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第002話 異世界ルール(別名:ルール説明回)

「ぬぐぅ!よもや異世界専用ルールの存在を忘れて

 デッキ構築してするのを忘れるだなんて!!」


 これが部屋に籠り異世界の地をその足で踏みしめる事が

 3日遅れた理由であった。


 TCG【ゾディアック・インバース】には当然公式ルールが存在する。

 しかしこのカードの力を使用するルールは主に2通り存在し

 それに応じたデッキ(山札)の構築を先にしなければならなかったのであった。


 セリカはルール上は【カード・ハンドラー(を扱う者)】という存在になるが

 もう1つ、この世界には【シングル・カード・ハンドラー】という存在が居て

 どちらのルールもかなりの違いがあった。


 まず【カード・ハンドラー】は【ゾディアック・インバース】の

 公式ルールに沿ったデッキ(山札)が必要となり、それにカード枚数が

 足りない場合はは【シングル・カード・ハンドラー】として扱われるが

 【カード・ハンドラー】は【シングル・カード・ハンドラー】としても戦える。


 ここでそれぞれに合わせたルールを含めた【ゾディアック・インバース】の

 公式ルールを覚えなければ理解がかなり出来ない部分が多くなると思われる為

 セリカに変わり説明する、いわばルール説明回である!


 【セリカ】【☆40 Md:100】

 ■□□□□□■ 手札枚数【U:00 C:00 M:00】

 ■□□□□□□ ◆:裏向きカード ■:デッキ・ブレイク(休息)

 ■□□□□□□ ◇:表向きカード □:空白マス

 ■□□□□□□ 数字:マギカードと☆ ×:封鎖マス


 これが本作で使われるバトル・デュエルの場であり

 全体的にゾーンと呼ぶ。


 RRRRRRB 手札枚数【U:00 C:00 M:00】

 UUUUUUF ◆:裏向きカード ■:デッキ・ブレイク(休息)

 CCCCCCF ◇:表向きカード □:空白マス

 MMMMMMP 数字:マギカードと☆ ×:封鎖マス


 このアルファベットになった部分が各ゾーンと各デッキの位置で

 一番左にあるのがRデッキ、Uデッキ、Cデッキ、Mデッキと

 4つのデッキが並びその左にある5つのR、U、C、Mと

 書かれた部分がそれぞれのデッキのカードを主に置く為の

 Rゾーン、Uゾーン、Cゾーン、Mゾーンとなる。


 さらに右端のB、F、F、PとP並ぶ場所が

 上からBゾーン、Fゾーン1、Fゾーン2、Pゾーンと呼ぶ。


 Rデッキは別のTCGなどではエクストラデッキとも呼ばれ

 リマーカブル(卓越)カードとエクシード(超越)カードと呼ばれる

 戦闘用の特殊なユニット2種で構成されている。

 下限枚数は無く、最大枚数は30枚までとされていて

 1枚1枚に呼出条件が設定されていて、それを満たした場合にRデッキから

 選択した上でRゾーンへと出す事が可能となっている。

 ちなみにリマーカブル(卓越)エクシード(超越)の違いは

 エクシードの方がより強力なカード効果を持つ分、制約が多い事と

 エクシードの呼び出しにはリマーカブルが必要となる、という点である。


 Uデッキはレギュラーカードと呼ばれる戦闘用のユニットだけで構成され

 強さによって呼出条件が設定されているが構成する枚数は

 最低5枚となっているが上限枚数は存在しない。

 カードの強さは【ゾディアック・インバース】の場合は

 ☆(スターレアリティ)と呼ばれる☆の印の中に0から12までの数値が

 書かれており、☆0~12の13種が存在する。

 R・Uカードはここにアタッカー・ユニティ・ディフェンダーと呼ばれる

 特性が追加されていて、これによって攻撃力である攻撃☆と

 防御力である防御☆が決定するようになっている。


 ☆4のユニットカードであった場合

 アタッカーであれば攻撃時は☆は2倍計算し防御時は半分と繰り上げにする。

 ディフェンダーはその逆となり、ユニティは等倍で計算する。


 これによって同じ☆4ユニットであっても

 アタッカーであれば攻撃☆は8、防御☆は2となり

 ユニティであれば攻撃☆と防御☆は4

 ディフェンダーであれば攻撃☆は2、防御☆は8となる。

 そして戦闘時に例えば☆4のアタッカーとディフェンダーが

 ぶつかり合った場合、引き分けとなる。

 戦闘時は攻撃した側のユニットの攻撃☆が

 防御側のユニットの防御☆を1でも上回る必要性があり

 同数だった場合は引き分けとなる。


 但しここにカードそれぞれに存在するカード効果や

 他の特性等が加わり、最終的な攻撃☆や防御☆が変動する為

 必ずしも引き分けるとは限らない。

 またユニットは基本的にはHPヒットポイントのようなものを

 持っている事は無く、稀にLPライフポイントと呼ばれるものを持つが

 これは倒された時に1消費する事で他のTCGでは墓場とも呼ばれる

 この【ゾディアック・インバース】ではブレイクゾーンと呼ばれる

 場所へと送られる事をLPの数だけ防ぐ事が出来るものとなっている。


 次にCデッキはコンポジットカードと呼ばれるもので構成され

 最低枚数はUデッキと同じく5枚となっているが上限は無い。

 フォート()カード、ウェザー(天候)カード、テレイン(地形)カード

 イクイップ(装備)カード、マギウス(魔法)カード、トリック(細工)カード

 スキル(技能)カード、アイテム(品物)カード8種で構成される。


 そしてCゾーンにセット出来るのはフォート()、一部のマギウス(魔法)

 トリック(細工)カード、アイテム(品物)、一部のスキル(技能)の5種に限られる。


 また地形や天候を変更し、ユニットの戦闘を優位に運ぶFゾーンには

 ウェザー(天候)テレイン(地形)、一部のフォート()がセット出来る。


 プレイヤーそのものに効果を与える(プレイヤー)ゾーンには

 一部のイクイップ(装備)か一部のマギウス(魔法)がセット出来る。


 そして中には手札から扱えるものもあり多くのマギウス(魔法)

 一部のトリック(細工)カード、一部のアイテム(品物)、多くのスキル(技能)

 対象となる。


 手札から扱う分に関しては即時使用出来るが

 裏向きにカードをセットする場合は基本セット後1ターンの経過が必要となる。


 そして最後にMデッキはマギ(魔力)カードの0から9までが各10枚の

 100枚丁度で構成されるものでカード効果等のコストとして使用される。


 【セリカ】【☆40 Md:100】

 ■□□□□□■ 手札枚数【U:00 C:00 M:00】

 ■□□□□□□ ◆:裏向きカード ■:デッキ・ブレイク(休息)

 ■□□□□□□ ◇:表向きカード □:空白マス

 ■99999□ 数字:マギカードと☆ ×:封鎖マス


 5枚のMカードを置いた場合、このように数字が表示され

 そこに何マギあるかが解るようになっている。

 この場所に上からMカードを追加して補充する事が出来るが

 補充行動は自分ターンの一番最初で自動的にカード効果が発動する場合は

 その後に補充する事が可能で、このタイミング以外で補充は一切出来ない。


 補充時に9を超えた場合、超えた分は消滅する事になっている。

 またカード効果の発動時には必ずMゾーンからマギを消費するが

 足りない場合は手札から2倍量を消費して補う事が可能であり

 さらに足りない場合はデッキから4倍量を消費する事で補う事が

 可能となっている。


 但し唯一勝敗に影響するデッキがMデッキであり

 Mデッキのカードがドロー出来なくなった時点で敗北が決まる事になっている。

 あくまでドローが出来なくなった時点、であって

 デッキのカード枚数が0になったタイミングではない。


 またデッキ(山札)からカードをドロー(引く)行為については

 開始時にU・C・Mデッキから5枚づつドローする。

 そして各ターン毎に、それぞれドローをする事が出来る。

 この際、自分のターンでは必ずMカードを1枚ドローする必要があり

 U・Cデッキからはドローしなくても良い。

 また自分のターンではない場合、ドローしなくても良い事となっている。

 そしてU・Cデッキのカードが切れ、ドローが出来なくなったとしても

 基本敗北に繋がる事は無く、あくまでMデッキのみが影響する。


 【セリカ】【☆40 Md:100】

 ■□□□□□■ 手札枚数【U:00 C:00 M:00】

 ■□□□□□□ ◆:裏向きカード ■:デッキ・ブレイク(休息)

 ■□□□□□□ ◇:表向きカード □:空白マス

 ■□□□□□□ 数字:マギカードと☆ ×:封鎖マス


 そしてこの場の表示の中で重要となるのが2つ。

 セリカの名前の右側にある☆40。

 これがプレイヤーが持つLPになり、これが0になると敗北となる。


 またプレイヤーへの直接攻撃であるダイレクトアタックについては


 【セリカ】【☆40 Md:100】

 ■□□□□□■ 手札枚数【U:00 C:00 M:00】

 ■◇◇◇◇◇□ ◆:裏向きカード ■:デッキ・ブレイク(休息)

 ■□□□□□□ ◇:表向きカード □:空白マス

 ■□□□□□□ 数字:マギカードと☆ ×:封鎖マス

 

 このようにUゾーン上にユニットが並んでいる場合は不可能で


 【セリカ】【☆40 Md:100】

 ■□□□□□■ 手札枚数【U:00 C:00 M:00】

 ■◇◇◇□◇□ ◆:裏向きカード ■:デッキ・ブレイク(休息)

 ■□□□□□□ ◇:表向きカード □:空白マス

 ■□□□□□□ 数字:マギカードと☆ ×:封鎖マス


 このように縦に空いている場合は可能となる。

 この縦のラインをバーティカル()ラインと呼ぶ。


 【セリカ】【☆40 Md:100】

 ■□□□□□■ 手札枚数【U:00 C:00 M:00】

 ■◇◇◇◇◇□ ◆:裏向きカード ■:デッキ・ブレイク(休息)

 ■□□□□□□ ◇:表向きカード □:空白マス

 ■□□□□□□ 数字:マギカードと☆ ×:封鎖マス


 またこのようにユニットが並んでいる場合に左端のユニットを倒したとする。


 【セリカ】【☆40 Md:100】

 ■×□□□□■ 手札枚数【U:00 C:00 M:00】

 ■◇◇◇◇◇□ ◆:裏向きカード ■:デッキ・ブレイク(休息)

 ■×□□□□□ ◇:表向きカード □:空白マス

 ■×□□□□□ 数字:マギカードと☆ ×:封鎖マス


 すると【ゾディアック・インバース】では一般的に墓場と呼ばれる場所が

 (ブレイク・休息)ゾーンと呼ばれ、元々死の概念が無い為に

 実はその場で気絶する事になっている。

 この時点でバーティカル()ラインの空白部分が全て封鎖され

 カードのセットが不可能となる。


 この場合、自分のターン中に気絶ユニットをカードの効果などで起こすか

 Bゾーンに送る宣言をする事で


 【セリカ】【☆40 Md:100】

 ■□□□□□■ 手札枚数【U:00 C:00 M:00】

 ■□◇◇◇◇□ ◆:裏向きカード ■:デッキ・ブレイク(休息)

 ■□□□□□□ ◇:表向きカード □:空白マス

 ■□□□□□□ 数字:マギカードと☆ ×:封鎖マス


 このように封鎖されていた場所が空白マスへと戻る事になっている。

 しかしながら、気絶したユニットに新たに攻撃を受けた場合

 気絶したユニットは防御が行えない為、どんなダメージであっても受けた場合


 【セリカ】【☆40 Md:100】

 ■×□□□□■ 手札枚数【U:00 C:00 M:00】

 ■×◇◇◇◇□ ◆:裏向きカード ■:デッキ・ブレイク(休息)

 ■×□□□□□ ◇:表向きカード □:空白マス

 ■×□□□□□ 数字:マギカードと☆ ×:封鎖マス


 このようにバーティカル()ライン1つが丸々封鎖される事になる。

 この状態になった際、このバーティカル()ラインには

 一切のカードをセットする事が出来なくなる上で

 この場所からプレイヤーへの直接攻撃がずっと行う事が可能になる。


 【セリカ】【☆40 Md:100】

 ■×××××■ 手札枚数【U:00 C:00 M:00】

 ■×××××□ ◆:裏向きカード ■:デッキ・ブレイク(休息)

 ■×××××□ ◇:表向きカード □:空白マス

 ■×××××□ 数字:マギカードと☆ ×:封鎖マス


 またこのように5つのバーティカル()ラインが封鎖される事も

 敗北条件の1つとなる。


 他にカードには3つのレアリティが存在する。

 1つ目が攻撃力や防御力である攻撃☆と防御☆の基本となる(スターレアリティ)

 そしてゲーム中はあまり出てこないがいわゆる光沢加工であったりの装飾レアリティ。

 そして最後が封入レアリティと呼ばれる

 新品販売時のカードパックに封入されている確率を示すもので

 これがカード効果の数に対応するようになっている。


 ノーマル級にはカード効果が一切無く

 レア級にはカード効果が1つ。

 エピック級にはカード効果が最大で2つ。

 レジェンダリー級には最大で3つ、ゴッデス級には最大で4つ。

 そして最も高いゴッド級には最大で5つのカード効果が存在する。


 またUカードの呼び出し条件については

 無条件で場に出せるのは☆1から4までとなっている。

 ☆0ユニットの呼び出しには0マギカードが必要コストとなっている。


 ☆5~6までは☆4までのユニット1体をBゾーンに送る。

 ☆7~8までは☆6までのユニット2体をBゾーンに送る。

 ☆9~10までは☆8までのユニット3体をBゾーンに送る。

 ☆11~12までは☆10までのユニット4体をBゾーンに送る必要がある。

 但しもう1つの条件としてBゾーンに送るユニットの☆の合計値が

 必ず呼び出すユニットの☆に達している事が必須となっている。


 またレギュラーユニットカード及びリマーカブル(卓越)及び

 エクシード(超越)ユニットカードを呼び出す際に

 Bゾーン送りなどに使用したユニットカードが1枚でも

 攻撃行動を取っていた場合は呼び出されたユニットは次のターンまで攻撃を

 する事が出来ないが、攻撃行動をしていなければ呼び出したターンに

 そのまま攻撃行動を取る事が出来る。


 これが基本となり、ここに異世界ルールが加わる。

 基本【カード・ハンドラー】と【カード・ハンドラー】が戦うデュエル(決闘)

 基本ルールが大前提となる。


 【カード・ハンドラー】と【シングル・カード・ハンドラー】の場合は

 【カード・ハンドラー】にドローターンなどが存在するが

 ユニットの攻撃に関しては【シングル・カード・ハンドラー】にターンが無い為

 ユニットカードに限り1ターンに1攻撃、という制限がどちらにも存在しなくなるが

 Cカード等に関してはターン制限を受ける。


 【カード・ハンドラー】と【シングル・カード・ハンドラー】が

 それ以外、魔物等と戦う場合も殆どが

 【カード・ハンドラー】と【シングル・カード・ハンドラー】のデュエル(決闘)

 同じ制限の下で戦う事となる。


 そして【カード・ハンドラー】が扱ったカードのターン制限は

 【カード・ハンドラー】のターンが進まなければ経過しない為

 【シングル・カード・ハンドラー】とそれ以外の者達は

 このターン制限を受け入れなければならなデメリットを持つ。


 可能な限り短めに説明してみたが解らない時は

 あまり気にしないで読んでいくのも1つの手かもしれない。



「何か誰かが喋っていたような?……気のせいか。」


 そしていよいよセリカの異世界への第一歩が次話から始まるのであった。

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