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銀河戦争?こちとら中世剣と魔法の世界ですが何か?  作者: 窓際の憂鬱
第二章 幼少期
11/71

第9話 東方より

翌朝、朝食を食べた後4人で連れ立って

装備を買いに出かけた。

各種商会は領都の南側に存在している。


町を歩くと美少女である姉様やキョウコに

不躾な視線を寄越す輩が多い。

唯一の男である俺に因縁をつける輩が

居るかと構えていたが、どうやら面倒を

見られている幼子的な感覚のようで

微笑ましい視線を注がれている。


目に付く商店は食材や飲食関係が多いようだ。

産業革命前の文化レベルなので

そんなものなのかもしれない。


大通りに沿ったお店を一通り物色し終わり、

防壁の門に近づくと開けた場所に出た。


その広場では飲食の屋台が食欲を掻き立てる

臭いを漂わせていた。


「朝食を食べて来て失敗したね~」


食欲旺盛なネイト姉様が残念そうにつぶやく。


「明日は朝食無しで、あの串焼きを食べましょう!」


さほど食べ物に興味のなさそうな

カトリナ姉様までが興味津々に提案する。


「わかったよ。明日の朝食は要らないと伝えてくれ。」


「かしこまりました。サムエルに伝えておきます。」


サムエルはお屋敷の料理人の頭である。

シェフとしてはかなり優秀な経歴を持っているらしい。

サムエルに師事するアズサとキドの3人で

お屋敷のキッチンを預かっている。


「一通りはお店を確認できたから順番にまわろう。

 武器屋、防具屋、服屋、薬屋、日用品の順だね」


「「了解!(しました)」」



まずは、剣と槍の紋章の看板の武器屋に入る。


カランッ


「いらっしゃい。って、ガキかよ?

 ここは子供のデートコースじゃねえよ。」


20歳位の店員が毒づく。ま~そういう反応になるよね。

モテなそうだし。。


「いえ、一応僕らは冒険者パーティーですよ!

 ギルドカードを見ればわかりますか?」


「冒険者?どうせ採集専門だろ?

 ナイフなら雑貨屋。。って。。

 Cランクじゃねえか。。。」


「えへへ。私はまだDランクだけど

 パーティー東方神技をよろしくねん」


社交性の高いネイト姉様が声を掛ける。

まーお兄さんの目は、カトリナ姉様をロックオンして

いるんだけどね。


「勝手に見ても良いですか?」


「あ、は、はい。大丈夫です。どうぞ」


店の中を一周しつつ物色する。

武器だけでも結構な種類になるものだな。

大剣、剣、短剣、双剣から東方の刀など。。


「カトリナ姉様、薙刀が無いよ?」


「えっ?店員さん薙刀は無いのでしょうか?」


カトリナ姉様が声を掛けるとお兄さんは慌てたように


「薙刀でございますか?

 東方の武器であまり売れる武器では

 ございませんので。。。

 あるにはあるのですが。少々お待ちください」


お兄さんはカウンターの奥に消えると2mほどの

朱塗りの薙刀を持って戻って来る。


鞘を抜いてみると美しい波紋が浮かんだ

40cmほどの刃が付いている。

青白い反射を返す刃はミスリル製かな?


「綺麗な薙刀ですね。長さも重心も申し分ないです」


カトリナ姉様はその薙刀を振って、使い勝手を試し

ながら俺に言った。気に入ったようだ。


「ご覧のとおりミスリル製の刃ですので、

 お値段が張りますが大丈夫でしょうか?」


お兄さんはお金の心配をしていたようだ。


「おいくらですか?」


「この西方では希少品ですので金貨2枚と大銀貨8枚。

 いや、金貨2枚と大銀貨5枚でいかがでしょうか?」


お兄さん、カトリナ姉様の物欲しそうな目を見て

値下げしてくれたようだ。

姉様。。。

そんな目を若い男に向けてはだめですよ?


「問題ありません。後でまとめて支払います。

 同じくらいの品質の刀と片手斧はありますか?」


「しょ、少々お待ちください」


このクラスはやはり展示はしておらず、カウンターの

奥にしまってあるようだ。


「坊ちゃま、私は自分の刀がありますので大丈夫です」


「それで今日は腰に刀を下げていたんだね。了解」


お兄さんが刀と片手斧を持って戻ってきた。


「これが大体同クラスの刀と片手斧になります。

 やはりミスリル製なので、刀が金貨2枚と大銀貨5枚、

 片手斧の方が金貨3枚と大銀貨2枚になります。」


いつの間にかお兄さんが敬語になっている。

刀は僕が、片手斧はネイトが振ってみて、

使い勝手を試してみる。

こんなものかな?

ミスリルは魔導銀とも言うから後々も付与とか

出来るかもしれないしね。


「ネイト姉様どう?」


「良い感じだよ~力が乗せやすいし、

 何よりもデザインがかわいいもん!」


まさかの映え重視!?


「じゃあお兄さん、この二つも貰います。」


「ありがとうございます。

 合計で金貨8枚と大銀貨2枚で

 剣帯と背負い具をサービスさせて頂きます。」


「キョウコ、支払いを」


「かしこまりました」


お兄さんのホクホク顔に見送られてお店を出た。



**************************************************


続いて入った鎧マークの防具店では、

可愛い女性の店員さんが担当してくれた。

店内を一周して見てみたが、

やはり店員さんに聞いた方が良さそうだ。


「すみません。ミスリルの部分鎧ってありますか?」


「ございますが、一点金貨5枚位になりますが、

 大丈夫でしょうか?」


「大丈夫です。

 うちの姉達が革鎧は嫌だと言うもので、

 着けやすく、デザイン性の良い物を数点見せて

 頂けますか?」


「かしこまりました。

 部分鎧ですと基本は胸部、腰部とガントレット、

 ブーツの組み合わせになります。

 様々な形と組み合わせがありますのでご覧ください。

 ブーツは革製をお勧めします。

 金属製は長距離移動の負担が大きいので

 騎士様以外は選ばれません。。

 オプションとして、サークレット等もございます。」


「ん~と。。カトリナ姉様こちらへ」


うちの女性陣は胸部控えめなので、

胸部は厚めに立体造形した、

キャミソール形状に肩装甲を付けた形状の物を、

腰部は幅広なベルト状の装甲から笹状の装甲が

垂れ下がり、ミニスカートのようになった物を

ブーツはひざ下高の厚いが柔らかい素材の物を選ぶ。


サークレットはミスリル製の見事な造形の羽が

それぞれ左右のこめかみから立ち上がっている物を選ぶ

カトリナは右羽、ネイトは左羽で二人並ぶと映える。


キョウコはこのミスリルの鉢金にレースの付いた

ホワイトプリムで決まりだな。


「手甲はありますか?なるべく固く小盾として

 使えるものが良いのですか?」


「ちょっとお高く金貨7枚になりますが、

 左腕用のみであればオリハルコン製がございます。」


「あと、ミスリル製の左右腕輪を三人に」


「承知いたしました。腕輪は片腕で金貨1枚になります」


「では、それでお願いします」


「キョウコ、お金をこっちへ。

 姉様たちと皆で装備して来てくれるかな。」


「かしこまりました」


「えーと、全てで金貨32枚と大銀貨4枚ですが、

 今回は初回サービスとして、金貨30枚にさせて

 頂きます。」


良かった。。。お金足りたよ~

もう、お昼だし一旦ギルドに行って

お金を受け取ってから続きの買い物をしよう。


俺も急いで装備を身に着ける。


「みんな、ギルドに寄って酒場の食事を食べてみない?」


「「賛成!興味あります!」」


「よし、じゃあギルドに向かおう」



**************************************************



カランカランッ


例のごとく、冒険者ギルドのドアを押すと

ギルド内の人間が一斉にこちらを伺う。

昨日の討伐報告時にはみんなさっと目を逸らしていたが、

今日は沈黙のまま、こちらを凝視して微動だにしない。


どうしたんだろう?


「先に買取のお金を貰って来てから食事にしよう」


「「はーい」」


受付カウンターを見るとシャルさんは応対中のようだ。

別の窓口でも良いかと思い、カウンターに近づくと

シャルさんに応対されていた冒険者が、

他の受付嬢に促され別の窓口に半ば引きずられて行く。


気にしない事にしよう。うん。


「シャルさん。こんにちは」


「ラフィー様、皆様こんにちは」

「本日は買取の受領ございますね。」


「はい、早かったでしょうか?大丈夫ですか?」


「大丈夫です。では、

 内訳ですがワイルドバッファローの魔石が銀貨5枚、

 角が銀貨5枚、皮が銀貨5枚、肉が銀貨2枚

 マッドドッグの魔石が大銅貨5枚、

 角ウサギの魔石が銅貨5枚、角が銅貨5枚、

 肉が大銅貨1枚となっております。

 

 今回は角ウサギの肉が焼けてしまっていますので、

 銅貨3枚に減額になっております。

 それ以外は最上品質でした。

 よって、ワイルドバッファローの素材は212頭で

 金貨42枚と大銀貨4枚。

 マッドドッグが15頭で銀貨7枚と大銅貨5枚。

 角ウサギが20匹で銀貨2枚と大銅貨6枚。


 合計が金貨42枚と大銀貨5枚、銀貨8枚、

 大銅貨1枚となりました。


 ここから剥ぎ取り手数料が一割ですが、大量割り引き

 として金貨39枚でいかがでしょうか?」


「もちろん結構です」


「ありがとうございます。では、こちらになります」


シャルさんは金貨39枚を渡しながら


「皆様装備を整えられたんですね。

 昨日は採取のつもりで来られたのばかり

 思っておりました。

 とてもお似合いです。ミスリルですか?

 ギルドの皆さん輝きが眩しくて固まっていますよ。」


ああ、なるほど、そういう事だったのか。


「今日はギルドの酒場で軽く食事をして、もう少し

 装備を整えようと思っています。」


「そうですか、準備は怠らないようにしてくださいね」


シャルに手を振るとカウンターを離れて酒場に向かう。

酒場には6人が座れるテーブル席が10セット程と、

カウンター席が10脚あり、カウンターの左右には10人程が

座れるソファー席が1つずつあるようだ。


今は、テーブル席が数席とソファー席が一つ

埋まっており、カウンターでは2人の冒険者が

酒を酌み交わしている。


とりあえず、テーブル席の一つに座ると猫耳の獣人の

ウェイトレスがやって来た。


「こんにちは、初めましてだにゃー」


「こんにちは、僕たちはCランクパーティー東方神技で

 僕はラフィー。よろしくね」


「にゃーはメルって言いますにゃー、よろしくだにゃー」


「じゃあメル。おすすめの食事はある?あと、

 アルコール以外の飲み物」


「本日のおすすめはワイルドバッファローのステーキ

 だにゃー、大量入荷で大銅貨1枚で白パン2個付き!

 こんな高ランク食材めったに食べれないにゃー。

 飲み物は銅貨2枚で桃の果実水かブドウの果実水、

 温かい紅茶があるにゃー」


「じゃあ、おすすめステーキを4人分と桃とブドウの

 果実水をそれぞれ2つづつ下さい」


「了解にゃー大銅貨4枚と銅貨4枚になるにゃー」


「ちなみに冒険者の皆さんは何を飲んでるの?」


「あそこのソファーは食事で果実水、その他の冒険者

 はエールにゃー」


「エールは一杯幾ら?」

「銅貨4枚にゃ」


冒険者は2~30人か。。。


「じゃあ、銀貨2枚を払うから、先輩の皆さんに

 エールと果実水を!余りはメルのチップね!」


「にゃー、ありがとうにゃー!

 みんにゃー!東方神技のおごりにゃー」


「おお、なかなかわかってんじゃねーかー」

「ごちそうさま~」


「新人ですのでご挨拶代わりです。

 あんまりいじめないでくださいね~」


「おいおい。。。。無いから。。」


そんな中、一人の冒険者が近づいてくる。

昨日の男、ファルグだ。


「あ。。あのう。。昨日は大変失礼しました。

 酔っていて気が大きくなってしまって。。」

「わ、私も頂いてよろしいでしょうか?」


めっちゃ低姿勢だ!身構えて損した!


「もちろん良いですよ。

 昨日はこちらもやり過ぎたのでお互いに

 水に流しましょう。

 そうそう、女の子にモテたいなら、1に清潔

 2に清潔、3、4が無くて5に金貨ですよ」


「あ、ありがとうございます!肝に銘じます!

 では失礼します!」


「別にラフィーは金貨なんて無くても良いんだよ?

 食べさせてあげるしー」


カトリナがそう言うとネイトとキョウコも

コクコクやっている。


いや、ヒモは嫌やねん。。。


「お待たせにゃー」


メルが食事を運んできた。

えっ?和牛リブロース500g??

これでパン付きで1000円?やすっ!!


「安いのは自分たちが大量に刈ってきて、

 納品したからだにゃー。

 他の食堂では絶対にありえないにゃー

 ここはギルド直営だから買取金額で

 仕入れられるから特別にゃー」


なるほど、さてお味は?


「「「頂きます」」」


「キョウコ、一緒に食べるんだよ?

 わかっているよね?」


「はい、頂きます」


おお、やわらかい。ナイフがすっと入って行く

カプッ。。。


トロける~あっという間に口の中から無くなった。

しかも、これうちの屋敷よりも塩と香辛料を使ってる。

めっちゃおいしい!


「「「「おいしい!!」」」」


「ギルドの酒場穴場だね~今後とも贔屓にしよう!」


「冒険した時のお昼はここで良いかもね~」


姉さん達も気に入ったようで、ぺろりっと完食していた。

果実水や紅茶を追加注文してまったりとしていると

キョウコにメルがメモを渡していた。


さっと目を通したキョウコの目が。。。。怒ってる?

切れ長で蠱惑的な目が細まって眉間に皺が。。。

メルに何事か伝えて俺に向き直ると


「坊ちゃま、申し訳ございません。東方からの人員が

 到着してそこに居るようです。」


「ご挨拶だけでもさせて頂けますでしょうか?」

 キョウコがため息を吐きながら聞いてくる。


「ん?何か手違いでも?顔合わせは構わないよ?」


そう言うと、奥のソファー席から東方系の顔立ちの美男

美女がやってきた。リーダーなのか20歳位の美女を

先頭に俺の目で跪くと、あいさつを始めた。


「お初にお目に掛かります。ラファエル様。

 私は東方イースト国のカトウ本家の長女、

 ツクヨミと申します。

 ご尊顔を拝する事が出来まして光栄でございます。

 本日は、キョウコより依頼のあった5名の傍仕えを

 私共が護衛してこちらに伺った次第でございます」


ああ。聞いてたとおり5人なんだよね。

カトウ本家の娘って一国の王女じゃないか?

俺は慌てて立ち上がり応対をする。


「ツクヨミ様、東方から遠路護衛ありがとう

 ございました。お立場がございます。

 お立ち下さい。」


「いえ、我らがカトウ家はラファエル様のために存在

 致します。塵芥のように扱われても一向に構いません。

 ただ、願わくばラファエル様のお役に立ちたく。」


ツクヨミは跪いたまま涙に頬を濡らしている。

苦手だ。こんな美女を跪かせて泣かせるなんて。


「わかった。わかりました。詳しいお話は後ほど

 お屋敷でお聞きします。我々はまだ買い物の続き

 があるので先にお屋敷に向かってください。

 カナエを呼び出して、旅の垢でも落としていて

 ください。」


「承知致しました。お屋敷でお待ちいたしております」


さて、僕たちも次の店に向かおう。


「メル、ご馳走さま~」

「また寄ってだにゃー」


逃げるように冒険者ギルドを後にしながらキョウコに

確認をする。


「キョウコ?なんで怒ってたの?」


「ラフィー様。メイドの5名は彼女達だけで

 こちらに向かうはずだったのです。

 街道に出没する盗賊や魔獣程度なら彼女たちでも

 十分に対応できますから。」


「へー、そっか。。まだ修行途中だけど、

 才能のある娘達だって言ってたもんね。」


「はい、護衛と称して付いてきた5人ですが、

 内訳はカトウ本家の姫が3人、その護衛が2人です」


おい。。。。姫が3人??


「えと。。。一応聞くけどカトウ本家に姫は何人?」


「3人です。全員来たんです。絶対帰らないと思います」


「ああ、まあ傍仕えを呼び寄せておいて、

 人数多いから要らないとか言えないよね。」


「最悪の場合、予定の娘たちが帰されて、

 姫たちが残る未来が見えます。」


ああ。。。諦めなさいって事ですね。。。

よっし!あきらめた!諦めましたよ~~

人生ポジティブに行こう。


「ちょっとお屋敷が心配だから

 時間のかかる服屋は明日ゆっくり行こう。

 薬屋と日用品だけ買って屋敷に戻るよ~」


「「はーい」」」



ビーカーの絵柄が刻印された看板の薬屋に寄ると

初級回復薬 40本 大銅貨1枚

中級回復薬 16本 銀貨1枚

上級回復薬  8本 大銀貨1枚


MP初級回復薬 40本 大銅貨1枚

MP中級回復薬 16本 銀貨1枚

MP上級回復薬  8本 大銀貨1枚


麻痺回復薬  8本 銀貨1枚

 毒回復薬 12本 銀貨1枚

石化回復薬  8本 銀貨1枚 を購入して


計 金貨2枚 大銀貨2枚 銀貨8枚を支払った。



日用雑貨のお店はバッグが目印のようだ。


日用雑貨のお店では、

 防水マント(ローブ) 4着 銀貨2枚

 中型テント(4~6人) 2張 銀貨8枚

 水筒         4本 銀貨1枚

 鍋          4個 大銅貨5枚

 フライパン      2つ 大銅貨5枚

 毛布         4枚 銀貨1枚

 深皿(木製)     8枚 大銅貨1枚

 カップ(木製)    4個 大銅貨1枚

 革バッグ       3個 銀貨3枚

 非常食3食7日セット   4つ 大銅貨7枚

 調味料、香辛料    1式 金貨5枚

 その他雑貨      1式 銀貨1枚

 

計 金貨5枚、大銀貨4枚 銀貨8枚 大銅貨9枚

を購入した。


「よし、当面はこんなものかな?

 お屋敷に戻ろうか?」


「「「はーい(かしこまりました)」」」



屋敷に帰ると、門番をしていた女騎士のミラールと

騎士のドラムが


「「おかえりなさいませ!お嬢様方、坊ちゃま」」


「おお、これはまた。。。総ミスリル装備とは。

 お館様からの援助は無かったはずですが。」


「ん?昨日稼いだお金で揃えたよ~」


そう、冒険者登録をする時の父上からの唯一の条件は

装備等一切の援助はしないから

「冒険者として自分の力でやってみろ」だった。

まあ、お母様方から通常の屋敷での生活とお風呂は

必要だと説得されていたけど。


「いやはや、順風満帆で何よりでございます」


割り込むようにミラール女騎士が


「お坊ちゃまに東方よりお客人が参っております。

 すでにお館様との謁見も終えてお待ちでございます。

 人数が多いので「会議室を使え」との事です」


「了解だよ~お疲れ様。

 今日は冒険者ギルドの酒場でワイルドバッファロー

 のステーキが大銅貨1枚で食べられるよ~」


「「??ありがとうございます!交代時間が来たら

  食べに行ってきます!」」


二人ともめちゃ嬉しそうだ。良い事をした♪


さて、キョウコの機嫌が悪いからとっとと片付けよう。

あ、その前に。。。


キッチンに向かい、シェフのサムエルに

ワイルドバッファローの肉を渡す。

ギルドで大銀貨2枚分の肉を買って来たのだ。

先ほど購入した香辛料も金貨1枚分を渡す。


「今晩はこれで存分に腕を振るってね!」


「かしこまりました。坊ちゃんたちの初獲物ですね!

 お任せください。腕によりを掛けて調理します。」


よし、会議室に向かおう。


会議室には身綺麗になった、ツクヨミ以下10名の

東方一族が緑茶?を飲んでいた。俺が入室すると跪こう

とするので、そのまま椅子に座るように言いつける。


「さて、ツクヨミ姫?

 僕はキョウコから5名の修行中の戦闘メイドを呼び

 寄せるって聞いていたんだが、残りの方々はいつ頃

 までご逗留されるのでしょうか?」


「恐れながら、お答えの前に各人の紹介をさせて

 頂かせないでしょうか?」


「そうだな。姫以外はまだ名前も聞いていなかったな」


キョウコがイラッとしたのが空気でわかる。


「では、まず当初の予定の見習いメイドです。

 右からレイコ10歳、ミズキ9歳、ナツキ8歳、

 ハルナ7歳、カリン7歳になります。」


俺と同世代か少しだけ上を揃えたのかな?

確かに一緒に修練するのにちょうど良い年齢だね。


「残りの者ですが、私カトウ本家の長姫ツクヨミ20歳、

 次姫シノブ19歳、三姫マナミ19歳

 カトウ本家指南役の長子、刀王スサノオ19歳、諜報部

 所属の忍びサスケ18歳でございます。」


おお、俺より2~3世代上だがカトウ家の若手組か。

姫3人総出ってのがいまいち判らんけど。


「先ほどのご質問ですが、我らも是非ラファエル様の

 配下にお加えください。」


「しかし、カトウ本家は姫が3人しかいないのだろう?

 全員こっちに来てしまって良いのか?」


「問題ございません。最も血の濃い我らがラファエル様

 に仕えるのは一族の総意でございます。」


ここでキョウコが口を挟む


「ツクヨミ様、一族でも最も血の濃いのは

 現当主と異母妹の子である私でございます。

 一族でも私に一任すると決まったはずでは

 ございませんか!」


「キョウコごめんね。貴方を困らせるつもりは

 無かったのだけど、ほんの少しだけ年齢が違った

 だけで、諦めるには祖先の無念も私達の感情も

 重すぎるのよ。」


「気持ちはわかりますが事情は説明したはずです。

 現段階の辺境伯領は姫様方にお給金を出せる

 余裕はございません。

 お給金は要らないとか減額などと言って、

 辺境伯様を困らせるおつもりは無いのでしょう?」


「それは。。。。」


貧乏が悪いのか。。。やはり金策は早めにしなければな。


「キョウコ、気を使ってくれてありがとう」


「結論から言おう。判った。全員を雇い配下とする。

 但し、辺境伯家では無く10名共に私が召し抱える。

 

 私は表と裏二翼の配下に支えて貰うつもりだ。

 そなたらは裏の一翼を担ってもらいたい。

 表裏の総司令はキョウコだ。

 ツクヨミには裏の筆頭としてキョウコに従え。

 給金は当面は月に各自金貨1枚と大銀貨1枚とする」


「問題無ければ、その身に宿る血と永劫の決意をもって

 私に忠誠を誓うが良い。我はその対価として、新たな

 世界を、今迄とは次元の違う未来をお前たちに贈ろう」


「「「 Yes your Majesty! 」」」


ふう、何とかなったかなあ~

今日はキョウコを抱き枕にして寝てあげよう。


「キョウコ、些末なことは任せる。

 当面は屋敷で過ごせるだろう。

 安定した収入に関しては、

 少し前倒しをするから心配するな。」


「かしこまりました」



「坊ちゃま、お館様が今日の夕食は東方のお客人も

 含めて皆で取りたいとの事です。

 すでに準備は整っておりますので、皆様お早く食堂

 にお越しくださいませ。」


カナエが見計らっていたかのように声を掛けてくる。


「わかった。すぐ行く」



食堂ではすでに父上と母上方とアルフォンスが席に

着いていた。


「父上、遅くなり申し訳ありません」


「いや。。。良いから早くせい!

 ステーキが覚めるでは無いか!

 いじめか?

 その年で親を虐待する事を覚えたのか?」


父上のメンタルが崩壊してる。。。


皆が席に着くと父上が涎を飲み込み威厳を取り戻す。


「本日はラフィー達の初の獲物が届いた!

 なんとB級食材のワイルドバッファローだ!

 ラフィーが皆に食して貰いたいと持ち帰ってきた。

 普段は質素に倹約を行っているが今宵は無礼講とする。

 今日は遠方から来られた東方のお客人も共に祝って

 頂きたい。」


「では、頂きます!」


「ふむ、これは美味い!

 サムエルに良い素材を与えて、香辛料をふんだんに

 使わせるとここまで美味くなるのか。

 腕の振るい甲斐があっただろう。日頃は倹約倹約と

 言ってしまってすまない。

 B級食材と言えどもこれだけの量、買えば金貨が数枚

 必要だろう。良くやった。今後も精進しなさい。」


「はい!父上!」


お母様方も口々に褒めてくださった。

こんな賑やかな食事は初めてかもしれない。

明日からも頑張ろう。


キョウコを抱き枕にして布団に入ったらあっという間に睡魔に捕らわれた。。。


(残 金貨43枚、大銀貨1枚、銀貨6枚、大銅貨9枚)


当方、初めて物書きに挑戦いたします。

誤字脱字、読みにくい等のご指導をお願いいたします。

豆腐メンタルなので過激な指摘はご容赦くださいますようにお願いいたします。


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