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銀河戦争?こちとら中世剣と魔法の世界ですが何か?  作者: 窓際の憂鬱
第二章 幼少期
66/71

第64話 開戦2日目

いつもご愛読ありがとうございます。

第64話を投稿いたします。

戦闘描写が稚拙で申し訳ありません。

今後も精進します。

ブックマーク及び評価本当にありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。



 ラフィー様はお疲れのようで、失神するかのように眠っ

てしまわれた。

主は何もかも自分でやろうとし過ぎなのだ。

まだ10歳なのに。。。


 シノブは寝息を立てているラファエルを慈しむように見

つめながら思った。



・・・ラフィー様はお疲れだ。動ける者は旧敵駐屯地の

   会議室に集合するように。。。・・・



少しだけ後ろ髪を引かれながら、シノブはラファエルの

寝入った部屋を後にする。




 会議室に入ると既に半数以上の人間が集まっていた。


「皆、ご苦労。ラファエル様は体力的に限界のようなので

 残務処理を振り分けたいと思うが、反対の者は居るか?」


「「・・・・」」


「誰も居ないようですね。まず、ハイエルフの王妃親子は

 既にスサノオが東都の司令部へ運んでいるので良いでし

 ょう。

  次に帝国軍の捕虜とリスリッド軍の捕虜ですが、帝国

 軍の捕虜は最終的には帝国へ開放するが、しばらくの間

 は、ここリスリドで捕虜のままの方が良いでしょう。

  元々、食料の買い占めを行っているので停戦又は戦争

 の趨勢が決まってから解放すれば帝国にダメージを与え

 られます。早すぎると虐殺される可能性が有るので。」


「そうすると最大1ヶ月程度収容可能な捕虜収容所の建設

 が必要ですね。幸い資材は余分にありますので場所と担

 当者だけ決めて貰えれば早期に建設可能です。」


サスケが意見を口にする。


「基本的にこの王都防壁外の方が暴発時に安全ですが、

 その場合の第一候補地が戦奴部隊の現在地ですね。

 先に戦奴部隊の取り扱いを決めてしまいましょう。

 まず、戦奴部隊の構成を把握している人は居ますか?」


「はい!男女構成は男9割に女1割くらいだね。戦闘奴隷

 になった経緯として自分からは皆無。全員売買又は帝国

 軍や貴族の奴隷狩りによって奴隷になった人たちか、そ

 の係累の人たちです。

  人種的には人族2割、獣人族6割、その他亜人が2割

 ってところだね。」


ネイトが発言して構成を説明した。


「人族は犯罪奴隷ですか?」


「犯罪奴隷だけど、罪状が亜人を庇ったとか貴族に嘆願を

 したとかが多かったかな。」


「なるほど、基本的に国民又は労働力として問題になりそ

 うな人物や種族は居ましたか?」


「特には居ないと思う。帝国は管理が煩雑になるから家族

 や親族は同じ部隊で運用してたみたいで、他の部隊に家

 族が要るとかも無いみたいだし、女性は。。。。

 すでに諦めているみたい。」


「エルフや獣人などで元の国に戻りたいと言った希望は?」


「ん~現状は無いかな?売買奴隷以外は基本的に帝国に亡

 国にされた国や滅ぼされた部族出身のようだし、2割近

 くは生まれながらの奴隷みたいだから。」


「承知しました。ありがとうございます。ネイト様」


「シフォン様、一旦東都の難民キャンプを再開させて下さ

 い。幸い鉄道が開通しておりますし、先だって買い占め

 た食料も東都に備蓄されております。

  戦況が落ち着いてから身の振り方を考えて貰いましょ

 う。当面、奴隷解放は行わずにラフィー様の所有とさせ

 てください。」


「わかりました。構いませんよ」


「では、一旦現在の戦奴部隊の駐屯地に15000人ほど収容

 できる捕虜収容所を建設しましょう。」


「それと、リスリッド自体は思ったより人族至上主義が浸

 透していないようです。カイウスはハルナとカリンを連

 れて教会と信仰の状況調査をして下さい。場合によって

 は現在の教会を破壊して新規に神意教会を建設する事も

 必要かもしれません。」


「了解いたしました。」


「それから、リスリド自体の軍政統治をマリーとザンザに

 任せます。第一にリスリッド王国は既に滅びて王族も貴

 族も居なくなった事を周知してください。

  第二に今後は使徒ラファエル様の統治に委ねられる事

 を周知。

  第三に亜人差別の罰則は基本的に死罪である事も周知

 してください。

  最後に使徒ラファエル様の御情けにより、当面は貧困

 層に食料配布が行われるが、炊き出しは亜人奴隷によっ

 てなされることを伝えてください。」


「ザンザとアツコ、ケンタ及びカンタは国軍近衛より小隊

 規模の部隊を借り受けて王宮で処分されなかった王族及

 び貴族を根こそぎ捕縛して来てください。

  そうですな。亜人融和主義の貴族がもし居たらその他

 の貴族と別にしてください。基本的に王宮に一旦監禁し

 ます。特記すべき悪事などあれば記録をしておくように。」


「セイヤ、ユウタ及びエリスは王都内の王族及び貴族につ

 いて、同様に捕縛を行うように。」


「「「了解です。」」」



「ネイト様の魔導中隊は申し訳ありませんが、3班に分か

 れて貰います。ネイト様、ラシール及びリシールの第一

 班はレイスの制圧、ジューンはサラムとセラムとメイス

 の制圧、私とミラム、紅桜様でランスを制圧します。

  後を任せる小隊はキョウコ様に依頼してそれぞれ1個

 小隊を送って貰います。」


「わかったよ。」

「「承知した。」」



「アヤメ。鉄道の敷設状況は?」


「最優先のルスリド線がルピドの西方50km地点ですね。

 あと4日ほどでリスリドに達するでしょう。

 ラクレド線はまだセンブにも達していません。森林を

 切り開くのに時間が掛かっていますね。まだ目途が立ち

 ません。」


「戦奴の最初の仕事はラクレド~リスリド~ウルスになり

 そうですね。後ほどラフィー様に提案しましょう。当面

 は第一空輸大隊をリスリド~フレイ間を優先して運用し

 ましょう。」


「では、アマネとキヨカに任せます。ラフィー様が起きて

 も今日は休養させてくださいね。」


「「承知致しました。」」



********************************

 二エット近郊 私軍司令部

********************************



「では、二エットに敵主力軍の姿は無いのだな。」


 アルスが偵察兵に確認する。


「はっ!現在の所確認できません。現状は陸続と食料など

 の物資の搬入だけが行われています。」


「良し、ミリアム旅団長。速やかに侵攻して二エットを制

 圧、その後直ちに施設中隊を投入して防衛陣地を構築し

 てくれ。時間との勝負だ。」



・・・マリアム。二エットに敵中央第二軍の姿は無い。

   糧食の搬入は続いているのでスタールに向かったとは

   考えにくいが、万が一に備えて警戒してくれ。・・・


・・・承知しました。こちらも偵察には引っかからないの

   で早急にスタールを制圧して陣地を構築します。・・・



 二エットの西門には第三混成旅団が展開していた。西門

中央に向かって鏃形に3個混成連隊が展開、前面にボルト

アクション小銃を構えて匍匐した歩兵が1560人ずつ展開

すでに一発目の装弾とコッキングを済ませている。

 その背後には各1個大隊520名の魔術師が西門向かって

斜め上方向にシールド魔術を展開した。


「第一から第三混成連隊はその場で別命あるまで待機。

 砲兵大隊の第一目標は西門門扉、第二目標は両サイドの

 物見やぐら。弾種は榴弾を装填。全砲門開け!」


 砲兵大隊の編成上、砲門はたったの6門である。しかし

流石に40ポンドライフリング砲の精度だけあって、3射目

には門扉を直撃して木っ端微塵に破壊した。

 防壁上からは盛んに矢が降って来るが、届くのは混成連

隊までであり、砲兵大隊が陣地を構えている3km先には到

底届かない。

 そうしているうちに西門側の物見やぐら2箇所も直撃弾

を受けて至近の弓兵も防壁上より吹き飛ばされてきた。


「砲兵大隊弾種変更、徹甲弾。目標は正面防壁」


 2分ほどで徹甲弾に変更された砲弾が飛来する。厚さ5m

にも及ぶ石積みの防壁があっさりと貫通され、街中にその

岩塊をまき散らし始める。


 門扉を中心に幅15mほどの開口部が出来上がると、混成

連隊が突撃のため、じりじりと匍匐前進し始めた。



 ミリアムが総員突撃の命令を発しようとしたその時、残

った防壁上の隅に大きな白旗がいくつも翻った。


「あっけないな。。。」



 ミリアムは高揚した気持ちを覚ますように呟いた。



「第三混成大隊は速やかに南東側に迂回して前方5kmを索

 敵の上、3km地点に展開。

  施設中隊は南東に砲兵陣地を構築後、3km地点に半円

 形に馬防柵及び多重塹壕線の構築を開始。順次、指揮所、

 救護所、食堂、兵舎を設営。その後6km地点に第二防衛

 線、明日中には9km地点に第一防衛線を構築する。

  砲兵大隊は各陣地における観測所と後退路の確認を怠

 るなよ。」


ミリアムは白旗を振って徐々に近づいて来る敵兵を眺め

ながら伝令兵に命令を伝える。



 額に汚い布を巻き、顔には自身の血の生乾きの跡、両

腕や鎧にはべっとりと誰かの血を浴びた兵が到着した。


「こ、降伏する。じゅ、住民の安全だけは保証して頂けま

 いか。。。」


「私は獣人だぞ?獣人に帝国兵が降伏して良いのか?」


「・・・しょ、正直思う所は無い訳では無い。。。が、

 市民の安全が第一だ。。。」


「ふん。。。貴様の役職は?もっと上位の守将なり、領主な

 りが居るのでは無いか?それとも獣人風情には兵卒で十

 分だと?」


「しゅ、守将はそちらの砲撃でバラバラに飛散した。領主

 など一族で真っ先に逃げ出してしまった。ここには兵卒

 と住民しかいない。私は最先任の衛兵長だ。」



「わかった。わかった。

 この期に及んで名を名乗りもしないお前に免じて、攻撃

 は終了しよう。二エットは10万人都市だったな。亜人奴

 隷はどの位居るのだ?」


「お、凡そ5万人ほどだと思う。」


「そうか、ではまず亜人奴隷の隷属の首輪をすべて外して

 奴隷と首輪をこちらに提出してくれ。都市内の在庫の隷

 属の首輪も同様にな。」


「わ、わかった。」


「その後、家族単位でこちらに出頭させてくれ。そうだな、

 窓口は200ほど用意しよう。5人家族として100回

 面談すれば終わるな。明日から3日間で一家族10分

 程度の面談時間になるだろう。

  面談の目的は差別主義についてで、面接官は全員獣人

 だ。著しい差別主義者は処刑、差別主義者は隷属の首輪

 を装着、差別主義でない者はそのまま生活できる。

 と言った感じでどうだ?」


「そ、そんな。。。」


兵士長の表情が絶望に染まる。



「ん~困ったな。。。自分たちは亜人を牛馬以下の扱いを

 しておいて、その亜人に負けてどうして人間扱いして

 貰えると思うんだ?なあ?名無しの兵士長さん。」


「ぐぅっ。。。」



「旅団長、その辺にしてください。」


 副長が早くしろと言った顔をしている。


「ん?そうか?わかった。

 では、名無し兵士長殿。先程の条件との2択で行こう。

 各住民に今日中に選ばせるように。

  亜人奴隷と首輪の提出は絶対だ。これは譲れん。

 2択の内容は先ほどの面談を受けるか、この都市から出

 て行くかの選択だな。脱出する住民を攻撃はしないが、

 東のナイエ方面以外に向かった場合はこの限りでは無い。

  尚、脱出時には身体検査を行う。持ち出して良いのは

 着ている衣服のみ、一切の財産の持ち出しを禁止する。」


「これは決定事項だ。どうする?砲撃を再開しようか?」


「い、いえ。ありがたく。。。」


「それは重畳。

 時間が無いぞ、早く戻って準備するが良い。

 ああ、もし仮に我々が都市に入って理不尽な亜人の死を

 見かけた場合は一人残らず砲撃の餌食にするので気を付

 けるようにな。」


「わ、わかりました。」



「強情な男でしたね。」


「心底刷り込まれた差別主義者と言うのは厄介だな。」



「良し、第二混成連隊は現在位置で待機。第一混成連隊は

 大隊毎に、領主館、食糧庫、兵舎を制圧してくれ。」


「承知しました。」



ミリアムは続けて司令部のアルスに報告に向かう。



******************************

 同時刻 スタール近郊

******************************



「良し、全部隊配置に着いたな。砲兵大隊は各門1発ずつ

 の徹甲弾を都市防壁に撃て!」


ドドドーンッ


まるでチーズの孔のように砲弾が貫通する。


「ふむ。問題無く貫通するな。

 よし、各門照準で30発ずつを打て!」



ドドドーンッ


 訓練された砲兵たちは凡そ30秒に1発のペースで発砲

を行い。打ち終わった段階で補給部隊より砲弾の補給を

受ける。ちなみに西門を含めた西防壁はすでに跡形も無く

崩れ去って瓦礫の山と化している。

 

「ずいぶんとすっきりしたな。」


「そりゃ4面の防壁の1面が丸々消失してますから。」


 こちらは砲撃が収まると共に領主らしき男が白旗を持っ

て飛び出て来る。


「私はこの都市スタールの領主でベガ・アルタイル伯爵だ

 降伏する。


「私は使徒ラファエル様の臣下マリエルだ。現在はロンド

 ベル辺境伯私軍の第2混成旅団の旅団長を承っている。」


「降伏の条件を伺いたい。」


「亜人奴隷の解放と隷属の首輪すべての引き渡し、そして

 帝国臣民の都市外退去ですね。持参品は不許可、装飾品

 や金銭、食料も持ち出しは禁止します。

  東の帝都方面への脱出に限って、安全を保障しますが

 期限は明日の夕刻までとします。」


「都市に残る方法は一切無いのですか?」


「隷属の首輪でも付けて頂くか、神意教会に出家するでも

 しないと許可できませんね。今更あなたに亜人奴隷の恨

 みを説明する必要も無いでしょう?」

  

「承知致しました。」



降伏交渉が終わるとマリアムは各部隊に指示を出す。


「施設部隊は東門両側に砲兵陣地を構築、第一及び第二連

 隊は都市東側に第三防衛線を構築してくれ。

  第二連隊は都市内食料庫と領主館の接収、兵舎の武装

 解除を実施せよ。」


一段落すると、念話でアルスに報告を行った。



*******************************

 フィステント帝国 宮殿

*******************************



「宰相、それで?報告と言うのはなんだ?」


 帝王は機嫌悪そうに問う。昨夜の報告を漸く頭が理解

したのだ。



「はっ。。。恐れながら、昨夜許可頂きました予備費で商連

 合国の商人に小麦の買い取りを依頼したところ、現在の

 相場では5万tしか販売できないとの回答がございまし

 た。通常の約20倍です。調べましたが、確かに相場が急

 高騰しておりました。

  50万人の避難民に対して一日2食としても3~4ヶ月

 程度の量にしかなりません。

 しかも予備費の白金貨1000枚すべてを使ってです。

 実際には避難所の開設や復興に掛かる費用もございます

 ので、陛下のご意見を賜りたく。」


「ふん。つまらん事を聞くな。

 3ヶ月以内に戦争は終わらせる。占領地の食糧をすべて

 回収すれば良いでは無いか。高騰した小麦は1万tも

 買っておけば良かろう。」


「御意!」



(白金貨105849大金貨9金貨1大銀貨1銀貨7大銅貨2銅貨2)

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