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銀河戦争?こちとら中世剣と魔法の世界ですが何か?  作者: 窓際の憂鬱
第二章 幼少期
39/71

第37話 西部諸侯

拙い物語の閲覧ありがとうございます。

今の所、そこそこ頑張れています。

ブックマークと評価のおかげです。

本日もよろしくお願いします。


4大貴族と宰相の同意を受け、その後は王都屋敷の応接室

に移動して話を詰める。キョウコとツクヨミも一緒だ。



「皆さんは現在の王国の人口を把握しておりますか?」


「もちろんだ、王国全体で620万人、儂のカーライル公爵

 領が45万人で領地貴族では一番だろう?」



「はい。情報が古いです。王国全体が662万人で領地貴族

 領ではロンドベル辺境伯領が53.4万人でトップになりま

 した。」


「本当か?クライン卿?」


「ええ、ここ5年でロンドベル辺境伯領は倍以上に人口と

 納税額が伸びました。宰相としては非常に助かっていま

 す。」



「勘違いして欲しくないのは、文明レベルを上げると言う

 事は決して技術をただ教える。と言う事では無いと言う

 事です。

  私一人が教えられる人数は知れていますし、私が知っ

 ている事しか教えられません。まずは教育を行って習熟

 して貰い自主的に発展させられる流れを作る必要があり

 ます。

  文明発展の源泉は欲です。もっと楽しい事がしたい。

 もっと便利な生活を送りたい。そのためには沢山稼ぎ

 たい。こういった欲がモチベーションとなって発展を

 加速させます。」


「我々が行うのは、目標を決めてスケジュールを組んで

 その方向に向かって進むように導いた上で、状況を見守

 って必要な手助けや計画の修正を行って行く事です。」

 

「今までは、辺境伯領の極一部で実証を交えて基礎人員を

 育てていました。

 今後5~10年で一定程度の習熟を終えて積極的に世界に

 出て行く予定でした。」



「ふむ、ここで計画の修正を余儀なくされたのだな?」


 父上が理解してくれている。




「ええ、見直します。まず計画を前倒しして、15年後の

 目標を帝国の打倒と大陸を平定とします。

  目標人口は2000万人とします。30年後に1億人、45年

 後に3億人ってところですね。

  大丈夫です。一家庭で6~10人の子供を儲けて貰う

 だけです。経済的余裕が出来れば可能でしょう?」


「いや。。。しかし。。。経済的余裕と簡単に言っても

 王家も合わせた国庫の余剰金は白金貨で500枚

 も無いですよ?」


「お金をばら撒くと言った意味では無いです。産業構造を

 変えます。現在の農民が80%を占める割合を30%まで

 下げて代わりに商業と工業に従事できるようにして金貨 

 の流動性を上げます。

  農地改革と産業革命は来年辺境伯領の一部で試験的に

 始める予定でしたが王国の主要都市も合せて再来年に

 前倒しします。」


「それから文盲率が高すぎて効率が悪いので義務教育を

 法規定してください。

  6歳から各都市の小学校に6年間、12歳から主要都市

 の高等学園に寮生活で6年間、18歳から学術都市又は西都

 の大学校に3年間通う事を義務とします。

  小学校は教会に担当して貰います。孤児院を利用する

 ので孤児は各領主が責任を持って生活させること。

 高等学園はまずは4大貴族が来年より運営してください。

 王国からも補助をお願いします。

  大学校は西都にはすでにあるので、学術都市に私が3ヶ月

 以内に建設します。今年の残りの期間は4大貴族の高等学園

 の教員を教育しますので、優秀な人材をよこしてください。

  なお、各教育機関は朝食と夕食、授業料は無償として

 王国と領主が負担します。友好国に限り留学も認めます。

 こちらは費用を徴収しても構いません。」


「食事の面倒はきついな。。。」


「40万人だと1/4の10万人が対象になりますね。

 一人当たり、一日大銅貨1枚で年間金貨0.35枚として

 年間白金貨350枚頑張ってください。ちなみに教師が

 高等学園で1000人は必要なので、プラス白金貨50枚、

 教材費が金貨0.05枚でもう50枚で合計450枚と言った

 所でしょう。

  宰相の所に。。。はダメか。。。

 建前上、すべてシャルム商会の経営とします。シェルム

 商会に9月の年度始まりまでに納めてください。

 高等学園分を払い戻します。」


「均一化のためじゃな?

 それは良いが大学校は20万人規模になるが良いのか?」


ユニエール公爵って頭の回転早いよね。。。


「厳しいですが、何とかしますよ。

 宰相、王都には余裕無いんでしょ?」


「はい。頑張っても白金貨200枚がせいぜいです。」


「じゃあ、11万人規模の高等学園も必要か。。。

 27.5万人の食糧と教材費で年間1250枚の白金貨が

 必要ですね。

 父上、辺境伯領は大丈夫ですか?」


「どう考えても無理だな。税収250枚のほとんどが常設軍

 費用で消えている。450枚などとてもとても。。。」


「わかりました。王都分の食費と教材費、各領地で不足

 する金額は私が個人的に立て替えます。利息は要らない

 ので、余裕が出来たらお支払いください。」


「農地改革や街道整備に莫大な費用が掛かりますので

 各領共に予備費や内部留保を使い切らないでくださいね」


「その街道整備についてですが、主要街道は20m幅で舗装し

 ます。領主に義務化してください。主要以外の街道は10m

 幅です。1km当たり主要街道が2枚、それ以外が1枚の

 白金貨が掛かります。10年以内に完了させてください。

 請負先はロジーナ建築土木商会です。

  各都市に工場を設けると思いますので郊外で結構です

 ので、土地を無償提供してください。」

 

「高いな。。。主要街道だけで480枚か。。。48枚/年だが

 無理では無いか。。。」


 カーライル公爵が呟いた。


「基本的には人口が増えれば回収できますが、それまで皆

 さんが持たないので、領民にお金を使わせてください。

  学業に掛かる費用の9割以上は本来、それぞれの家庭

 で掛かる食費ですから使わせて経済を回すように。

  加えて、まずは4大貴族に技術供与を行って産業基盤を

 作って稼いで貰います。


  北都は鉱山と鉄鋼業です。金や銀以外にも鉱山には

 有用な資源が沢山ありますので、採掘して貰えばこちら

 で買い取ります。

  それと、炭、コークス、溶鉱炉の技術を供与しますの

 で武器の製造、農機具の製造も行ってください。

 

  南都は農業、牧畜と商業ですね。こちらは農地改良と

 農業機械を供与します。商業は勝手に育つと思いますが

 貿易によって金貨を奪い取るのもりっぱな戦争ですよ?


  東都ですが、現状紛争状態なので産業の育成は厳しい

 のですが、内陸で南都同様に農地改良と農業機械は

 供与します。それに加えて土木建築技術を供与します。

  当面は城壁や砦の強化を行って、徐々に一般建築にも

 転用しましょう。」


「「「それはありがたいな。よろしく頼む」」」

 

 3人が頭を下げる。


「宰相、王都と衛星都市にはこちらでお金を落とします

 のでご心配無く。今回の報奨の一部に学術都市への学校

 の設立許可を加えてください。土地はこちらで買い取り

 ます。

  飲食店や既製服商店、大衆浴場などをオープンさせ

 ますので、こちらも民にお金を使わせてください。」


「了解した。よろしくお願いする。」



「あ、大事な事を忘れていました。

 税金ですが、主要穀物換算で6公4民から7公3民

 の間とする。領地間関税は無税。貿易関税は対象を

 決めて個別に設定する事を明文化してください。」


「相手国によって広めるものと隠すものをコントロールするのだな。」


 本当にユニエール公爵は優秀だな。。。



「現状公開する必要はありませんが、友好国はバグリド獣

 王国、ダムド獣王国、リムダムール聖国、イースト国

 のみとします。

  ラクレット冒険国は友好国候補としてください。

 早めに私が出向いて友好国とするか決めます。それ以外  

 は敵国として考えるように。」


「今思いつくのはこんな処ですね。」



「父上、4ヶ月後にタイールで西部諸侯会議を開いて

 もらえますか?皆さんも招待します。」


「構わないが、私も話だけで行った事無いぞ?

 他の家族は頻繁に行って色々な話を聞くがな。」


「いや。。。だが東都から西都の奥は遠くてだな。。。」



「迎えをやります。無理をすれば東都でも1日ですが、

 王都で1泊して片道2日を見てください。

  尚、各自同行者は3名迄とします。宰相?あなたも

 ですよ?」


「承知した。詳細な日程は追って連絡してくれ」


「私は4ヶ月の間に紛争の停戦のためリムダムール聖国

 とラクレッド冒険国に行ってきます。」



「疑義がある場合は4ヶ月後の諸侯会議までに纏めて来て

 ください。各領への支援や技術供与も会議後から始めま

 すので。宜しければ解散としましょう。」



「わかった。」


代表して父上が返事をして、各侯爵閣下と宰相は屋敷を辞した。




「キョウコ、今日はもう疲れたからお風呂に入って食事を

 したら早く寝ようね。」


「そうですね。もう部屋は片付いていると思いますので

 部屋でお召替えをして先に夕食に致しましょう。

  王都屋敷のエルダ副料理長がずいぶん張り切って

 お待ちのようですから。」


「ああ、そうか。。。久しぶりに主一家に料理を出すんだ

 もんね。それは期待できそうだな。」



 キョウコの目が怪しく光ったのは気のせいだと思う。。。




 エルダ副料理長は基本的に王都屋敷に詰めているので、

数回領地で顔を合わせた事はあったが、彼女の食事を口に

するのは初めてだ。


 夕食は正に貴族の食卓といった感じで、フランス料理の

フルコースを食べている気にさせられた。

 コーンポタージュから始まって多彩な銀のカテラトリー

を使うのは生まれて初めてかもしれない。前世の記憶があ

って良かった。

 食事の味はバターをしっかり使った重めのフランス料理

だった。美味しいのだが偶に食べる分には良いといった

感じで肩が凝ってしまった。

 


 食事を終えると早々にキョウコに大浴場に案内された。

ようやくゆっくりできると思い、服を脱いで浴場に入ると

ツクヨミ、マニエット、ミナミ、何故かフィオンが待ち構えて

いた。


 「みんなでお背中を流しますね。ラフィー様」


 背中に服を脱いだキョウコが密着して囁いてくる。



 その後は、ええ。。。肉食女子に襲われました。。。




翌朝は起きれる訳も無く、昼近くに起床すると軽い昼食

を摂った。昨夜の夕食はエルダが張り切り過ぎたようで、

ごく軽い昼食で美味しかった。コンソメやポタージュの

じっくり作るスープが得意なのかもしれない。



 午後は配下を集めて、昨夜の話を共有する。

すでにキョウコからも話は伝わっていたようだが、スケジ

ュールの前倒しが避けられない点について、調整を行って

行く。



「アヤメ、シノブ、ギムレット。

 エンジンと農業機械を至急大増産だ、最低500台が必要

 だ。それとトラックの改良を急げ、4か月後から軽油を

 各領地に販売する。

 その時点で完成したトラックにタンクを登載して軽油を

 運搬する。農業機械もトラックで各領地に運搬する。

 必要台数はタンク車が40台、トラックが120台だ。

  シェルム商会の40商袋に各1台と3台を増備する。

  

 次の優先順位として北都への製鉄工場の設置だ。転炉

 のみで良いが、当面の措置として産出鉱物の再調査と

 炭とコークスの製造指導と釜の設置だな。 

  兵器は大砲1種類のみを技術供与しろ、戦列艦に載せ

 た24ポンド前装式滑空砲で良い。 


 それからアスファルト工場を3大公爵領都とマノルの

 4カ所に建設する。加熱混合プラントと砕石プラントを

 準備してくれ。それに伴ってアスファルトフィニッシャ

 ーと鉄輪ローラー、タイヤローラーを6セット、手動で

 は無いダンプトラックに保温装置を備えて30台を

 ロジーナ土木建築商会に納品しろ。

  

  そこまで終わったらマノルに織物工場と既製服工場

 を建設するから、自動機織り機、ミシンを製造してくれ

 もちろん、動力もだぞ。」



「ギムレットが気絶しています。」


 アヤメが面白がっている。


「我が君、資金はどの程度融通して頂けますか?」


 シノブが聞いてくる。


「車両関係が190台、重機械が15台、プラント4つに

 製鉄工場が一つか。。。

 すまん。コンクリート工場を東都に設けるの忘れてた。

 ははは。これも4か月以内に準備しておいてくれ。

 総費用で白金貨250枚を与える。」


「「御意!」」



「ロジーナ。

 聞いてのとおりこれからは忙しいぞ?

 まず、学術都市は全面的に拡張して10倍の35万人

 都市にする。タイール同様に配下総勢との合同作業と

 するので3ヶ月後、期間は1週間だな。

  

 それまでに都市デザインを決めるから可能な限り

 事前に作れるものは作っておいてくれ。


 その後は舗装班6つ、建築班を4つに編成し直して

 くれ。舗装班拠点は4都とマノル及びタイール。

 建築班は辺境伯領に2班、東都で要塞建築に1班

 マノルに1班で、マノル班には先に北都の製鉄工場を

 建ててもらう。

 費用は白金貨400枚とする。舗装に関しては各領主

 から直接費用を貰って、商会として経営を始めてくれ。


 それと400人の従業員をそのまま振り分けずに舗装班

 の人員は現地採用も行ってくれ。いつまでも独占できる

 ものでも無いだろう。


 学術都市内は時間が無いので、基本的にコンクリート

 舗装を採用する。プラントが間に合わん。」



「ニムル、マナミ。

 甘味処と食堂の出店は予定通り3ヶ月後だ。

 ん?足らなそうだな?

 北都、東都、南都にも出すか。 

 はい。白金貨60枚な。

 

  基本的に支店や店舗の追加出店はお前たちに任せる。

 輸送隊は徐々にトラックに置き換えて行こう。

 それらも含めて、3ヶ月後の出店後の決算でそちらに

 経営を任せる。決算後は余剰利益のみを上納する形にしてくれ。

  新規事業等は都度また指示を出すが、学園の運営資金

 に関しては会計だけ頼む。」



「「御意!」」



「ツクヨミ。

 学術都市での調査が終わったら聖国とラクレット冒険国、

 ダムル獣王国、バグリド獣王国、イースト国の国主と面

 談したい。手配は可能か?」


「基本的に友好国ですので問題ございません。照会して

 おきます。」

 

「それと、王都での式典が終わり次第、サスケ他9人で

 紛争地帯を視察して少しだけ押し戻してくれ。

 ラクレット冒険国に行くついでに街道に要塞を設置に

 行くから嫌がらせ程度で構わん。」



「御意!」



「取り急ぎそんなところだな。」




 等々している間に王都を散策する暇も無く、報奨式典の

朝を迎えた。



 父上と一緒にゴテゴテと金糸の飾りの入った貴族服を身

に着けて王宮の中央を進んで行く。後ろには配下が並んで

いる。彼らはいつもの和装メイド服と和装騎士服だ。



 中央の赤い絨毯の左右には左に領地貴族、右に宮廷

貴族が並んでいる。貴族だけでも80人を超える規模だ。


「ベルナルド・フォン・ロンドベル辺境伯閣下並びに

 ラファエル・ロンドベル殿下、王女殿下の前にお進み

 ください。」



宰相が高らかな声で促してくる。

結局国王は出て来ないようで、マリアンナ第一王女が

代理を務めている。




「ベルナルド辺境伯、嫡子ラファエルは国家存亡の危機

 であるスタンピードを独力で排除した。

  これは辺境伯としての本分を忘れない日頃の鍛錬の賜 

 物であり、ひいては護国の大任を果たしたと言える。

 また、領地経営においても積極的な移民と貧民の登用に 

 より莫大な国家への上納を果たしたことについても合せ

 て功績大である。

  マキシアム王家はこれを賞して金翼十字章と金一封を

 与える。また、辺境伯自らが王国の学術向上のために

 新たな学園の創設と義務教育制度の改革を進言したが、

 採用する事とした。9月からの新年度より公布する。

  各領主は教育制度の変更について落ちの無いように

 4大貴族にはその監査と指導権を認める。


 以上


 第21代 マキシアム王国 国主

   ライオデルト・フォン・マキシム国王


 代理 マリアンナ・マキシアム 第一王女


 ご苦労であった。」



 これだけのために遠路遥々来ました。はい。。。

第一王女は美少女ではある(〇マ・ワトソンに似ている)

が、王族以外を見下して小馬鹿にしているのを隠そうとも

していない感じで、残念感が満載っす。


これでマシな方なんだ?。。。頭痛い。。。




まあ、恙なく式典は終わったので、この後は晩餐会だ

そうだ。僕10歳で良かった♪未成年は不参加なので屋敷

に戻れる。

 

「ラフィー。ちょっと待ちなさい。」


 えっ?


「父上、何か?」


「晩餐会まではまだ時間が十分ある上に、式典の礼服だか

 ら、皆も態々着替えに戻る必要も無い。

  王宮に部屋を確保できたので、西部諸侯会議を行う。

 ラフィーを紹介して、タイールでの会議の伝達を行う

 から一緒に来なさい。」


「暴れますよ?」


「ふっ。。。良いさ。どうせ王都に居るうちに顔繋ぎはして

 おかなければならん。」


「わかりました。キョウコ、ツキヨミ一緒に来い。」




謁見場の側面扉を潜ると扉の幾つか並んだ廊下に出た。

そのうちの一つの扉の前に、王都屋敷常駐で今日の父上の

護衛のサイスが立っていた。


「揃っているか?」


「はっ!9卿全員揃っております。」



 サイスは目配せされるとドアを一度だけノックして


「ロンドベル辺境伯閣下並びにラファエル殿下が参られ

 ました。」


と言いながら扉を押し開いた。



 扉を潜ると部屋の中心には楕円形の会議テーブルが鎮座

して、周囲には10脚の椅子があり一番奥の椅子を除いて

9名が席に着き立ち上がって拝礼をした。

 各々の後ろには護衛の騎士か執事が1~2名控えている。



 途端にキョウコとツキヨミから殺気が溢れ出し、サイス

が青ざめて震えている。


 つまらんお遊びだ。。。


右手を上げてキョウコとツキヨミを落ち着かせる。



 父上と共にテーブルの最奥に進み、父上が声を掛ける。


「今日は皆、遠路我々の式典に赴いてくれて嬉しく思う。

 ご苦労だった。」


 父上は立ったまま続ける。


「ランデッシュ子爵以外は初めてになるな。私の嫡子の

 ラファエルを紹介する。」



 一言紹介すると、父上は目配せをして押し黙った。


 ああ、好きにして良いのね?

 了解~



「私がラファエルだ。4カ月後、ロンドベル辺境伯の港湾

 都市タイールで西部諸侯会議を開催する。

 全領、参加する事。日程は追って連絡する。

 それから。。。」


「座って宜しいかな?ロンドベル閣下」


「ラファエルが良いと言うなら。」



「坊ちゃん、よろしいかな?」


「まあ、慌てるな。キリング侯爵とリオール子爵。

 お前らいらん。俺の座る椅子が無いからその場で死ね。」


そう言い放った瞬間に、キョウコとツクヨミが二人の首

を切り飛ばした。



「よし皆、座って良いぞ。」


「それから両領地の家臣だか護衛はそのまま話を聞け。

 現在、王国は存亡の危機を迎えている。王国貴族が

 一丸となってこの苦難に立ち向かう事で4大貴族は

 一致した。

  そんな時に私腹を肥やすために、9公1民などと

 言う馬鹿げた領地経営をしている阿呆を相手にする

 ほど暇ではない。

  4カ月後の西部諸侯会議には次の領主を出せ。輪を

 掛けた阿呆とかは要らんよ?死体が増えるだけだ。

 逆らっても良いけど火事には気を付けろよ?灰しか

 残らんからな。」



「よし、特に質問も無いようだから本題に入ろう。

 耳の早い領主は知っていると思うが、辺境伯領を襲撃

 しようとしていた、グリムアールとアキレス両伯爵家

 はこの世から消滅した。北都のユニエール閣下とは

 すでに手打ちが成立しているから気にするな。」


「先程の謁見場での詳細だが、各領主は全領民に教育を

 受けさせる義務を負う事になった。

  6歳から11歳までは各領地の教会孤児院を小学校と

 する。教育自体は教会に委託する。12歳から18歳は

 主要都市に新たに寮付きの教育機関を設けて高等学園と

 するのでそちらに送る事。19歳から21歳は大学校を

 学術都市に建設するのでそちらに送る事。

  高等学園と大学校はシェルム商会の経営となる。

 高等学校だが、現在西都にある学校を転用する。

 他にカイルベル伯爵領、キリング侯爵領に新設する

 つもりだったが、キリングをやめて学術都市に西部領の

 高等学校を建設するので3ヵ所のどこかを選んでくれ。

  カイルベル伯爵は疑義が無ければ場所だけ用意して

 貰えればこちらで建設して教員も送り込む。


尚、すべての領地に共通するのは、生徒一人当たり

年間0.45金貨を供出してシェルム商会に収める事。

これについて領民に負担をさせる事は一切認めない。

年度始まりの9月第一週までに納めない場合は領地を

放棄して貰う。

 ちなみに税率を上げる事は問題無いが、本日から税率

は主要穀物に対して6公4民から7公3民の間しか設定を

できなくなった。王国内領地間の関税も禁止となる。」


「無理だと言う領主は領地に帰って、代替わりでもしろ

 西部諸侯会議までにはっきりさせて参加するように。」



 皆、脳内が付いて来ていないようだ。。。

 青白い顔で凍り付いているだけだな。

 ランデッシュ子爵だけが生き生きとした目をしている。

 

 ランデッシュ子爵はおもむろに立ち上がると


「ラファエル様。先日はありがとうございました。

 辺境伯軍は白金貨200枚を完全に我が領地で使い

 切って撤退して行ったそうです。助かりました。

  ですが、それでも莫大な出費です。

 仮にお願いしたら足りない費用をお貸し頂けますか?」


「そんな事いちいち言う事か?

 子爵のように己が赤貧に耐えてでも領民を支えている

 仲間に断れる訳が無かろう?」


「いや、不見識でした。ありがとうございました。」



「では、これで解散で良いですね。父上」


「うむ。」


「ああ、そうだ。

 時間のある方はキュール侯爵領の領都の見学は

 良い勉強になりますよ?無理なら配下にでも行か

 せて下さいね。」





(白金貨17973大金貨2金貨5大銀貨7銀貨7大銅貨2銅貨2)


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