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銀河戦争?こちとら中世剣と魔法の世界ですが何か?  作者: 窓際の憂鬱
第二章 幼少期
19/71

第17話 アルフォンス


チュンッチュンッ

目が覚めると、まだ少しぼーっとする。


「おはようございます。

 坊ちゃま、食事はこちらに運ばせましょうか?

 まだ、顔色が悪うございます。」

 すかさず、キョウコが言ってくる。


5歳児の体で少し無理をし過ぎたようだ。


「うん、頼むよ」

 布団の中でお願いをする。


しばらくするとツクヨミがオートミールを運んできて

キョウコが匙で掬い、フーフーと覚まして食べさせて

くれる。とっても嬉しそうだ。

 ありがたく逆らわずに食べさせてもらう。


「今日は、少しのんびりさせてもらう。

 各自の指示はキョウコとツクヨミに任せた。」


「かしこまりました。」


 布団に潜って冷静に考えるとマナミとシノブ

それからアヤメになんで血脈が使えたのだろう?

親族か、結婚相手にしか使えない筈だよね。


ステータス オープン

ん~あった。


*****************************

「称号」ラファエルの配下:

****************************

ラファエルに臣従を誓った人物のうち、ラファエルが

臣従を許した配下。忠誠度が高く血脈同様に近しい存在に

付く称号。


 これか。。。て事は、東方の配下は血族が使えるのだな。


「坊ちゃま、お休みください。」

 キョウコが下着姿で布団に潜りこんで来て、俺を後ろ

 から抱きしめながら言うと、安心して眠ってしまった。



夕方になると、お母様方3人が揃ってやって来て、

口々に働き過ぎだとお小言を頂き、3日間部屋からの

外出禁止を言い渡されてしまった。

 家族に心配されるのも悪くないものだな。。

と思いながら1日を終えた。



翌朝、目覚めると。気分がだいぶ晴れていた。

まだ少し体が重い気がするが、かなりマシになった。


例のごとく、キョウコに朝食を手ずから食べさせられ

布団をかぶるが、さすがに寝付けなかった。

「キョウコ、我がままは言わないから、ベッドの上で

使えるテーブルと羊皮紙とペンを用意してくれないか?

ちょっとでも疲れたらすぐに眠るようにするから。」


恐る恐る、キョウコにお願いしてみる。


「今後もお食事の介護を私にお任せ頂けるなら

 考慮致します。」

「わかった。頼むよ。」


 机と筆記用具を準備しながらキョウコが聞いてくる。

「何をなさるのですか?」


「うん、wikiは結構使いにくいんだよね。

 知っている言葉や物の名前とかで調べられるんだけどね。

  知りたい情報を検索する為のキーワードを知らないと、

 検索が掛けられないので上手く利用できないと思う。

 だからキーワードだけ書き出して、シノブとアヤメに

 渡してあげようかと思ってね。」


**************************************************

【算術】

 <九九><筆算><表計算><簿記><複式簿記>

         <円周率><三角関数>

<方程式><微分・積分>

【化学】

<原子><化学結合><分子>

<化学反応>

 <物理化学><熱力学>

 <無機化学>

 <有機化学><薬学>

 <高分子化学>

 <生化学>

 <分析化学>

【電気】

 <電磁気学><電気>

   <電動機>

   <発電機>

   <電気分解>

   <電気精錬>

   <電池>

   <電熱器>

   <火力発電>

   <電磁石>

   <照明>

   <発光ダイオード>

【発動機】

   <発動機><外燃機関><蒸気機関>

<内燃機関><レシプロ機関>

      <ディーゼル機関>

      <ガスタービン機関>

      <ロケット>

      <電動機>

【金属】

   <金属><鉄鋼>

       <アモルファス金属>

       <形状記憶合金>

       <レアメタル>

【セラミックス】

   <陶磁器>

   <ガラス>

   <セメント>

   <石膏>

   <複合装甲>

   <ファインセラミックス>

【規格品】

   <鉄鋼規格>

   <締結部品>

   <燃料>

【武器】

   <火薬><黒色火薬><ダイナマイト><TNT>

   <銃><拳銃><小銃><狙撃銃><機関銃>

   <大砲><ライフル砲><滑空砲><レールガン>

   <ミサイル><戦車><装甲車><自走砲>

【船舶】

   <木造船><鉄船><鉄鋼船><FRP船>

   <帆船><外輪船><スクリュープロペラ船>

   <商船><魚船><艦艇>

【交通】

   <自動車><トラック><トレーラー>

   <鉄道><航空機><船舶>

   <道路><舗装><信号機><標識>

【機械】

   <発電機><歯車><ギア>

   <トランスミッション><風車><水車>

【建機・農機】

   <バックホウ><ホイルローダー><ブルドーザ>

   <グレーダー><ダンプトラック><プラント>

   <アスファルトフィニッシャー>

   <トラクター><草刈り機><噴霧器>

【農業】

   <転作><連作><ノーフォーク農業><三圃式>

   <二期作><二毛作><稲作><麦作>

   <土壌改良><農業革命>

【情報通信】

   <コンピュータ><ハードウェア><プログラム>

<コンピュータネットワーク><ラジオ><TV>

<情報通信><電気通信><データ通信>

【土木工学】

   <鉄道><道路><橋梁><トンネル><港湾>

<空港><海岸><河川><ダム><上下水道>

【建築】

   <建築構造><木構造><鉄骨構造>

<鉄筋コンクリート構造>

   <強化ガラス><サッシ><断熱材>

【その他】

   <鉛筆><ボールペン><自転車><扇風機>

   <エアコン><ガスコンロ><ファスナー>

   <ゴム><ビニール><ポリカ>

***********************************************

とりあえずは、こんなものかな?

技術だけ与えても基礎知識が無いとだめだからな。

最終的には6、3、3、4の12+4年学習が必要だな。


「キョウコとりあえず、wiki Lv1を与えるから

 このメモの内容を確認してみてくれる?」


「よろしいのですか?」

「うん。いいよ~」


「あくまで、wikiもキーワードもきっかけだよ?

 魔導技術を融合させてこの世界独自の技術を創造して

 いかなきゃ地球の技術を追い抜く事が出来ない。」



「良さそうなら、アヤメとシノブにそれを届けてくれる?」

「かしこまりました。」


 小一時間ほどするとキョウコが戻って来た。


「ただいま戻りました。

 アヤメとシノブの総力を挙げて内容を確認して

 噛み砕いた教科書を作成するそうです。

  それと、アヤメとニムルがメイド服を欲しがって

 おりました。」


「うーん、序列がね。。。表の序列が決まらないんだよね。」



コンッココンッ


「ラフィー。入るよ?」

 アルス兄さまの声だ。


「兄さま、お見舞いですか?ありがとうございます。」

「うん。だいぶ良くなった良くなったみたいだね。」


「はい。おかげさまで。」


 少し、白々しい会話を続けると。。。


「男らしく無いな。やめよう。

 ラフィー、先日父様から聞いたよ?

 嫡子決定おめでとう。」


うん?意外とあっさりしているな。


「正直言うと、困窮して行くこの領地と西方諸侯の旗印を

 引き継いで逆に反映させるなんて自信は無かった。

 武芸や魔術だけでも頑張って、ラフィーたちに支えて

 行って貰えたらって思っていたのだけど、それも今回の

 事件の手際を見ているとラフィーの方が嫡子に相応しい

 んじゃないかと思い悩んでいたんだ。

  そして、カタリナやネイトはラフィーの配下になって

 ぐんぐん腕前を上げているじゃないか?

  このままでは武芸でも立つ瀬が無い。僕も名を捨てて

 実を取りたいと思い始めていたけど、父様や母様たちに

 自分からは言いづらくてね。正直、救われた気分だよ。」


「兄さま本当に良いの?」


「ああ、僕はラファエルを支えていく事にするよ。」



「横から口出しをして申しわけございません。

 アルス様、齢11歳にして、そこまでお考えになって

 居られたとは思いもよらず、ご立派でございます。

  僭越ながら、私からラファエル様の本当の立場を

 ご説明させて頂きます。

 我らが東方のイースト国がラファエル様に臣従して

 おりますのは、ラファエル様がアルテイシア様の使徒で

 あらせられ、我らは古の使徒の末裔であるからでござい

 ます。


 ラファエル様は、この世界の早急な発展を使命として、

 このロンドベル辺境伯家にご転生成された方だからです。


 300年ほど前、東方に一国を打ち立てた初代カトウと違う

 のは、転移でなく転生であるため。

 正真正銘のこの世界の人間であり、辺境伯ご夫妻の血を

 分けたお子様であり、アルス様の御兄弟でございます。


  異世界知識をお持ちと言うだけの5歳児ですので、

 こうして、働き過ぎて臥せったりもします。

 この秘密を知った後でもラフィー様を支えて行って

 頂けると、私も望外の幸せでございます。」


「な、なんだって?使徒。。。なるほど。

 いや、すまない。

 アルテイシア様の使徒とあれば配下としてなどと

 言わず。臣下として使えさせていただきたい。

 ラファエル様。ぜひともお願いします。」


「兄さん、わかったよ。ありがとう!」


「キョウコ!決めたよ!

 アルス兄さんに表の司令を務めてもらう!

 総司令のキョウコの下、アルス兄さんをⅡ、カトリナ

 姉さまをⅢ、ネイト姉さまをⅣ、アヤメをⅤ、ニルス

 をⅩとする。

  Ⅰ~Ⅸは戦闘系が望ましいからね。

 まず、兄さまには「剣聖」を目指して貰おう。

 スサノオが帰ったら専属で鍛えて貰おう!」


「かしこまりましてございます。」


「兄さま、ありがとう!」

「こちらこそ、使徒ラファエル様」


兄さまは晴れ晴れとした顔で部屋を出て行った。


「では、お坊ちゃまも一旦お休みください。

 ちょっと、はしゃぎ過ぎたのでお疲れでしょう。」


「はーい」


布団を被るとあっという間に寝付いてしまった。 



 姦しい声に目を覚ますと、キョウコの他にツクヨミと

カトリナ、ネイトの両姉様がキャアキャア騒いでいた。


 珍しいな~と思い、目を向けると。。。

 キョウコとツクヨミのお胸に違和感が!?

 平坦だった小山が、お山になって谷間が出来ている!


「坊ちゃま、おはようございます。

 今、お茶をお入れいたしますね。」

 キョウコが強調するかのように、胸を張って歩み寄る。


「ああ、ブラ出来たんだ?付け心地はどう?」


ツクヨミが興奮したように話し出す。


「マイルさんの生地と詰め物の選択は素晴らしいので

 肌触りは絶品です。付け心地もむしろ、胸の動きに

 左右されずに動きやすくなったので快適です。」


「そうか、ではマイルさんに増産をお願いしてくれ。」


「すでに増産の指示は出しております。

 サイズ別に各200着、更に最優先として奥方様達用と

 カトリナ様とネイト様用に各2着、更に上級貴族向け

 のレース等を使用した装飾入りの商品の開発を依頼して

 おきました。1210着分は前金として全額の金貨12枚と

 大銀貨1枚を支払っておきました。

  マナミはシェル商会での販売分として各1000着を

 発注したそうです。こちらはシェル商会から半金の

 金貨500枚を支払ったそうです。

 マイル様はこれらを資本として、工房の拡大を行って、

 増員、増産を行うそうです。」


ふむ。みんな動きが早いな。頼もしい。


「それから、お休みの間に魔導師ギルドの臨時税

 金貨100枚が納入されました。

 カシム商会の資産現金化も終わり報告が来ております。

  領都商館    ・・・ シェル商会へ移管

  エルム商館   ・・・ シェル商会売却金貨55枚

  リンド商館   ・・・ シェル商会売却金貨48枚

  クエド商館   ・・・ シェル商会へ移管

王都マキシ商館 ・・・ シェル商会へ移管

  東都ケルム商館 ・・・ シェル商会へ移管

  南都カイル商館 ・・・ シェル商会へ移管

  カイルベル伯爵領

領都カルベ商館 ・・・ シェル商会へ移管

  バグリド獣王国

王都バグル商館 ・・・ シェル商会へ移管

  リスリッド王国

  王都リッド商館 ・・・シェル商会へ移管


  売買不動産

    家屋2軒  ・・・ 売却金貨42枚

    倉庫10棟 ・・・ 売却保留

    土地2個所 ・・・ 売却保留

  宝飾物

    宝飾品324点・・・ 売却益金貨512枚

    絵画  12点・・・ 売却益金貨441枚

    美術品 24点・・・ 売却益金貨132枚

  貸付証文

    小口  115点・・・ 売却益金貨228 枚

    大口   3点・・・ 売却保留(貴族案件)

  馬車

   荷馬車 65台・・・ シェル商会へ移管

   箱馬車  3台・・・ 売却保留中

    荷車 22台・・・ シェル商会へ移管   

  奴隷

   女奴隷    ・・・ シェル商会預かり


そのほか

    服飾等  ・・・ 売却益金貨 32枚

    建具等  ・・・ 売却益金貨132枚

    

  現金

    白金貨  ・・・ 12枚

    大金貨  ・・・ 22 枚

     金貨  ・・・ 475 枚

    大銀貨  ・・・ 111枚

     銀貨  ・・・ 152 枚

    大銅貨  ・・・ 92枚

     銅貨  ・・・ 231枚 

    

合計で白金貨35大金貨2金貨9大銀貨7銀貨3大銅貨5銅貨1枚となりました。」


「ご苦労、これではシェル商会も大変だな。

 シェル商会とオオワシ工房に当座の資金として

 白金貨を10枚づつ、父上にも5枚を納めてくれ。」

「かしこまりました。」


「それとツクヨミ、言いにくいんだが、

 イースト国からもう少しだけ人員を引き抜けるか?」


「時間を頂けば、全員を寄越すことも可能ですが、

 忠誠心に厚い者を中心に20名程でしたら、すぐにでも

 手配できます。」


「では、申し訳ないが頼む。

 キョウコはシノブとマナミと調整して獣王国からの

 引き抜きを効率的に行ってくれ。」


「俺はあと2~3日は姉様達とゆっくりさせてもらうよ。」


「「かしこまりました。」」


「急にどうしたの?ラフィー。」

 目ざといカトリナ姉様が聞いてくる。


「カトリナ姉様はあと2ヵ月で学園へ入学でしょ?

 しばらく会いづらくなるからね。」


「もう、ラフィー寂しいからって泣いちゃだめよ?」


「泣かないって!」



部屋の中で姉様二人と共に夕食を食べ終えて、キョウコ

の入れたお茶を飲みながら寛いでいると。



「サスケです。ただいま戻りました。」

「入れ。」


「主の指示に従い行っていた資源探索について、

 この辺境伯領に関してですが、大まかな調査を終えて

 帰還いたしました。」


「ご苦労様。続けてくれ。」


「はっ!辺境伯領内にはリングウッドとラジアッドの2つ

 の鉱山がありますが、リングウッドに関しては鉱石が

 豊富で金、銀、銅と鉄鉱石、宝石が埋蔵されています。

  ラジアッドに関しては、鉄鉱石と岩塩が主で、硫黄も

 も産出しております。

 また、ラジアッドの近郊には原油らしき物が湧出して

 いる場所がありました。

  更にラジアッド北方のクエド周辺には大規模な石炭

 らしい物が露出しておりました。

 南方のリンド近郊では楮らしき植物の群生がありました

 ので植物紙の原料となりえるかと思います。

  港湾都市タイールは現状漁村の拡大版と言った所で

 船舶は船大工が10名程で製作しているようです。

  主に海産物を辺境伯領内に販売しているのみで生計

 を立てている模様でした。」


「ふむ。そうなると工業化の鍵はラジアッドからクエドの

 間だな。開拓村があったな?」


「はっ。大村キムルがあり、開拓村としてはキースクと

 キリンダがございます。」


「よし、キョウコ、マナミに言ってキムルとキースク、

 キリンダに店を出させろ。シノブにはキムルへ出張所

 を設置させるように。」


「かしこまりました。」


「1週間後にキースク周辺の視察と周囲の探索に向かう。

 そのころにはスサも戻ってきているだろう。」


「御意!」




3日ほどのんびりまったりと過ごしていると

屋敷内が騒がしくなった。


キョウコと姉様2人でのんびりとお茶をしていたのだが

扉が乱暴にノックされて、騎士アルトが入って来た。

「し、失礼します。皆さま。ただいま、ドラゴンもしくは

 ワイバーンが3頭こちらに向かって来ております。

 すでにあまり時間がございません!直ちに御避難を!」


「アルト。落ち着けよ。茶でも飲むか?」

 俺はアルトを宥める。


「いや、御曹司。そんな余裕は。。。」


「ヒント、自然のワイバーンは三頭で行動するのか?」


「いえ、つがいでも2頭、普段は単独で行動いたします。

 食物の必要量が多いので1頭の縄張りが広く、自然と

 単独での行動となります。」


「よく勉強しているじゃないか、アルト。

 ご褒美にそこの茶菓子を食べてよいぞ。」


「ありがとうございます。私甘い物に目が無いので。。

 では無くて。そうか、飼いならされたワイバーン。。」


「きっと王都冒険者ギルドマスターからの使者かな?

 場合によっては本人かもな?」


「なるほど。なるほど。」

「お、お騒がせしました。」



 しばらくすると、セバスチャンが顔を出して

「坊ちゃま、スサノオが帰還して王国冒険ギルド長を

 伴っております。お屋形様は坊ちゃまに応対を任せる

 との事でございます。」


「わかった。応接に通してくれ。そちらで話を聞く。」



しばらくして応接室に向かう。

「スサが報告にすぐに来られない程度に警戒している

 相手のようだな。王国ギルド長は伊達では無いな。」


コンコン

「ラファエル様がいらっしゃいました。」


応接室に入室すると眼鏡を掛けたダンディーなおじさん

が胸に手を当てて立礼していた。


「お初にお目に掛かります。冒険者ギルド、マキシアム

 王国ギルド長のリオットと申します。お見知りおきを。」


「お初にお目に掛かる。ロンドベル辺境伯が嫡子の

 ラファエルです。よろしく」


「本日は、辺境伯様からの詰問状に対するご回答と

 賠償請求に関するご回答に参りました。

 辺境伯様はラファエル様に一任されているとの事

 でしたので、この場で文章と共にご回答申し上げます。」


リオットは羊皮紙を一枚取り出すと読み上げた。


「回答書、ロンドベル辺境伯様の詰問状に記載されている

 マキシアム王国ギルドの全体に反乱の意思があり、

  今回の西都におけるギルド長及びギルド加盟クランの

 反乱行為に加担、又は黙認した事実は皆無である。

 王国ギルドは王国の貴族統治とは協調関係を持ってこそ

 その存在を維持する事が出来る事に疑念を持っていない。

  加えて、西都ロンドにおける反乱に関して、任命責任

 及び監督責任の責について疑義を唱えない。

  ついては、賠償請求における金銭の多寡については

 綿密に協調体制を維持する上での最低限の金銭である事

 を認め、本日全額を持参納付する事とします。

  

  また、厚かましくも領都ギルドの活動再開を願いたく、

 新たな体制として、ギルドマスターとして、王国ギルド

 副ギルド長であるサナエを就任させたく同伴しました。

  サナエは副ギルド長を留任の上、ギルドマスターとし  

 て赴く事により、今後の辺境伯様との関係改善に王国

 ギルド全体として取り組む所存です。

  なお、没収されるべき領都ギルドの資産の弁済として

 金貨10000枚をお持ちしたので受領いただきたい。

 副ギルドマスターのアキナは留任といたします。

  最後に冒険者ギルドの忠誠の証として、本日騎乗して

 来たワイバーンのうち2頭を辺境伯家に寄贈いた

 します。」


「100点だ。」


「はい?」


「王国ギルドの対応は100点だと言ったのだよ?

  王都の宮廷貴族共に金をばら撒いて値切る事も

 できただろうし、こんなに拙速に対応する必要も

 なかった。お前自身のその武力に訴えてもある程度

 の譲歩は引き出せたかもしれん。

  加えて、私が東方の人間を信用している情報を

 上手く使って、サナエを人質として出してきた。

 ワイバーンも面白いな、私が迅速な移動手段を欲して

 いる事も掴んでいたか。」


「お褒めに預かり光栄です。王国ギルドとして

 ラファエル様と良好な関係を築きたいと言うのは

 本当でございます。」


「ふん、褒美をやる。私は使徒だよ。損はさせん。」


「その言葉、時期が来るまで我が身に秘しておきますが

 何よりの褒美でございます。ありがとうございます。」


「よし、では、話は終わったな。」


「キョウコ、金貨10000枚を父上に。

 ツクヨミ、冒険者ギルドへお二方をご案内しろ。」


「「かしこまりましてございます。」」


「では、リオットいずれ王都で会おう。」


「はっ!」




リオット視点


 いや。。。何?あの子。。。

 2日前に決断した自分を褒めてあげたい。

 めっちゃ頭回るやん。

 こっちの思惑もすべてお見通し。


 サナエ。。。助かったわ~

 使徒かも知れないって言われてなかったら

 おじさん暴れていたかも。。。


 スサノオっての一人なら何とかなるけど。

 何?

 何なの?あのキョウコって子。。。

 完全に目が逝っていたよね。

 視線だけで人殺せるよ?

 俺、間違いなく殺されていたよな。


 ホントあとはサナエ頼むで~

 もう言いなりでも何でも良いから

 

 そして最後の「王都で会おう」って。。。胃が痛いっす。


この心の声察していただいていますか?

サナエさん?おーい!


「久しぶりですね。サナエ。

 いつの間にか出世したみたいで嬉しいわ」

(任務ご苦労、サナエ、待たせてしまったな:副音声)


「国を出て紆余曲折もありましたが、高位冒険者から

 受付嬢に転身して、王国ギルド本部で必死に働いて

 いるうちにいつの間にか。。です。」

(王国ギルドなんてチョロかったです。特に系統立てて

 修練してもいない脳筋が職員に転向するので:副音声)


「領都冒険者ギルドに赴任すれば、シノブやマナミ、

 サスケや行方不明だったアヤメにも会えますよ?」

(姫様、使徒様に忠誠を誓いたいのですが、やはり直には

 無理でしょうか?:副音声)


サナエさん会話が弾んでいるな~

俺は早めに業務終わらせて王都に帰ろう。

カミさんの所に。。。うん。


~今日も領都の空は青かった~


(白金貨196大金貨1金貨0大銀貨12銀貨12大銅貨12銅貨2枚) 


当方、初めて物書きに挑戦いたします。

誤字脱字、読みにくい等のご指導をお願いいたします。

豆腐メンタルなので過激な指摘はご容赦くださいますようにお願いいたします。

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