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銀河戦争?こちとら中世剣と魔法の世界ですが何か?  作者: 窓際の憂鬱
第二章 幼少期
42/71

第40話 聖国

いつもご覧いただきありがとうございます。

第40話を投稿します。おかしいです。

こんなはずでは無かったのですが。。。

 ブックマークありがとうございます。

今後ともよろしくお願いします。



 イースト国を飛び立ち、東に1時間ほど飛行してタイー

ルに戻るミナミ達と別れると、速度を上げ南東のラムール

大陸とユーラム大陸の中間地点を目指す。

 明るいうちに海軍小隊を探さなくてはならないので、

少し心配だったが、やはり飛行速度が上がった事と小隊

司令が気を利かせて、待ち合わせ海域からイースト国方面

に進出してくれたおかげで、6時間後にはあっさり合流できた。


 旗艦に降り立つとすかさず船長と司令と面会したが、

どこからどう見ても海賊の親分とその手下だ。

 司令は熊獣人だが、その見事に太陽光を照らし返す頭に

より、人族にしか見えない。船長は人族だが鼠獣人にしか

見えない変なコンビである。

 俺が単身旗艦に降り立ったため、完全に海賊の人浚いと

その獲物にしか見えない。



「待たせて済まない。

俺がラファエルだ、今晩だけ世話になる。イースト側の

小隊はしばらくイースト国に駐留する事になったので

我々が飛び立った後は帰郷して、通常任務に復帰して

くれ。」


「了解しました。」



 ここでも司令のプライベートスペースを貸して貰ったが

気分はすっかり海賊に囚われた姫だ。。。

一人で部屋に泊まるのはいつ振りだろう?常にキョウコが

傍に寝ていた気がする。

 まあ、実際にはチョコ達と一緒だったり、ミナミと二人

きりの時もあったはずだが。。。


 強がりでは無いが、キョウコは一人で寂しがって無い

だろうか不安になって来る。。。


 そんな事を考えるうちに睡魔に囚われて就寝した。



 翌朝は早々に目が覚めてしまい、甲板に出て朝食まで

の時間を潰そうとしたが、上空にキョウコを乗せたローザ

が飛んでいるのを見つけてほっこりした。


 その後、朝食を摂ってこちらでもビールを下賜して、

オーサに騎乗して上空に上がる。




「キョウコ、よく眠れたかい?」


「はい。艦長室は快適でした。」


 へ~

青白い顔して

キョウコは強がりさんですね~



「よしキョウコ、ツクヨミ、一旦ダムド獣王国の港湾都市

 ジッドに寄って昼食にしよう。オーサ、ローザ、イーサ

 少し急いで向かってくれるかい?」


怪獣のような咆哮で返事をして加速した。




 港湾都市ジッドは俺が思ったよりも近代的な港湾都市

だった。水深は10mほどだと思うが、立派な接舷用の岸壁が

500mに渡って整備されていた。  

 街路は舗装されていないが、街中の建物と岸壁は赤い日

干し煉瓦で鮮やかに整えられていた。



 バグリドと比べて同じ獣王国でも虎獣人や獅子獣人など

勇ましい種族が多いような感じである。目に付いた酒場に

入って昼食を摂ったが、港町なのに魚よりも肉料理が多く

香辛料の利いたスパイシーな料理が多かった。

 そして、我が領特産のビールが若干高いにも拘らず飛ぶ

ように売れていた。



 少し休憩がてら町を散策した後に王都ダムドに向かう。

ここからだと1000km程だが、海上では無いので適宜休憩

も挟める上、大河沿いに南下するので水場にも困らない

はずだ。


 道中眼下を望むとほとんど手の付けられていない、広々

とした平原が広がり、遊牧民なのか牧畜を行っている小集

団が何度も見受けられた。


 夕刻前になると右手に見えていた密林が視界一杯に広が

り、平原の終端に王都ダムドが見えた。どうやら北に向け

てU字形に密林が広がり、王都はU字の底に位置するよう

だ。この密林はゾルム大森林と言って、広大なダムド獣王

国の1/4を占める。

 地球で言うアマゾンのようなものかな。




 王都ダムドでもこの子達は容赦なく王宮に飛竜を乗り付

ける。と言うか、ドラゴン三頭である。

オーサ達はカラードドラゴンと言うらしく、ワイバーンが

全長10m程度なのに対して15m~20m程もあり、迫力が

段違いである。

 王宮前に出迎えに出て来た人々も若干引いている。




 かなり、気拙い思いをしながら王宮に降り立った俺は、

名乗りを上げる。


「私はラムール大陸にある、マキシアム王国、ロンドベル 

 辺境伯の嫡子、ラファエル・ロンドベルです。

 突然の飛竜による来訪ご容赦ください。ダムド獣王国

 の獣王との会談を希望します。」


「よくぞ参られた。私がこのダムド獣王国の獣王ロッゾ

 です。よろしくお見知り置きください。

  また、殿下に置かれましては我らが同胞の救世主ゆえ

 無用なお気遣いはご無用です。この王宮は我が家同様に

 お考え下さい。」


 一人の虎獣人の女性が進み出たかと思うと、彼女が獣王

だった。年齢は30代前半で出る所は出て、見るからに引き

締まった身体をしている。

 虎獣人であることは獣耳、背中へ抜ける髪と尻尾の斑模

様で見て取れる。


「ご用件は王宮内で伺いますゆえ、こちらへどうぞ」


 獣王のロッゾが自ら先導して案内してくれる。

 後ろを付いて歩くと左右にゆっくり揺れる尻尾が

 彼女のご機嫌を表しているように見える。



 しばらく進むと20畳ほどの広間に出た。文化が違うの

か、椅子では無く地べたに直接座るようで、ちゃぶ台高さ

の楕円形机の周りには様々な獣の毛皮が敷いてあった。



「ロッゾ?」


 ツキヨミが非難がましい口調で獣王の名を呼ぶ。


「ツクヨミ、堅苦しい事を言うな。

 私はあの固い椅子が好かん。

 さすがにソファーって訳にもいかんじゃろ?

 身内同士の語らいの場と思って大目に見てくれ。」


 ロッゾがそう言うとツクヨミは肩を竦めて口を閉じた。

 ああ、やっぱり公式な場所では無いのね。



「私は拘らないので会談を始めましょう。」


 俺はフィステント帝国の件と学校の件をバグリド獣王国、

イースト国と同様に説明した。


「ふむ、なるほど。。。

 しかしダムドからマキシアム王国は結構距離があるぞ?

 ここからでも陸路20日に海路20日位かかるじゃろう。」


「ええ、その辺りはなるべく早めに交通手段を高速化して

 行きます。せめて1ヶ月以内にはしたいですね。

  本当は聖国にも分校なりを作れれば良かったのですが、

 いかんせんまだ、教員などが追い付きません。

 今回の6年分の人間が卒業すれば獣王国自体にも高等学

 院や大学校を作れると思いますので、初期投資と思って

 割り切って頂きたい。」


「ふむ、長期計画の初期投資として割り切るしか無いか。

 乗り遅れは致命的な差を生みそうだじゃからな。」


「ええ、賢明な判断だと思います。」


「わかった。但し、今のところ援助は結構じゃ。たぶん

 何とかなるじゃろう。幸い、殿下へ販売している天然

 ゴムや綿花が順調じゃし、我らは多産ゆえ仕事さえ

 増えればあっという間に人口が増えて稼ぎも増える。

 なんだかんだ言って国は人口じゃからな。」


「その人口を増やすのに四苦八苦しているところですよ」


「一つ、いや三つ条件がある。

 第一に、私とこの獣王国を配下にしてくれ。

 第二に、私の妹を臣下に加えてくれ。

 第三に、今夜、我と閨を共にしてくれ。

 以上じゃ。」


 いや~獣王の襲われるの?僕。。。


「やはり、言い出した責任は取るべきじゃろう?

 我が子がその学校に率先して行かなくては説得力も

 なかろう?」


「本心は?」


 ツクヨミが自然に突っ込みを入れる。


 「いや、たまには〇ョタも良いかと思って。。。」

 

「違った。やはり臣下として身も心も委ねてこそだな。。。」




「ツクヨミとロッゾはやけに仲が良いのだな?」


「ん?最初に話を聞いてやる条件で戦って、我が負けた

からのう。その後は飲み友じゃが。。。」



ああ、やっぱり脳筋なんだ?

ていうか誰も助けてくれない。。。

きょ、キョウコさん??

なんで下腹部に手を当ててニヤニヤしてるのかな?



「では、決まりじゃのう。ジル。こちらへ」


 ロッゾの後ろに控えていた20代前半の獅子獣人の女性

が前に進み出た。



「ラファエル殿下、ロッゾ陛下の妹のジルと申します。

 御身に臣従するダムド獣王国を代表して、忠誠を捧

 げさせて頂きます。

  今後は臣下の一人として未来永劫よろしくお願い

 致します。」


「うむ。其方の忠誠は確かに受け取った。

 今後は我が配下の表ⅩⅩⅣを名乗れ。

 ダムド獣王国の繁栄を約束しよう。」




 その夜は大変でした。我に返ったキョウコも参戦して

搾り取られましたです。はい。。。




翌朝、ベッドの周りは見ない振りをして浴場で身を清め

ると、朝からがっつり肉の朝食を頂いてから東に1500km

程のリムダムール聖国を目指して出発した。



 リムダムール聖国はこの世界でアルテイシア神を信仰す

るアルテイシア正教の総本山である。全世界における信者

数は1億人を超え、全人口のおおよそ60%に信仰されてお

り、年間の寄進総額は5000億に迫るとも言われている。



 国土の位置は4大大陸の中間点付近に広大な大きさの

ダイヤ形の島があり、その島を本国としている。


 また、聖都リムールは湖の中心に位置する島に存在し、

西の都市ソーン又は東の都市ミシットを経由しないと都市

内に渡る事は出来ない。




 さすがに今回はお願いに行く立場でもある為、キョウコ

とツクヨミを説得して都市ソーンから聖都に渡る事とした。


 ちなみに止めていなかったら、二人共に大聖堂の前に

着陸するつもりだったらしい。


 ソーンまでの飛行中に眼下を見下ろすが、長閑な風景が

広がっており、聖なる国といった感じはあまりしなかっ

た。

 ソーンに近づくにつれて、修道服姿の教会関係者を見か

ける事が増えて来て、聖都が近いと感じられる程度である。



 ソーンの近郊で竜達から降りると、オーサに念話を飛ば

して、1~2日は自由に休憩するように指示する。

 少し酷使し過ぎているからね。


 ソーンの街中はレンガの赤茶色と白い屋根で統一された

綺麗な街並みだった。特徴的なのは所々の公共施設や教会

関連施設の屋根には半円ドームの塔が多く建っており、見

た目を楽しませてくれる。



 今日は既に日も暮れようとしているので、聖都に渡るの

は明日にしてソーンで宿を取る。

 キョウコがすぐさまに部屋を取ってくれたが、大銀貨6枚

と結構高かったので、聖国の物価はどうなっているのか訝し

んでいたが、チェックインして理解した。

 いわゆるスイートルームそれもロイヤルとかインペリ

アルとか頭に付く部屋で、三階建ての宿屋の最上階を占有

していた。



「他にお風呂の付いている部屋が無かったんです。」


「本当に?」


「はい、

(ご一緒できる大きさの)小声

 お風呂の付いている部屋は

 ありませんでした。」


「そうか。。。仕方ないな。」


 なんか聞こえたような。。?

 まあ、お金に困っている訳では無いから良いか。



 流石にこのお値段だけあって、食事はルームサービスが

可能でとても美味しかった。こっちの宗教関係ってベジタ

リアンとかは無いので普通にお酒も肉も出て来る。


 ツクヨミがこっそりスッポン鍋みたいなのを別注文して

いたけど、突っ込まない。



 はいはい。。。

キョウコとツクヨミのご希望通りに頑張りましたよ。

朝まで。。。


別段、頑張った次の日も辛くないのは女神の言っていた

あのスキルのお蔭なんだろうな。


ジルが引いていたじゃないか。。。。


 日本でも通用しそうな豪華な朝食(クロワッサンが

出て来た)を美味しく頂いてチェックアウト。




 のんびり歩いて船着き場に到着したが、何やら人だかり

が出来ている。何事かと思い人だかりを掻き分けて行くと

そこには聖職者が数人。

 その手に有るのは良く空港で目にするあれだ。


「ラファエル殿下 御一行様」


なんでやねん!


 キョウコとツクヨミを無言で見つめると二人共に

ぶんぶんっと首を横に振る。


 あら可愛い。。。じゃなくて。。。


 それだけで人だかりなど出来るか?



 仕方が無いので近づき名乗り出る。


「私、マキシアム王国のロンドベル辺境伯の嫡子ラファエ

 ルと申します。一応、殿下の敬称を付けられることが

 多いのですが?」


「使徒様!」



 清楚を絵に書いたような修道女?を筆頭に聖職者が

一斉にこちらに向いて跪き、首を垂れて祈りを捧げ始める。


 え?これどうする??


 助けを求めてキョウコとツクヨミを見るが、

二人共に口を手で覆って横を向いている。


  笑っているね。。。大爆笑だね。。。

  今晩覚えていろよ?



 長々続いている祈りの言葉が終わらないうちに

声を掛ける。めっちゃ小声で。。。


「えっと、用が無いのなら我々はこれで。」



そう言って、船着き場を後にする。


「ラフィー様、よろしいのですか?

 船着き場から離れてますけど?」


ツキヨミが動揺して小走りに付いて来ながら言う。


「う~ん。

 咄嗟ではあったけど、あーいった人達は何か嫌い

 なんだよね。」


「よし、今決めた!何となくで決めた!聖国は嫌い!

 聖国は敵という事で!」


「「「え~~~!」」」


「だってさ、こっちが名乗ってるのに返礼も無しで、長々

 とお祈り始めちゃうんだよ?普通に考えて無礼でしょ?

  こっちの都合も人格も無視して、神に祈って何とかな

 るなら永遠に祈っていれば良いのさ。」


「正論に聞こえてしまう。さすが我が主」


ツクヨミ洗脳完了。ちょろいな。


「ツクヨミ、騙されてますよ?

 お願いに行くのだから竜で直接乗り付けるなんて、

 言語道断って言ってたのは、ラフィー様ですからね。」


 ちっ。。。キョウコ手強いな。。。



「そもそも、帝国を抑えるのに聖国の力なんか要らんだ

 ろう?面倒くさくなって来たから、このまま帝国行って

 自分で話をつけます。

  話しがつかないようなら滅ぼすから良いよ。」



・・・オーサ、ごめんな。

   一旦聖国を離れて商連合国で休憩しよう。 

   手前勝手な宗教家の国は性に合わなかったよ・・・


 念話でオーサを呼ぶ



「ツクヨミ、商連合国に伝手はあるよな?」


「は、はい。もちろんございます。」


「小学校の委託先が無くなるから、商連合国に話を持って

 行く。」


「ですが、彼らはソロバンでしか物事を判断しないので

 協力を得られるかどうか。得られたとしても対価を吹っ

 かけて来ますよ?」


「まあ、仕方ないだろう。逆に損得計算での付き合いの方

 が強固で信用も出来るしな。」


「そろそろ町の外に出よう。オーサ達が来る」


「「「御意!」」」



 歩きながら指示を飛ばす。


「ツクヨミ。バグリド、イースト、ダムドに聖国との鎖国

 を命令してくれ。」


「キョウコ。マキシアム王国も同様に鎖国、および聖国

 関係者の1週間以内の国外退去を指示。

  尚、聖国関係者とは教会の司教及び修道女も含む、

 例外は無し。

 シェルム商会との孤児院の引継ぎに関係する場合だけは、

 特例として1週間の延長を許可する。」


「ツクヨミはそれが終わったら裏の人間を聖都に派遣。

(今後、マキシアム王国の友好国及び配下国領内への

 侵入は敵対行動と見做して宣戦布告と受け取る)

 の通告を実施してくれ。」



「大体もし仮に使徒が来るって判っていて、待ち構えて

 いたんだとしたら、何故教皇は偉そうに聖都でふんぞり

 返ってやがるんだ?

  あれだけ使徒様、使徒様言ってやがるくせにマウント

 取ってやがるじゃねえか。

 他国があんなに良い感じだったから、余計に腹が立つわ。

 こっちは10歳だぞ?

 こらえ性なんて皆無だからな。」



何だか考えれば考えるほど頭に血が上って来る。

ソーンと聖都を灰にする前に退散しよう。



ちょうど不穏な事を考え出した瞬間、オーサ達3頭の姿

が現れた。近場に着陸したと思うと


 ・・・燃やす?・・・

 オーサが念話で語り掛けて来る。


 ・・・今日の所はやめておこう・・・

 一応、止めておく。



「よし、商連合国の首都サイの近郊まで行ったら

 ピクニックでもしよう。

  お仕事頑張りすぎで商連合国でもやらかしたら

 拙いからな。リフレッシュしよう。」


「「「かしこまりました。」」」



「ラフィー様。一点だけ、マニエットに念話で連絡をして

 ください。ラフィー様に付くのか、教会に付くのか、

 はっきりさせてください。

  教会に付く場合は速やかに処分します。」


「はいよ~サイに着いてからね。」


・・・マニエットすまん・・・




(白金貨11973大金貨2金貨5大銀貨1銀貨7大銅貨2銅貨2)



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