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銀河戦争?こちとら中世剣と魔法の世界ですが何か?  作者: 窓際の憂鬱
第二章 幼少期
10/71

第8話 冒険者ギルド

一月ほど掛けて、魔術の取得と練習を行った後に

父上から許可を受けたカトリナとネイトを誘って

冒険者ギルドに向かった。


領都の冒険者ギルドは中央区域の北寄りの

大通り沿いにあった。


領都は高さ10m程の防壁で囲まれた、中世ヨーロッパの

城塞都市のような都市だ。

直径は10キロほどで、15キロ程の位置には高さ3mほどの

第二防壁があり農作地などを囲っている。

出入口門は東西南北にあり各街道に繋がっている。


各ギルドや教会、領主屋敷などの重要施設は

中央区に密集して存在している。

侵略や魔獣に備えているのだそうだ。

冒険者ギルドは未開領域に近い北寄りに位置して、

冒険者の利便性に配慮している。



「キョウコ、お父様の説得ありがとうね!」

「うんうん、ほんとうにありがとう!」


カトリナ姉様とネイト姉様が律儀にお礼を言っている。


「いえ、私は坊ちゃまのご意向に従った迄でございます。

 お礼でしたら坊ちゃまに」


「え?俺何も言ってないよね?」


「いえ、口に出さずとも察するのが一流の配下でございます。

 実際、本日もお声掛けをなされて、ご一緒されているでは

 ないですか。しかも左右の手をお繋ぎになられて。。。」


う。。。赤くなって何も言えん。。。


「「やっぱり、キョウコありがとう!」」


二人の姉が声を揃えて言う。


「もったいお言葉です」


少し頬を染めながらクールビューティーなキョウコが会釈した。



「あ、そういえば!」

「冒険者としてやって行くからには、敬語で言いあっていては

 緊急時に間誤付くし、他の冒険者にも舐められる。

 基本的にみんな呼び捨てで、敬語は無しで行こう」


ん?なんでみんな赤くなってるの?


「じゃ、私はカトリナ」

「私はネイト」

「私はキョウコ」

「「「で、ラフィーだね!」」」


「お互い呼び捨て。。。。にへらっ」


美少女3人が天下の往来で相好を崩してる。周囲の視線が痛い。。。



冒険者ギルドの入り口に着いた。

よくある剣と盾ではなく、剣と竜?魔獣の意かな?の

紋章の看板がぶら下がっている。


さて、お約束な展開になるのかな?


カランカラン~

重厚な扉を押して中に入る。

左手に大きな掲示板がり、右手側にはお約束の

酒場があった。

正面には役所のような受付カウンターが並んでいる。

酒場には昼間から呑んでる冒険者が数パーティー、

掲示板にも20人ほどが集っていた。


入った途端に彼らの好奇の視線が突き刺さって来る。

そして、やっぱりお約束かな?

酒場から粗野な兄ちゃんが歩いてくる。


「おいおい!ここはお遊戯場じゃねえんだぞ?

 しかも美少女3人連れって!羨ましいじゃねえか!」


長身の筋肉ダルマと言った感じで、

傷だらけの革鎧を纏っている。

髭面でアルコール臭い上に不潔感が漂っていて

お近づきにはなりたくないな~


とりあえず無視してカウンターの受付嬢に声をかける。


「冒険者登録をお願いしたのですが」


「ひゃ、ひゃい!」


あーあ、受付嬢が怯えちゃってるやん!

あの兄ちゃん締めるか?


「おい!無視すんな!俺がDクラスだからビビってんのか?」


「下級上位か。。。」ぼそっ


(鑑定)


***********************

 ファルグ


 種族 人族 性別 男

 年齢 23歳  Lv 18

 冒険者ランク D


 HP 1886 / 1886

 MP 1296 / 1296

 筋力   78

 耐久    82

 敏捷    58

 知力    56

 魔力    72


【スキル】

 斧術    Lv 2 / 5 

 体術    Lv 1 / 5

 

【加 護】

 火精霊の加護

 

【魔 術】

 火魔法 D

 生活魔法


【称 号】

臆病な冒険者


************************


おお!初めて冒険者のステータス見るな~

HPとMPは年齢依存な部分も大きいからな。。。

こんなもんだろ。

キョウコなら余裕だな。。。



「お前死んだぞ!何が下級上位かだ!」

顔を真っ赤にして、ファルグが背中の斧を引き抜くと

全力で振り下ろしてきた。


「ラフィー様?」

キョウコが声を掛けてくる。俺は静かに首を振ると

ファルグに向かって右手を振って


「命じる。エアーカッター」


風の真空刃が右手の動作に従い形成されると

ファルグの振りかぶった両腕を防具ごと切り飛ばす。


ゴンッ。。ガラン。。。


一瞬、周囲を静寂が覆いつくす。


「あぎゃー!痛えっ!痛えっ!お、俺の腕がー!!」

「ちっ。。血っ!血がぁー!」


煩いな~

ちょっと両腕から間欠泉みたいに

血が噴き出してるからってさぁ

あ。。。周りの空気が冷たい!

姉さん達とキョウコは平然としてるけど

冒険者とギルド職員はドン引きだ!


「キョウコ」


「かしこまりました」


「主のお慈悲に感謝なさい?」


そう言うとキョウコは落ちた腕を拾って

周囲の冒険者たちに傷口に当てさせると

「主の慈悲に感謝を。ハイヒール」


緑色の治癒の光が霧散すると一瞬で両腕が

治癒した男が訳が分からず放心している。


更なる沈黙が支配する中、キョウコが宣言する。


「この方はご領主様のご次男、ラファエル様だ。

 こちらのお二方は長女のカトリナ様、

 次女のネイトライム様だ。

 御三方とも御身分を明かす予定は無かったのだが

 この愚か者に治癒魔法を使用したので、

 つまらん勧誘を避けるために身分を明かす。

 私はラファエル様のしもべのキョウコだ。

 東方の出身なので察するように。。」


「は。。。はい。。。」

受付嬢だけが返事をしてくれる。

良い娘やぁ~癒されるね!


「騒がせてごめんね!」

「床掃除は彼にやらせてね~」

ニコニコしながら姉二人組が鬼畜なことを言う。




「さて、冒険者登録をお願いしますね」


「は、はい少々お待ちください。」


愛想笑いを浮かべながら、先輩と思わしき女性が

彼女に羊皮紙の束を渡す。

「こ。。こちらに記入をお願いいたします。」


「はーい。ところで、お姉さんのお名前は?

 僕はラフィーって呼んでね♪」


「失礼しました。私はシャルと申します。

 よろしくお願いいたします。」


立ち上がって頭を下げてくれる。


「シャルだね!ちょっと待ってね。すぐ書いちゃうから。」


4人横に並んで書き込む。

「書けたよ~はい、4人分~」


「ありがとうございます」


「続きまして、ギルドカードを作成させていただきます。

 この銀色のカードに血を一滴垂らして頂きますと

 ギルドカード自身がステータス情報を読込み記録します。

 そしてステータス情報によってカードが

 自動的に冒険者ランクを決定します。」


「尚、お名前と年齢、レベル、冒険者ランク以外は他者には

 読み取れませんのでご安心ください。

 例外として討伐の記録、及びギルド口座の入出金記録は

 ギルドで読み出す事ができるようになっております。」


「了解、了解」


 皆でカードを一枚づつ取り、シャルに渡された針で

血を垂らして行く


「あ、Dだ!やったー」

「私もD~」


カトリナとネイトはDランクの様だ


「私はBランクです」

「僕はCだね」


「パーティーをお組みになりますか?

 パーティーリーダーの一つ上ランクの依頼が

 受注可能になりますよ?」


「そうだね。お願いするよ」


「パーティーリーダーはラフィー様で」

わかってますよ。

ここで異論をはさんでも無駄なのは。。。

勝てない戦いはしない。。。

空気が読める男の子はカッコイイでしょ?


「パーティー名はいかがいたしましょうか?」


ん~

「僕が決めても良いかな?」


「「「いいよ~(どうぞ)」」」


「じゃあ、「東方神技」で!」

最終的に東方のメンバー増えそうだし、

キョウコにも負担を掛けるからな。

ちょっとキョウコが涙ぐんでたのは見ないふりをしよう。


「承知いたしました。パーティー東方神技様の

 パーティーランクはCとなります。」


「ギルド規則の詳細等のご説明はお入り用ですか?」


「いや?基本自己責任、街中で刃傷・魔術闘争は禁止でしょ?

 さっきは加入前だから問題ないよね♪」


「その認識で間違いございません。詳細はこの冊子に

 記載されておりますのでご覧ください。」


「は~い。ありがとう!」

じゃ、掲示板に寄って軽く魔獣でも刈りますかね。


「こんな時間だからかな?ろくな依頼無いね~」

「げっ!EとかFランクは薬草採集とお手伝いだけじゃん!」


姉様二人が好きなこと言ってる。。。


「今日は常時討伐依頼で良いでしょう。

 北の第二防壁を出れば色々刈れそうだしね。」


「そうですね。本日は無理せずに刈りに慣れましょう」


「よっし!出発~!」


*********************************************


嵐のような子達だったな。。。


ファルグさんもいきなり腕切り飛ばされるなんて

思ってなかっただろうし、先輩たちは私を生贄のにして、

みんなカウンターの陰に隠れちゃうしさ!酷すぎる!


「シャル!わかってるよね!基本的に冒険者登録時に担当した

 受付嬢が担当だからね!」


「そうそう!いい?ほかの窓口に行かないように

 それとなく伝えるのよ?」


いや。。ホント酷い先輩たちだ。

まぁ、領主一家であの腕前と性格じゃあ、

みんな近づきたがらないよね。。。


なるようになるでしょ。前向きにがんばろー


今日は酒場が静かで仕事がはかどるな~


*********************************************



「おい。。何がどうなればあの歳で、あの精度の

 エアカッターを撃てるんだ?」


「確かにあの魔術構築スピードはすげぇな。

 魔法で近接戦闘できちまうじゃねえか!」


「いや。。その前にいつからエアカッターなんて魔術で

 革鎧ごと一発で腕落とせるようになったんだ?」


「残りの3人も魔力高そうみたいだったけど、

 あのメイド服着た女なんなの?

 めっちゃ怖かったんだけど?

 あんな冷酷な目見た事ないよ?

 暗殺者かなんかか?

 絶対百人以上殺してるよな?」


酔いがすっかり引いて、なぜか小声でしか

会話できなくなっていた酒場の面々であった。


*********************************************


第二防壁北方の草原にて


「そっち行ったよ~」


「任せて!サンダーアロー」


角ウサギさんがこんがり焼き上がる。

「ネイト、雷で焼いちゃうと売り物になら無く

 なっちゃうんだけど?」


「あ、そうだよね~でも、武器持ってないからな~」


ん~しゃーないな。。。小金稼ぐか~

「姉さん二人はちょっと休憩してて。周りに注意してね!」


「キョウコ、ちょっと街道外れてみよう」


「かしこまりました。お供いたします」


「すぐ戻るね~」


姉二人に声を掛けて西に向かって駆け出す。


河川に近づくと水を求めて来たのか魔獣の群れが居た。

「ワイルドバッファローじゃないか、200頭は居るな」


「ワイルドバッファローは討伐報酬以外にも

 肉、皮、角が売れますね。」


よし、気付かれる前に


「我が命じる。かの獣の首を刈れ。スラッシュ」


エアカッターの数倍の大きさの真空刃が複数現れると

魔獣の群れに向かって殺到する。

20頭からのワイルドバッファローは首をきれいに落とされて

その場に崩れ落ちる。

倒れた巨体が邪魔となり残りの魔獣は逃げ出せずにいる。


「カトウの末裔が命じる。敵の首を穿て!ウォーターアロー」


キョウコは水魔法で器用に極細の水矢で、首を狙い撃ちに

しているようだ。10分ほどの戦闘でワイルドバッファロー

212頭を刈り尽くした。


「しばらくはワイルドバッファロー刈らない方が良いかな?」


「魔獣は出産ではなく、魔力溜まりから発生すると言います

 からお気になさらずとも良いかと。」


ふむ。さて、時空魔法のアイテムボックス持ってて良かった~

時間停止も自由自在だしね~

ワイルドバッファローを回収して、姉様たちの元に戻る。


「今日はこの位にして帰って換金しようか、

 装備を整えないと厳しいもんね?」


「でも、角ウサギ20匹とマッドドッグ15頭しか

 刈れてないよー?」


「その前にどうやって運ぼう?」


姉様二人の心配をよそに呪文を唱える。


「アイテムボックス」


山となっていた角ウサギとマッドドッグを収納する。


「「ずるい!」」


きれいにハモったな。。。。

そのうち付与魔術か血族で使えるようにしてあげよう。


「今日は疲れたから突っ込みは無しで、ギルドに帰ろう」


「「はーい」」


****************


町に帰り冒険者ギルドのカウンターに行くと心なしか

みんなが小声になって静かになった気がする。

ま、今日の今日だからな。。。

シャルさんは居るかな?

あ。。お茶をもったまんま固まっている。


「ただいま帰りました。討伐した魔物は何処に提出すれば

 良いですか?」


「おかえりなさいませ。

 基本的に討伐部位については、そのままこちらへお持ちに

 なって構いません。

 買取素材で大きさや量の大きい物はあちらの買取カウンター

 で受付をして倉庫の方へ納品していただきます。

 倉庫の裏口は荷車が入れるようになっていますので、倉庫

 まで荷車を持ち込んでから買取カウンターで手続きをして、

 査定を受けながら荷下ろしをするのが、一般的になって

 おります。

 また、買い取りは強制では無く、商会等と直接売買をして

 いただいても結構です。

 ギルドの場合は比較的買取価格が低い代わりに、

 常に平均した買取価格で買取を行っております。」


「今日はギルドで買取をお願いします。剥ぎ取りをしていない

 のですが、依頼する事もできますよね。」


「はい、ギルドで剥ぎ取りをする場合は買取金額の一律10%を

 頂いておりますがよろしいでしょうか?」


「はい、お願いします」


「では、本日は初めてですので、私が買取受付も行います。」


「討伐物は何を何体でしょうか?」


「ワイルドバッファローを212頭とマッドドッグ15頭、

 角ウサギ20匹です。」


「はい?」

お!シャルさんのイラッとしたお顔ゲットしました~♪


「ホントですよ?倉庫に先に行きませんか?」


「あ、はい。わかりました」



買取カウンター横の通用口を潜って倉庫に入る。

倉庫では数人の人間が居て、マッドドッグ数体の解体と査定を

行っているようだ。

「バートさん。討伐物お持ちしたんですが

 どちらに置いたら良いですか?」


シャルさんが筋骨隆々で血まみれの包丁を持った

壮年の親父さんに声を掛ける。

「ん?シャルか?珍しいな。今はご覧の通り暇だから

 好きに置いて良いぞ?」


「どこでも良いそうです。裏口はあの扉です」


シャルさんが気を使って裏口も教えてくれる。


「ああ、大丈夫です。アイテムボックス」


サクサクとワイルドバッファロー212頭とマッドドッグ15頭、

角ウサギ20匹を置いていく。


「おいおいおいおい、なんて量だよ?」


「お前が噂の領主様のお子さんか。やっぱ良いマジックバッグ

 持ってんだな~」


良かった。。。

肩掛け鞄をマジックバッグ風に持って取り出す振りをして

正解だった。面倒ごとにならずに済みそうだ。


「良くもまあ、これだけキレイに首だけを攻撃して倒した

 もんだな。買い取りに最大限に気を使ってるな。。。

 角ウサギ以外は。。。」


ネイトが苦笑いをしている。


受付カウンターに戻ると

「ちょ、ちょっと量があるので先に討伐報酬です。

 ワイルドバッファローが大銀貨424枚、

 マッドドッグが大銀貨3枚、

 角ウサギが銀貨6枚で

 合計は金貨42枚と大銀貨7枚、銀貨6枚になります。

 ご確認ください。」


「買い取り金額は明日の朝までには出ると思いますが

 明日以降に来て頂いてよろしいですか?」


「良いですよ。午後伺いますから、無理しないでください」


「ありがとうございます。お疲れさまでした」



さて、今日は帰って休もう。姉様たちも疲れてそうだしね。


「今日は帰ろうか」


「そうだね。でもちょっと血の匂いが付いちゃった」


「今日はカリナに言ってお風呂に入ろう!」


お~お風呂か。。。

こっちでは2週間に一度位しか入れないからな~

屋敷に結構な大浴場があるんだが、大きいだけに薪代が

かかるから、カリナが節約中だからって

使わせてくれないんだよね。


家路に着きながら会話を続ける。


「キョウコも今日はお風呂に入りなよ?女の子なんだから」


「かしこまりました。ありがとうございます」


「4人で入ろうよ~背中流しあいっこしよ?」

またカトリナ姉様が無茶を言い出す。


「うんうん、決まった!キョウコ、ラフィー連れてきてね!」

ネイト姉様もノリノリっすね。


「かしこまりました」

拒否権は。。。無いのね。



。。。おもちゃにされましたよ。。。はい。。。

お恥ずかしながらちょっと興奮しちゃいました。。。


もうお婿に行けない。。。シクシク 

当方、初めて物書きに挑戦いたします。

誤字脱字、読みにくい等のご指導をお願いいたします。

豆腐メンタルなので過激な指摘はご容赦くださいますようにお願いいたします。

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