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7話:書生の仕事と結婚

 その時、先生、お風呂を先にしますか夕食にしますか聞いた。君に話す必要はないと言い風呂場へ向かった。気になったので風呂の外で待機してますと言って待った。10分で出て来て、夕食の置いてある棚に行った。そして、お盆に乗ったご飯とおかずを持ってテーブルに座った。


 そして、自分で、味噌汁と食べ始めた。君は、あっちへ行けと言われた。リビングの外に出て待つと、お盆を返す音が聞こえたのでリビングに行くと書斎で買い物があると言った。そこで30分位して先生の書斎の横の部屋に待機しますと言うと勝手にしろと言い部屋を出ていった。


 後、夕食を食べて風呂に入って先生の書斎の隣の部屋で本を読んだ。9時過ぎに先生が出てきて寝ると言うので先生の寝室の隣の部屋に布団を敷いて床についた。翌朝、物音に気付き、起きて、先生に、おはようございますと挨拶。挨拶は、今後とも、いらんと言われ了解しましたと答えた。


 ジャージに着替え、先生の後をついて行くと、目立つなよとだけ小さな声で言った。それに対して、小さくハイと返事した。まだ薄暗い道をかなりの速さで、すたすたと歩を進めていった。その後、長い登り坂に差し掛かっても、早足で登り始めた。


 伊賀は若いので、ついていけたが、次第に、汗が噴き出してきた。10分たち20分近くなった頃、頂上が見えた。そして大きな国道の上の橋を渡り、終わると、今度は長い下り坂。それも早足で休まず歩き、小一時間して、先生の家に到着。


 出発から45分経っていた。その後、風呂へ行き、シャワーの音がして、タオルで顔をふいた。すると待ち構えていたように、あのお手伝いさんが、先生、珈琲と紅茶とケーキを置いて、去っていった。すると、先生が、お前もつかれただろと言い食べろといった。


 すると同じセットが置いてあった。ありがとうございますと言うと、無駄口はいらないと笑った。そして、おもむろに、朝のこの感じが一番好きだ。本当に生きてる感じがすると言った。次に、俺の資料は、書斎を探せば出てくるから俺のいない時に勝手に調べてよろしい。


 それを参考にし、僕の小説を書いてくれ給えと、にこやかに言った。思わずハイと言うと、余計な言葉はいらないと、また注意された。この先生、意外と立派じゃんと思った。その後、伊賀は、先生の行動、言動を見聞きして感心した。


 そんな日々が続いて1990年6月を迎えた。毎朝の散歩を終えて、一休みしている時、先生、ちょっと私事で恐縮ですが、6月17日、結婚式するので3日間休ませていただきたいと伝えた。すると、わかった。おめでとうと言ってくれた。


「この言葉を聞いて、先生は、なんて心の優しいのだろうと涙を見せると、弱い奴だなと笑った」。

「1990年6月14日、散歩から帰ると結婚おめでとうと言い祝福し、家に帰れと言った」。

 その後、1990年6月15日の朝、帰ってよいぞと先生言った。


 そして、ありがとうございますと涙を見せると馬鹿者、泣くんじゃない笑えと言った。その後、失礼しますと倉木先生に深々と頭を下げ先生の家を後にした。そして八王子の結婚式場へ向かった。ホテルに着くと妙子さんが伊賀に抱きついた。


 昼食まだと聞くので、そうだと言うと、ホテルのレスランでランチを食べた。先生に6月20日まで休みをもらったと言うと東京ディズニーランドへ行かないかと彼女が言うのでOKした。すると、すぐに東京ディズニーランド近くのヒルトンホテルを6月17、18日と予約。


 その晩、部屋で買ってきたブランデーを飲みながら、つまみを食べ将来の話をした。新郎の伊賀が、ブランデーを飲み、酔って、彼女の話を聞いてるかと思うと寝息が聞こえた。その晩、新婦の妙子さんは、今までの事、将来の事を思い描くとなかなか寝付けなかった。


 そのため1時過ぎまで寝れなかった。翌朝7時、伊賀が起きたが妙子さんを起こさなかった。9時近く、起こすと慌てて、何で、もっと早く起こさないのと言い化粧を開始。

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