第61話 開戦
いつもご愛読ありがとうございます。
話数のカウント修正しました。
今回が第61話になります。申し訳ありませんでした。
クオリティには自信がありませんがお読み頂ければ
幸いです。
開戦の準備は順調に進んでいる。現在は臣下との打ち
合わせ会議から2週間が経過したが、オオワシは約束通り
に不足していた新型兵器を完成させた。
また手空きの臣下の協力もあり、王国鉄道の中央東西線
は既に開通して、建設に携わった難民と入れ替わりで陸軍
が東都へ向かっている。
私軍による東都拠点の設営が完了し次第、王都に集結し
ている国軍の東都への移動も行う予定だ。
今回の戦略に合わせて急遽考案した編成は以下の通り
私陸軍 1個師団 10480人 前線戦闘員6450人
→再編3490人x3個混成旅団 前線戦闘員2150人x3
歩兵旅団4760→3個連隊1560x3+80
魔術連隊1560→3個大隊520x3
※混成連隊編成690名x3+混成旅団指揮所80名
歩兵(ライフル小銃)1個大隊に魔術中隊1個
上記を3個混成大隊編成
砲撃連隊1560→3個大隊520x3
※砲撃大隊編成 170名x3
大砲6門 弾薬輸送車6台、観測車3台、偵察バイ
ク6台、本部連絡車3台
上記を3個砲兵中隊編成
兵站大隊520→3個中隊170x3+10
※兵站中隊編成 55名x3+5名(指揮車2台)
輸送トラック18台、燃料タンク車6台、警戒車3台
上記を3輸送隊編成
補給大隊520→3個中隊170x3+10
※補給中隊編成 55名x3+5名(指揮車2台)
輸送トラック9台、燃料タンク車3台、資機材運搬
トラック3台、水タンク車3台、調理車3台、冷蔵
車3台、電源車3台
上記を3補給処開設する。
整備大隊520→3個中隊170x3+10
※整備中隊編成 170名
混成連隊本部にトラック整備所、大砲整備所開設
小隊毎に人員輸送トラック1台、資機材運搬トラック
3台、重機運搬トラック1台パレット式クレーン4台
施設大隊520→3個中隊170x3+10
※施設中隊編成 55名x3+5名(指揮車2台)
人員輸送トラック6台、指揮車3台、発電車3台
資機材運搬トラック30台、ダンプトラック12台
重機運搬トラック12台
(小型バックホウx3、中型バックホウx3、
ブルトーザx3、パレット式クレーンx6)
トレーラー9台
(グレーダx3、ローラx3、大型バックホウx3)
先導車12台
衛生大隊520→3個中隊170x3+10
※衛生中隊編成 135+35名
各分隊に1名、135名を衛生兵として配置。
残り35名を混成連隊本部救護所に配置。
本部詰め人員輸送トラック3台+輸送トラック3台
王国軍
近衛 2個連隊3500人
宮廷魔術 1個大隊460人
国軍 1個師団 7000人
+東部諸侯及び防衛軍3000人
上気を遊撃軍(2個旅団)に再編成
近衛1個連隊1750名+宮廷魔術軍230名+国軍3500名、
東部諸侯軍1500名で遊撃旅団6800名を2個旅団に再編成。
近衛はライフル小銃、国軍は前装式小銃と前装式大砲
東部諸侯軍は剣槍装備とする。ライフル小銃3500丁、前装
式小銃7000丁と前装式大砲200門(運用に2000名)を
譲渡。補給は北部諸侯が負担。西部諸侯は南部諸侯を支え
る。
正直、微妙だ。。。流石にこのタイミングでの帝国との総
力戦は考えていなかった。この為、呑気に銃器の歴史を踏
襲しようと考えて、前装式でライフリングの無い戦国時代
の銃器を主兵装としてしまっていた。
前装式小銃では命中精度と装填間隔の問題で、軍全体の
主用武器と為り得ないのだ。どちらかと言うと弓兵のよう
な後方からの援護武器止まりで、前線は槍や剣が主武装と
なってしまう。
対して私軍と近衛軍に支給した、前装ボルトアクション
式小銃は弾倉クリップの装填数が10発であり、ボルトを
都度引く必要があるが、コッキング後には即時の銃撃が可
能であり、ライフリングによる命中精度からも主要武器と
して使用できる。
このため旧来の編成、戦術の国軍と新型銃器による編成、
戦術の私軍の共闘は難しくなってしまった。
このため主力は私軍に頑張って貰うとして、国軍は遊撃
及び征服地域の制圧を任務とした。
近代軍隊同様にロジスティックに半数を割り振る私軍は
自己完結能力が高い。対して国軍は現地徴発及び諸侯の援
助による補給に頼っている為、前線兵力は多いが自己完結
力に欠ける。こういった部分からも適切な分担と言えるだ
ろう。
海軍に関しては、第二、第三艦隊はダムド獣王国沿岸、
第四艦隊は帝国沿岸部にそろそろ到着する予定だ。
ニムルの食糧買い占めに関しては帝国本国においては
帝国の糧食買い取り直後であり、2割ほど価格がつり上が
っていたが、ほとんど根こそぎ買い占める事が出来た。
小麦400万tを白金貨24000枚で購入したが、運搬に時間
が掛かる為、マジックバッグを各輸送隊に配布して購入先
を巡って一カ所当たり数千tづつ集めて回る手法を取った。
この世界の穀物売買は輸送手段が発達していないため、
生産地や主要都市など様々な場所に存在する穀物を先物の
ように購入するので、帝国の東部よりが多かったが輸送隊
を飛竜で送り込んでしまえば、寧ろ分散した集積所は都合
が良かった。
こちらも後1週間程度で完了するだろう。念のためミリ
シア連邦国の穀物についても購買を持ち掛けてみたが、帝
国の侵略を警戒して一時的に国境を閉鎖しており、その必
要は無いそうだ。
後は商連合国だが、例のごとくマナミの伝手を使って可
能な限り、300万t程度になりそうだが買い占めを行って
いる。こちらは1割程度の値上げで済む代わりに伝手先が
上昇した穀物相場で一儲けするまで市場に流さない契約を
結んだ。このため品物は当面商連合国の倉庫の中にある。
白金貨33000枚の他に保管料を白金貨100枚/月の契約で
ある。
ちなみにその伝手先商人の見解だと既に穀物相場は3倍
にまで上昇しており、そう簡単に買える値段では無くなっ
てきているそうだ。
さて、タイールで情報を収集したり、報告を受けて状況
を把握する段階はここまでだな。我々も現地に移動する事
にしよう。
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フィステント帝国 帝王視点
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「穀物相場が上がっているな?」
恒例の帝都の相場情報を見て宰相に問う。
統治者の義務として、毎朝主要穀物の相場情報や各国の
ニュースなどを紙に纏めて提出させている。
それを自室で読みながら朝食を摂る事が日課になって
いる。もっとも机はエルフ女、椅子はドワーフ女と猫獣
人女だがな。。。
そろそろこの家具も代え時かもな。家具奴隷はエルフ
か人族に限る。毛深いのは好みでは無い。
「はっ。。。戦時に備えて大量に備蓄した穀物の情報を商人
共が入手したものと思われます。」
「ふむ、今回の戦争の糧食はタイミングが良かったから租
税の売り出しを止めて備蓄に回すことによって賄い、市
場からの直接買い付けは行っておらんからな。。。
誰ぞ小遣い稼ぎをしたのかもしれんな。」
「調査させますか?」
「捨て置け。すでに必要分の糧食は確保しておろう?
足りなくなったら奪えば良いのだ。しかも、ウリエルと
リスリッド辺りが泣きついて来た時に高く売れるだろ
う。もう少し上げてやっても良いくらいだ。」
「開戦すればもう少し高くなると思いますので、その辺は
期待してよろしいでしょう。」
「そう言えば聖女はどうしている?まだ生きておるのか?」
「マルクト殿下が可愛がっておられますよ。意外と精神耐
性が高いようで、四肢を捥がれても正気を保って殿下に
奉仕しているそうです。」
「ほう。興味深いな。。。よし、開戦まで生き延びたら開戦
の宣言と同時に開放して教会に帰すと伝えてやれ。
当日まで生きていたら聖女として祭り上げて、マルク
ト付きの聖女として従軍させてやる。嘸かし絶望に染ま
った悲鳴が聴けるだろう。。。」
「承知致しました。いずれにしろ開戦時には一回宮殿を掃
除致しましょう。
新しい奴隷がやってきますから古い奴隷は聖女と共に激
戦地に肉壁戦奴として派遣します。」
「わかった。」
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ラファエル視点
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第一空輸大隊と共に東都ケルム近郊の難民キャンプ
上空に到着した。20万人の難民のかわりに25000人程度の
軍が駐留しているが、さほど閑散としては居ない。
私軍の施設大隊が駐留地の整備を行っており、補給大隊
が夕食の準備を行っており、兵站大隊は鉄路で届けられる
物資の受領と保管庫への輸送と各部隊への配分も行ってお
り、雑然としているぐらいだ。
国軍と私軍の前線部隊の一部は施設大隊が建設した射爆
場を利用して訓練も実施していた。
まだ、施設大隊がロジーナ商会と共に現地司令部棟を建
設途上であったが、機能的には問題無く利用できるようだ。
どうも、現在は大浴場やキョウコ達の生活関連施設を充実
させている所のようだった。
指令室の中央付近には2本の柱に固定された、1mx1m
程の透明ガラスが設置されており、油性インクで戦域地図
が描かれている。すでに水性マーカーで現在の部隊配置や
物資集積数が逐一更新されて行っている。
この指令室は天井までの高さが5m程あり、この戦域地
図のガラスはまだ貴重な水銀ランプを照射する事で5mx
5mの戦域図を白い壁面に映し出す事が出来る。
まだOHPレベルであり、プロジェクターレベルでは無
いが、大人数で戦域情報を把握するには非常に便利である。
「みんなお疲れ様!無理してないよね?」
「「「ラフイー様」」」
3人で声を揃えて抱き着いて来た。皆さん妊娠半年ほど
なので胸よりもお腹が先に当たってぷよぷよしている。
「体が鈍っていたので丁度良いです。」
「つわりも無くなったので調子は良いです。」
「ご飯が美味しいです。」
マニエール。。。天然かよ?可愛いのう。。。
「早速で悪いが、開戦日はいつ頃が良いか意見を聞かせて
くれるかな?」
「そうですね。資材の備蓄は70%と言った所ですが、商会
の輸送隊が現在こちらに向かって開戦ラインを超えてい
ますので、すでに問題はございません。」
キョウコが答える。
「国軍の習熟訓練もすでに自由訓練に移行しております。
私軍の方も降下塔からの降下訓練を行っている程度です
ね。」
ツキヨミが訓練状況を教えてくれる。
「リスリッド軍は現在、帝国の進撃準備のためルピトに集
結している模様です。5000名程度ですので国軍の訓練に
丁度良いかと。。。」
マニエットが過激になっている。。。
「ウリエルの状況は?」
「リスリッド同様に帝国の進撃起点であるバルマに集結し
ている模様ですが、帝国雇用の傭兵軍がすでに入って
おり、2万名ほどの戦力が駐留しています。」
「バグリドは単独で対処可能かな?」
「獣王は大丈夫だと言っています。現在獣王軍は7000名
が鉱山都市ダガルに集結中です。」
「そうは言っても心配だな。。。悪いが臣下のマリアム達は
動けないから。。。カトリナ姉様に任せよう。教導中隊
8名を派遣しよう。第四空輸中隊のワイバーン8騎で向
かわせてくれ。」
「開戦日は明々後日の早朝としよう。時間は明示しない。
サスケ、スサノオ、セイヤ、ギムレットに第一空輸中隊
のドラゴンに騎乗して速やかに特使として帝国、リスリ
ッド、ウリエル、リムダムール聖国に宣戦布告、アルケ
イル王国へは魔導王国から特使を出してもらう。
宣戦布告文は以下の通り、
宣戦(懲罰)布告
貴国はアルテイル神意教会を名指しで邪教認定する、
腐敗したアルテイル正教に組して、アルテイル神意教会
並びにマキシアム王国、ラムレット王国、バグリド獣王
国、ダムド獣王国に対して、戦争準備を行っている事を
確認した。
当教会並びにマキシアム王国はこれを看過しない。よ
って、こちらは懲罰的戦争行為を翌々日の早朝から実施
する権利を留保する事を宣言する。
以上。
アルテイル神意教会 教主 カイエル
聖女 マニエット
マキシアム王国宰相代理 ラファエル・ロンドベル
こんな感じ良いだろう。」
「宰相代理何ですか?」
「いや、文字通り勝手に宰相代理してるから良くない?」
「「「なるほど!」」」
「なんで明々後日何ですか?布告が明日付けで、明後日
表記なのはわかりますが。。」
ツクヨミが疑問を呈してくる。
「ん?一人づつ順番に添い寝するのに3晩必要でしょ?」
「「「ラフィー様!」」」
3人共満面の笑みで抱き着いて来る。
まあ、遠慮してただろうしね。。
「天然ジゴロ。。。ボソッ」
アヤネ。。誰に教わった?
その後、シフォンが軍務相、親衛軍長、宮廷魔術軍長
を引き連れてやって来た。
「お初にお目にかかります。国軍の全軍を統括している
軍務相、ルイス・フォン・ウェッジウッド伯爵です。
ラファエル殿下の指揮下に入る事は宰相殿から重々
指示されております。こちらに入って私軍の兵器を譲渡
頂き戦術指導も頂いて完全に理解しておりますのでご心
配無きように。」
「近衛軍を預かるイアン・フォン・アシュレイ伯爵です。」
「宮廷魔術軍をリチャード・フォン・アトウッド伯爵です。」
「お二人には編成変更でご迷惑をお掛け致しました。
シャル、マイヤ及びシンヤはシフォンの護衛のつもりで
すので、軍務相の下にシフォンが師団長、再編した2個
旅団の旅団長としてお二人は付きください。
希望が有ればマイヤとシンヤを補助に一名づつ付けま
すが?」
「宜しいのですか?
第二王女であるシャル様もいらっしゃるのに。。」
近衛軍長が口を開いた。彼的には近衛だったから抵抗が
強いのかもね。
「私は未だ経験が浅く、旅団の指揮には不安が有ります。
むしろ師団長と共に近衛の働きを確認したいと思います
が如何でしょう?」
「勿体ないお言葉、、近衛の本分を発揮して見せます。ラフ
ァエル殿、私は出来ない事を出来ると言い切る馬鹿者で
はないつもりだ。ご助言通りにマイヤ殿をお借りしたい。」
「私の方もシンヤ殿を頼みたい。すでに教導訓練でシンヤ
殿の指揮能力を信頼している。私にも立場があるので旅
団長を譲る事は出来ないが、伏してお願いしたい。」
「お二人共承知致しました。立場の話は気にしないでくだ
さい。あくまで近衛や魔術の単一戦闘から混合での指揮
について助言する参謀としてください。複旅団長などは
そちらの古参の方々の心情を優先してくださいね。
ちなみに開戦は明々後日の早朝になりました。国軍は
少し予定が変わって、同時間に国境を越境して単独で
ルピトを落として貰います。敵は雑兵5000人程度です。」
「「「承知致しました。」」」
「皆さんに初期の動きを説明しておきますね。緘口令は前
日まで守ってください。
国軍のと同時に空から私軍がリミットとレイールを同
時に占拠致します。私軍はその後速やかにスタールと二
エットに進撃して要塞化に着手します。
国軍はルピト占領後には王都リスリドを1個旅団で制
圧してリスリド王国の占領を宣言してレイールに入って
ください。この段階でケルムからリスリドへの鉄道を建
設し始めます。
もう1個旅団はレイス、メイス、ランスを制圧後リミッ
トに入ってください。
尚、ランテ、セラフ、ヒルダ、プルートは私と臣下が
制圧して、シフォンの公爵家警備兵を送り込みます。
私軍の最後の旅団はシンバルに降下、テクロをラクレ
ット軍と共に制圧して街道南側に防御拠点を設けます。
ちなみに沿岸都市は既に私軍の海軍が近海に待機して
いますので砲撃によって瓦礫の山にします。」
「簡単に言うとリスリッドとウリエルは亡国として、帝国
は国土の半分を貰って沿岸都市は壊滅させます。」
「それって。。。猫がねずみを甚振るような。。。」
「生き地獄だな?」
「俺の臣下は直接念話が可能なので、必要になった場合は
この指揮所で統合的に指示を出しますね。」
「「「承知しました。」」」
久しぶりに夜はキョウコとのんびり二人きりの時間を
過ごした。
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フィステント帝国 帝都宮殿
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「何?マキシアム王国からの特使だと?」
「如何なさいますか?特使は若い男と幼い少女ですが。」
「ふっ。。。面白い、会ってみよう。
どうせ、戦争準備に感づいて属国の条件でも持って
来たのであろう。幼女趣味だと思われたのかもな?」
宰相が特使を招き入れて来た。
この男が特使か?東方の人間では無いか?
「我が帝国を統べる帝王エイランド3世である。」
「頭が高い。控えなさい。」
宰相がイラついて声を張る。
「良い。どうも東方出身で作法に疎そうだ。
それで?その方、今日は何しに来た?
その幼女を献上に来たのか?」
「ふっ。。。品性が行方不明だな。。」
「我は使徒ラファエル陛下の臣下、漆黒のナンバーⅢを
預かるサスケと申す。本日は我が主からの宣戦布告文を
お持ちした。
浅学な貴様らには読み上げるので理解するように。
宣戦(懲罰)布告
貴国はアルテイル神意教会を名指しで邪教認定する、
腐敗したアルテイル正教に組して、アルテイル神意教会
並びにマキシアム王国、ラムレット王国、バグリド獣王
国、ダムド獣王国に対して、戦争準備を行っている事を
確認した。
当教会並びにマキシアム王国はこれを看過しない。よ
って、こちらは懲罰的戦争行為を翌々日の早朝から実施
する権利を留保する事を宣言する。
以上。
アルテイル神意教会 教主 カイエル
聖女 マニエット
マキシアム王国宰相代理 ラファエル・ロンドベル
以上だ。これにて失礼する。」
「待てい!宰相!こやつの首を刎ねて返答としてやれ!」
「御意!宮廷騎士よ!」
「はっ!」
「ぬるいな。。。」
咄嗟に抜剣してサスケに飛びかかった宮廷騎士6人は
刹那の間に懐刀にて首を刎ねられていた。
「なんと!」
「まあ、帝王様の首を貰うのは簡単なのだがな。。。」
「ラフィーに叱られるぞ?ノリノリだったからな~」
「やっぱり?じゃ、帰りますか。」
「了解じゃ!」
ローザは言うなり服を着たまま竜化を行った。
巨大な謁見の間の高い天井のお蔭で天井こそ壊さなかった
が、腕の一振りで外壁を破壊すると、その背にサスケが
飛び乗った。
「献上するかい?この子素直に言う事は聞かんけど?」
皇帝は玉座に腰かけたまま青い顔を左右に振る。
「そうかい。また会おう。」
ローザは大きな咆哮を1度だけ帝都中に響かせると空に
飛び立った。
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開戦日の早朝未明 リスリッド上空
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まあ何処の国も同じような対応であったのは、皆が帰還
して報告を受けるまでも無く判っていたんだけどね。
現在は私軍を率いてリミットとレイールに向かっている。
今回はすべての部隊を空輸大隊で運搬している。
紅桜の助言によって魔石の運用効率が上昇したため、空
挺用パレットの大型化が可能になり、1個中隊170名を乗
せて3時間滞空させるパレットを投入していた。
これにより重力に関係ないパレットを引っ張るだけにな
った飛竜は両足から2パレットづつをワイヤーで連結して
引っ張っていた。空挺第二中隊の15騎がリミットへ、第三
中隊の15騎がレイールに向かうため、現在第一中隊のド
ラゴンと一緒に移動している。
残りのワイバーンロードとワイバーンは第三混成旅団を
引っ張ってシンバルへ向かって飛んでいる。
・・・ラフィー様、第三旅団はシンバルまで30分です。
第4艦隊は港湾都市ゲットーの沖合10kmで待機
中。退去勧告は昨日済ませておりますが万が一に
備えて、初弾は空砲として10分後から本攻撃を
開始するそうです。・・・・
・・・国軍及びバグリド軍も開戦待機中です。・・・
・・・よし、戦闘開始!兵器使用自由を宣言する!・・・
・・・御意!・・・
・・・御意!・・・
・・・御意!・・・
こうして、この世界初の近代戦争が幕を開けた。。。
(白金貨105849大金貨9金貨1大銀貨1銀貨7大銅貨2銅貨2)




