
・Cゾーン5:【スパイダー・ネット】☆0 レア 細工
・Uゾーン2:【D・S・ガール】☆0+20 エピック アタッカー
・vs:【スクトゥムナイト】☆4
エピック ディフェンダー 行動不能 後2T
・vs:【アンデス】☆40
「残念な事に【D・S・ガール】にはプレイヤーにダメージを与える事が
出来ないんだなぁ、これが……。カード効果2。
【D・S・ガール】はカードの基本☆に対して攻撃を行う。
プレイヤーが持つ☆40というのは基本☆ではなくLP☆なので
事実上【D・S・ガール】はプレイヤーに対して攻撃をしたとしても
減らせる基本☆が無い為、無意味なんだよ。
だからターンを終了し、私のターンを迎える!」
【セリカ】【☆40 Md:092】
■□□□□□■ 手札枚数【U:07 C:03 M:02】
■□◇□□□◇ ◆:裏向きカード ■:デッキ・ブレイク(休息)
■□□◆◆◇□ ◇:表向きカード □:空白マス
■8864□◆ 数字:マギカードと☆ ×:封鎖マス
・Fゾーン1:【白夜】☆0 レア 天候
・Pゾーン:【?】
・Cゾーン3、4:【?】
・Cゾーン5:【スパイダー・ネット】☆0 レア 細工
・Uゾーン2:【D・S・ガール】☆0+20 エピック アタッカー
・vs:【スクトゥムナイト】☆4
エピック ディフェンダー 行動不能 後1T
・vs:【アンデス】☆40
「【スクトゥムナイト】の行動不能カウンターが2Tから1Tへと減少!
そして【D・S・ガール】で【スクトゥムナイト】を攻撃!
その為のダイスロール!」
ダイスロール
☆1【カード・ハンドラー】セリカ・ナナホシ 0/10
「おや、運が良いね。またもや10だよ?って聞いてないか。
☆0+30となった【D・S・ガール】による攻撃!」
今度は20面ダイスが3つ、合計で基本☆60分のダメージを
【スクトゥムナイト】に与える事で
【スクトゥムナイト】の基本☆は-56になる。
「【D・S・ガール】の攻撃によって基本☆が0以下となったユニットは
ゲームから除外する事が出来る。
【スクトゥムナイト】をゲームから除外する!」
【セリカ】【☆40 Md:092】
■□□□□□■ 手札枚数【U:07 C:03 M:02】
■□◇□□□◇ ◆:裏向きカード ■:デッキ・ブレイク(休息)
■□□◆◆□□ ◇:表向きカード □:空白マス
■8864□◆ 数字:マギカードと☆ ×:封鎖マス
・Fゾーン1:【白夜】☆0 レア 天候
・Pゾーン:【?】
・Cゾーン3、4:【?】
・Uゾーン2:【D・S・ガール】☆0+30 エピック アタッカー
・vs:【アンデス】☆40
【アンデス】【☆40】
■□□□□□■ 手札枚数【U:00 C:00 M:00】
■□□□□□□ ◆:裏向きカード ■:デッキ・ブレイク(休息)
■□□□□□□ ◇:表向きカード □:空白マス
■□□□□□□ 数字:マギカードと☆ ×:封鎖マス
・【白夜】☆0 レア 天候
・vs:【D・S・ガール】☆0+30 エピック アタッカー
・vs:【セリカ】☆40
これでもうアンデスとやらに戦う為のユニットや手札が無くなった事で
勝負はついた事になる……。
【シングル・カード・ハンドラー】アンデス
手札切れによる決闘続行不可能となった為
☆1【カード・ハンドラー】セリカ・ナナホシ の勝利
【シングル・カード・ハンドラー】アンデス の持つ
カードの中のデュプリカードを破棄し、譲渡処理を行います。
「そんな気がしてたけどやっぱりかぁ……。」
デュプリカード。
とある方法で地球から持ち込まれたカードを複製したもので
それを発見したのはこの世界にやってきた【カード・ハンドラー】達。
元々は例えば1枚しか存在しないマスターとなるユニットカード等を
公式ルール限界である3枚にまで複製を2枚増やせるといったもので
遊戯の神様の実装させた【カードハンドラー】の
力の説明には実は一切の記載が無かった力だけど使われ方はほぼ悪い方。
マスターとなるユニットカードから2枚のデュプリを作り出し
デュプリをマスターと同じ値段で売りつけたりなどする。
デュプリだからといって必ずしも消滅する訳ではなく
バトルにしてもデュエルにしても勝てば消える事は無い。
だけど負けたりすればその場でカードが燃え上がって消えてしまう。
その為、デュプリでゾンビアタックのような事は出来ないという
対策自体はあるものの、見た目はほぼほぼ一緒である事から
アンデスのように掴まされる詐欺が多発しているとか。
「デュプリの処分もまぁしなければいけない事だけど。
その分、まだまだ先は長いって事だね……。」
アンデスが倒れているうちにしっかりと拘束。
今度は他の賊の討伐へと頭を切り替えたのでした。
■新規登場カード■
・☆0エピック(カード効果等は2つのユニットカード共通。)
・【ダイス・シューター】(男性イラスト)
・【D・S・ガール】(女性イラスト)
特性:【アタッカー】【陸ユニット】【遠距離】
・このユニットは呼び出しコストとして0マギカードを1枚必要とする。
・カード効果1:このカードは戦闘時に1D10のダイスロールを行い
その出目を☆として加算する。
・カード効果2:このカードは相手の基本☆に対して攻撃を行う
戦闘計算を行い、基本☆を0以下にしたユニットを
ゲームから除外する事が出来る。
・☆0レア
・スパイダー・ネット トリック(細工)カード
発動コスト無し。
・カード効果:攻撃行動を取ったユニットに対しCゾーン上から
発動出来る。攻撃を無効化した上で3ターンの間
行動不能にする。
・☆0レア
・【白夜】ウェザー(天候)
・カード効果:Fゾーンにセットする事が出来る。
真夜中でも薄明、もしくは太陽が沈んでも
暗くならない天候の事、特別な効果は無い。
※「びゃくや」と読む方が現代では一般的ですが
元々は「はくや」から変わったものだそうなので「はくや」読みです。
・☆4エピック
・【スクトゥムナイト】
特性:【ディフェンダー】【陸ユニット】
・カード効果1:【ゾーンディフェンス】
このカード効果は自動発動である。
このカード以外が【スクトゥムナイト】以外から
攻撃対象となった時、受けるべき攻撃を全て
このカードが受ける。
・カード効果2:【ナイトソード】
このカードは攻撃時、攻撃☆を2倍計算する。
■新規登場特性■
【遠距離】:【空ユニット】【海ユニット】を攻撃する条件を
満たす為等の特性。
※【空ユニット】は空を飛ぶ為、【陸ユニット】【海ユニット】は
通常攻撃が届かない。
※【海ユニット】は海を泳ぎ、時には潜る為、【陸ユニット】【空ユニット】は
通常攻撃が届かない。
※上記が基本であり【遠距離】はその攻撃条件を満たす為の特性となっている。