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第8話 商業ギルド

 翌日、朝食後に登録をするため商業ギルドへ。


 でかい、さすが税金を取っているだけあって建物が体育館並みだ。

 これだけ儲かるなら、税率を下げてもいいんじゃね~。

 ぼったくりだ!


「誰がぼったくりなんですか!そう言うことは心の中で、建物に入ってから言わないでください」


 そう、つい脳内思考の延長で商業ギルドに入ってから受付で呟いてしまった。

 8時の鐘が鳴ってからグウタラして起きたから、ギルドに着いた時には10時くらい、忙しい時間を過ぎて人もまばら。


 目の前に立つ受付の女性に聞かれたのだ。


「本日はどの様なご用件でしょうか?」


「エリアスと言います。マジック・バッグの中で塩と不純物を分離させ、精選処理の手間賃で商売をしたいのですが」


「はい?」


「だからマジック・バッグの中で塩と不純物を分離させ、精選処理の手間賃で商売をしたいのですが!」


 受付嬢はキョトン顔。

 それはそうだよね、そんなこと誰も今までしてないし。


「少々お待ちください」と奥にさがり、しばらくしてから「こちらへどうぞ」と別の部屋に案内された。


 扉を開けると50代くらいのイカツイ顔をしたおっさんが居た。


「受付のノエルから話は聞いた。まずは掛けて話をしよう」


(ノエルさんて言うのか、さっきのお姉さんは。いちいち面倒で鑑定しないし)


「私はここのギルドマスター、アレックだ」


「はじめまして、エリアスです」


 ソファに腰かけ再度、内容を確認された。

「マジック・バッグで塩と不純物を分離させ、精選処理の手間賃で商売をしたいのだな?」


「はい、そうです」


「今までマジック・バッグで、そのようなことが出来るとは聞いたことがないが?」


「マジック・バッグは古代遺跡から発掘される魔道具です。機能も単一ではなく千差万別なのでは?」


「それはそうだ。だがそんなことができるマジック・バッグがあれば、そちらの方が価値があるがな」


(ま、まずい。商売のことだけ考え、そのこと自体は考えてなかった。話をそらさなければ…)

「商業ギルドについて説明を聞きたいのですが?」


「説明か。ま、普通は受付で聞いてからくるものだが。ま、今回は仕方ない」


 そう言いながらも説明をしてくれた。

 露店か、店舗型によって税率が違う。

 店舗販売ではないので卸業者扱いで、登録料5,000円と売上の8%を毎月ギルドに収めればいいことになった。


 納税は自己申告なので、ごまかす人はいないのか聞いてみた。

 明らかに儲かってそうなのに少ない場合は監査が入るが、それ以外は暗黙の了解で大目に見てもらえるようだ。


 混ざり物のない塩は混ざっている塩の1.5倍とビルさんから聞いた。

 当初は塩を自分で購入して不純物を分離し、混ざっている塩の1.3倍くらいで売ろうと思った。

 しかし残りの残金289,900円で塩を購入して、露店の場所代も払う。

 固定客もなくお客を見つけることから始まるのではリスクがありすぎる。


 ダイヤがどんなに高くても買い手が居なければただの石。

 塩も買い手がいて初めて売上になる。

 それなら最初から塩をもっている所を対象に、商売をしようと思ったのだ。


 宿屋や飲食店なら200~500gはあるはず。

 分離したものが1.5倍の価値があるなら、100g当たり0.2%の手数料であれば十分、店側のステータス にも繋がり喜んでもらえるのではないだろうか。


 この国の雇用事情を聴くと一般的に一日3,000円くらいの稼ぎの人が多く、月休まず30日働いても90,000円。

 宿代(1,500~2,000円)と食事代(1食500円×1日2食=1,000円)で消える。

 突発的な出費には耐えられず、大病して働けなくなったらもう終わり。


 そう考えれば宿屋や飲食店に飛び込み営業をかけ、数日に1~2件の依頼しかなくても十分やっていけるはずだ。


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