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銀河戦争?こちとら中世剣と魔法の世界ですが何か?  作者: 窓際の憂鬱
第二章 幼少期
27/71

第25話 カトリナ出発


「おはようございます。マスター。」


木漏れ日を感じて目が覚めると、マニエットが両手を

組んで挨拶をしている。

 隣にはキョウコがいつもの姿で抱き着いて寝息を立てて

いるので気まずい。。。


挿絵(By みてみん)


こんな格好で見られると頬が赤くなってしまう。



「お、おはよう。マニエット」


「お着換えをなさりますか?先にお茶を入れましょうか?」


 隣でがばっと音を立ててキョウコが起きると


「マニエット、私がしますので大丈夫です。」


 いや、そんな下着でキリッと言われましてもねえ。。。

 キョウコさん。。。。




「今日は、カトリナ姉様が学園に出発する日だ。しっかり

 目を覚まして朝食を共にしたいから、熱めのお茶を。」


「御意!」


食卓に行くといつもと違い、リンとレンも専属メイドに

抱かれて来ていた。軽く手を振るといつも通り快活に

キャッキャッ笑っている。


カトリナ姉様はいつも通りの配下メイド服で食卓に

着いている。あれ?今日出発だよな?


「おはようございます。カトリナ姉様、その恰好は?」


「ラフィーおはよう!

 えっ?このメイド服で行くよ?

 もちろん学園生活もこの格好で過ごすわよ?

 一番防御力が高い服だし、

 何よりこの紋章に手を出す輩を判別しとかないとね。」



「ま、まあ良いですけど、何かあったらすぐに

 念話して下さいよ?一人で危ない事はしないように!」


「はーい」


 嬉しそうに返事をする。


「アミ、お目付け役をお願いしますね。

 再来年からはアルス兄様やレイコ達が順次、学園に

 通うようになるので、それまで大変だけどよろしくね。」


 カトリナ専属メイドのアミに声を掛ける。


「かしこまりました。王都屋敷も近いので協力して

 もらって頑張ります。」


「うん。よろしく」



 カトリナ姉様の空色のメイド服ともしばらくお別れだ。

帰省する事もあるとは思うけど、基本的にカトリナ姉様は

王都近郊の学園都市に住んで6年間学校に通う事になる。

 その後、俺と入れ替わりに領地に戻って来る。

あれ?12年間も離ればなれ?暫くどころじゃないじゃん。



 あ、考えたら悲しくなってきた。。。

 カトリナ姉様もジワリと来ている。



 ・・・姉様、いつでも念話するんだよ?・・・


 

 少し、きょとん?とした表情の後



・・・うん!ありがとう!ラフィー・・・



 あまりしんみりとせずに済んで良かった。



ゆっくり、みんなでお茶を飲んで別れを惜しんだ後、


「みんな、そろそろ行ってきます。」


 カトリナが空元気を振り絞って立ち上がった。



 玄関口にはすでに馬車の準備の終わった馬車が

待機して、カトリナが乗り込むだけになっていた。



みんなで手を振って見送る。馬車が見えなくなって

ようやく、みんな屋敷に入った。

父上は号泣である。。。



「キョウコ、サスケとスサは大丈夫だな?」


「万事滞りなく、カトリナ様の馬車上空には常に

 両名のどちらかが待機しております。」


「よし、何かあったらすぐに知らせてくれ」


「御意!」


「学園都市まで12日は長いよな~」


「改良馬車ですので、8日か9日程度で到着するかと

 思います。」


「そうか、宣伝もして貰わないとね。」

 

 基本的には野営と宿屋泊まりだが、経由領地の領都に

立ち寄った場合はその領主館に宿泊する。

今回は、キリング侯爵領のキリグとマノール伯爵領の

マノルだな。


 キリング侯爵は西部諸侯第2位で、父上の親友の間柄

で、確かカトリナ姉様も面識があったはずなので、特に

心配はしていない。


 マノール伯爵は南部諸侯の第4位だが、あまり良い噂を

聞かない。移住してきた移民に聞いたが、税率が高く貴族

至上主義者のようだ。移民達も通過するだけで、がっつり

通行税や家財道具に関税を掛けられたそうだ。



 その後はいつも通りに商会の視察や工房との打ち合わせ、

シスター達の学力確認と選別、配置等、忙しく過ごしていた。



 

 カトリナが旅立って7日後、冒険者ギルドのシャルが

訪ねて来て、忘れていた魔獣の買い取り代金を持って来た。


「買取査定に時間がかかってしまい申し訳ありません。

 結果としてこのように


フェンリル(細切れ) 1頭  金貨250(魔石のみ)

ブラッドウルフ    22頭  金貨30x 22= 660

シルバーウルフ    120頭  金貨 5x120= 600

ミノタウルス     39頭  金貨50x 39=1950

シルバーベア     68頭  金貨 5x 68= 340

レッドベア      100頭  金貨 2x100= 200


合計金貨 4000-剥ぎ取り料400=3600枚=白金貨36枚

となっております。

 剥ぎ取り料は高ランクのため道具の消耗が激しく規定

の10%でなんとかお願いできればと。。。」


シェルさんは申し訳なさそうに申し添えた。



「そうですね。

 大変だったでしょう。その金額で大丈夫ですよ。」


「ありがとうございます。こちらに受け取りのサインを

 お願いいたします。」


 そのまま、雑談に応じようとしていると、



 ・・・主様、マノール伯爵屋敷で少し問題が発生して

おります・・・


サスケからだった。


・・・わかった。2時間持たせてくれ。すぐ向かう・・・



・・・キョウコ、オーサを・・・


・・・御意・・・



「シャルさんありがとうございました。ちょっと所用が

 あるので失礼致しますね。これ、冒険者ギルドの皆さん 

 の食事代としてお持ちください。」

 

そう言って金貨1枚を渡して部屋を出る。



・・・アルスは応接の来客をお送りしてくれ・・・


・・・御意!・・・



 キョウコと共に屋敷の庭に出ると、すでにオーサが

待機していた。


「オーサ悪いな、急いでいるんだ。シールドを掛けて

 乗るから全速でマノルまで行ってくれ!」


金貨を10枚差し出すと、オーサは口に含んでしゃがみ

込み早く乗れとばかりに促してくる。

 ちなみにオーサはキラキラしたものが好きで自分の竜舎

に集めている。

金貨もご多分に漏れずコレクションに加えるのだろう。



 キョウコと共にオーサの背に乗り、時空魔術のシールド

(対物)を張るとオーサは勢いよく飛び出した。

やはり、普段は乗っている人間に気を使って居たようだ。

段違いの速度だ。


 マノルまでは通常馬車で10日なので10km/h×6h×12DAY

で約720kmだ。360km/hで2時間。。。。


 結果として2時間弱で到着した。オーサの本気恐るべし、

リニア並みである。



 領主館前に問答無用で着陸すると、一旦オーサに郊外での

待機を命じる。


 ん?オーサに「ネットワーク」?

 片付いたら試してみよう。。。


すかさず、サスケとスサが現れる。

「サスケ、状況は?」


「はっ、まず今の今までカタリナ様の様子は確認して

 いましたので、現在のところはご無事です。」


「事の発端は、ここの門番に辺境伯様の紹介状を渡して

 逗留の希望を伝えたところ、マノル伯爵が家令と共に

 現れたのですが。

  カタリナ様の服装を見るなり偽物と言い出した事

 からです。

  豚領主曰く、メイド服を着た4大貴族の長女など

 居る訳がない。また、メイド服の紋章が辺境伯の紋章

 ではない。馬車には辺境伯の紋章が入っているので、

 きっと盗人集団だろうと。」


「もちろん、最初はカトリナ様も辛抱強く事情を説明して

 おりましたが、しまいにはお前のような美形が辺境伯家

 に居る訳が無い。

  次男の紋章などと言っているが、貧乏貴族の子供遊び

 にそんな上質な服装を用意できる金があるわけない。

 ひん剥いた上で、直々にじっくりと事情聴取してやる。

  などと罵詈雑言を浴びせられて切れてしまいまして。。

 捕まえられるなら捕まえてみろと。。。

 メイド服を脱がしたら舌切って死んでやるから覚悟しろ

 とまあ。。。。」



あちゃ~

さすが、箱入り娘。。。

切れるの早っ!だからメイド服は拙いと。。。


 まあいいけどね~どうしてくれようかな~?



「主よ、少し気になった事があります。」

 スサが口を開いた。


「シェルム商会の新商品ですが、この屋敷に大量に

 貯蔵されています。どうも、関所の関税が現物払い

 しか認められておらず、単純に荷馬車の荷の7割を

 押収されていたようです。」


ああん!?


「新商品ってトランプとポンプ?」


「植物紙の第一便と馬車改良部品もです。」


「馬車改良部品はこの町の鍛冶屋で模造しようとして

 バラバラになっていました。」



ほほう。。。



・・・ニムル!マリエ!どうなっている?・・・



・・・申し訳ありません。第一便でしたので未だ便りも無

く把握できておりません。14日前出立の便ですが、旧馬車

ですので戻るにも10日掛かりますので・・・



・・・そうか、それは仕方が無いな・・・



まあいい。。

判決。。。死刑。。。



っていうか、西部諸州が貧乏なのはこの伯爵の所為じゃ

ないのか?西部への唯一の主要街道だもんな。。。

 



・・・レイコ、何処にいる?・・・


・・・お屋敷にございます。我が主・・・


・・・父上に報告を

 マノール伯に偽貴族を語ったと姉様が捕らわれた

 伯は西部諸侯の商人に対して70%の荷を関税と

 称して強奪している。シェルム商会の新商品も

 すべて強奪された。

 伯及び領主館は不幸な火事に見舞われて

 代替わりする予定。

以上だ・・・



・・・かしこまりました・・・


1分後、レイコから


・・・存分に。とのお言葉でございます・・・・



「キョウコ、ここの伯爵の跡継ぎは?」


「32歳になる長男、30歳の次男、29歳の長女、27歳の

 三男、20歳の庶子次女、7歳以下の孫がいますが、

 正直、屋敷に住んでいる輩は50歩100歩の連中です。

  庶子で屋敷の外で暮らしている次女はまともですね。

 元々お手つきされて放り出された侍女の娘ですので。」


「絵に書いたような馬鹿貴族一家か。。。」



「よし、こちらも絵に書いたような対応をしよう。

  スサはカトリナ姉様と御者、馬車を助け出して

 一旦町の外へ。

  私とキョウコ、サスケは屋敷内の人間を片付ける。

 その後屋敷に火を着けるので、スサ達は煙を見て反転

 救援に来た体で次女を確保する。

  今後は次女の庇護者はカタリナ姉様としてしまおう。」


「私は万が一に備えて紋章を隠した方がよろしいですか?」


「いや?さほど知られた紋章では無いし、後々バレても

 うちの危険性が伝わるなら却って手間が省けて良い。」


「ああ、うちの商品は回収する。

 サスケ、その辺にシェルム商会の商隊が居るはずだ。

 ニルムに聞いてこちらに向かわせて回収させろ。

  奴隷が居る場合は、シェルム商会に回収させて西都へ

 連れて来させるように。」


「承知!」


「じゃあ、キョウコ、行こうか。」


「御意」




キョウコと共に領主館に向かって無造作に歩んで行く。


「ガキ共、ここは子供の来る所じゃねえよ」


「お、でもこの娘美形だぞ?胸は小さいけどな」


「バッカ野郎、そこが良いんじゃねえか」


「伯爵に知られておもちゃにされる前に頂こうぜ」


「伯爵はさっき美少女連れてったから、お楽しみ中じゃ

 ねえか?あの変態家令といっしょに。」

 

門番たちが下品な笑いを浮かべ、戯言を言い合っている。



おいおい。。。ここ本当に領主館?


どう見ても盗賊屋敷じゃねえか。。。


まあ、心が痛まなくてちょうど良い。




無言のまま、刀を抜刀して門番を瞬く間に切り捨てる。


気が付いたらキョウコも門番2人を細切れにしていた。



 胸の事は言っちゃいかんよ。胸の事は。。。



 2人で刀を下げたまま、無人の荒野を行くかのように

出会った者を切り捨てながら歩を進める。手強い騎士等を

警戒していたが、雑兵ばかりだった。



 屋敷内部は悪趣味な貴金属品をこれでもかと並べ立て、

飾り立ててあった。燃やしてしまうので貴重な品や価値の

高い物はアイテムボックスに無造作に放り込んで行く。

 こっちの方が盗賊みたいだな。



侍女も子供も区別なく切った。

キョウコが俺に手を汚させまいと

気を使って率先して切っていった。


 すまんな、更生の余地のある物も居るかもしれないが

慈悲で血縁者を残してしまうと禍根が残り、いずれもっと

大きな血が流れてしまうからな。


キョウコには今晩、優しく添い寝してあげようかね。。



 執務室を通り過ぎ、領主館の奥まで侵入する。

キングサイズのベッドがあるここは主寝室だろう。


 泣き喚き逃げ惑う奴隷女たちを全裸で追い回す豚と

鞭を持ってサディスティックに顔をゆがている半裸の

男が居た。


 豚が領主でもう一人が家令か。。。

 お楽しみ中かよ。。。


キョウコに変なもの見せるな!


 俺が領主を下半身から丁寧に切り刻んでいる間に

キョウコは家令を処分していた。



 奴隷に案内させて地下室に降りると痛々しい傷を負った

美女、美少女だった者達が30名余り身を寄せ合っていた。


 「エリアヒール」


 傷を癒してやると、商会が救出に来るので服を着て

大人しく庭で待つように言う。欠損している子は西都に

来てからだな。ここでは拙い。



 商会の新商品なども見つけ出すとマジックバッグに

放り込み、外に出て火を着ける。


 「ファイアレイン」


少し小ぶりなファイヤーボールが雨のように降り注ぎ、

あっという間に領主館は炎に包まれた。



 領兵も騎士も駆けつけて来ないな。。。

 あの領主一族よっぽど嫌われていたんじゃないか?

 次女のそばには騎士が張り付いているって聞いたのに。



・・・スサ、もう着くか?・・・


・・・はい・・・


・・・マジックバッグを奴隷に預けておく。

商隊に渡してくれ・・・


・・・御意。・・・




・・・カトリナ姉様、ごめんね。これで帰ります・・・


・・・次女を頼みます・・・



・・・うん、ここに居ちゃ拙いものね・・・


・・・ありがと、学園にまた会いに来てね・・・



・・・うん。それまでお元気で・・・




 俺とキョウコは後始末を姉様とスサ、サスケに任せて

オーサに乗って飛び去った。



 ちなみに帰りは6時間ほど掛けて、のんびり帰ったの

だが後ろから抱きしめて来るキョウコが可愛かった。。。



ちなみに、帰途の途中での休憩中、オーサに「ネットワ

ーク」を授けて意思の疎通が可能になった。

残念ながら人化できるロリ美少女にはならなかった。



(白金貨211大金貨5金貨6大銀貨9銀貨3大銅貨2銅貨2)



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