第2話 キョウコ
「おはようございます。ラファエル坊ちゃま」
ん?マリエ?あ、キョウコか。。。
「はよー きょーこ」
「朝食の時間になります。お茶をお飲みにりましたら
お召し替えをしましょう。」
「わかったー」
朝から少し覚ました甘くない紅茶をクピクピ飲んでいると
キョウコが室内着を持って近づいてきた。
辺境伯家はさほど体裁に拘らないのか、
朝昼晩と着替えるような風習は無い。
せいぜいが寝間着、室内着、外出着と言った所で
庶民よりは良い生地を使っているものの、
取り立てて豪奢で華美な飾りがあるわけでもない。
「では、坊ちゃま失礼します。」
おもむろにベッドに座ってぶらぶらさせていた
足の前に膝まづいて腰から一気にズボンとパンツを
抜き取られた。とっさに股間を隠す。
「きょ きょーこー」
「どういたしました?坊ちゃま?」
隠しているが、笑いをこらえるかのように、口端を
ゆがめて愉しんでいる気がする。
こ。こいつ。。。ドSのエロメイドだ!いやん。。。
その後は素っ裸にされ、色々なところを凝視しながら
濡れた布で清拭して満足がいったのか、室内着を着せられて
食事に向かった。
小声で「ごちそうさまでした」なんて、
聞こえてないったら聞こえてない。
食事後はしばらくネイト姉様と遊んで、気が付くと歳が
近いせいかカトリナ姉様とキョウコが楽しそうにお話を
していた。
しばらくすると睡魔が襲ってきたので、キョウコと共に
部屋に帰ってお昼寝をする。
ちなみにこの屋敷の食事は朝昼の2食である。
目が覚めると、キョウコが暖炉の薪を調整しつつ
休憩をしているところだった。
「きょーこ おはよー」
「おはようございます。坊ちゃま」
さて、カマを掛けてみるか。。。
「きょーこ おはなしー」
ベッドに座り足をぶらぶらさせながら横を叩く
「かしこまりました」
「なんのお話をいたしましょか?」
「きょーこ なーもの?」
キョウコの切れ長な目が見開かれる
「ラファエルさ、ま?いや、しかし。。。」
「きょーこ くちがまーらない たけ」
「まさか。。。転生者。。。さ。。ま?」
キョウコは素早くベッドの下に降り、片膝立ちで頭を下げる。
切れ長の目からは涙がこぼれる。
「お待ちしておりました。われらは東方のカトウ一族。
アルテイシア様の使徒の末裔にございます。」
「我らの祖先は300年ほど前、アルテイシア様より使命を受け
異世界からやって来たと伝え聞いております。」
「残念な事に、我らの祖先は志半ばでこの世を去ってしまい
子孫である我らは東方にて、再びアルテイシア様のお役に
立てる日を夢見て修練を重ねてまいりました。」
「3年ほど前ですが、
本家当主に『西方の果てに転生者あり、これを助けよ』と
神託が下り、私共は西方全域を使徒様を求めて探索して
おりました。」
「今回、カナエからの情報を受けて、ラファエル様が使徒様で
あるのか確認するために参上しました。」
なるほど、元チート転移者の一族か。
アルテイシア様。神託ありがとうございます。
「我ら一族の悲願はラファエル様と共にあります。」
「なーほどー きょーこ ありがとー」
「あろ にねん まっれ」
「あと2年でしょうか?」
(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン
「承知いたしました。精進してお待ちしております。
ご寵愛を賜れるように、あちらの技も鍛錬して
お待ちしております。」
(/ω\)イヤン
でも、最初の協力者ゲットだぜい!
当方、初めて物書きに挑戦いたします。
誤字脱字、読みにくい等のご指導をお願いいたします。
豆腐メンタルなので過激な指摘はご容赦くださいますようにお願いいたします。