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短編横丁  作者: 友野久遠
16/27

(16)バナナの呪文

 胃が痛いので、子供が幼稚園に行っている間にと、最寄りの内科診療所に飛び込んだ。


 「胃痛ですか。 レントゲンが取れるとイッパツなんですが、何時に朝食を取られましたか」

 「朝の6時です」

 「5時間は経ってますか、うーん、撮れるかな。

  ちなみに朝食の内容は?」

 「堅い物が食べられそうになかったので、バナナを半分だけ」

 「♪さっちゃんはね♪」

 「……先生?」

 「えー、ゴホン。 バナナはまずいなー。 まだ残ってるかもしれないですねえ」

 「えー、だって柔らかいじゃないですか」

 「繊維と灰汁がほとんどですからね。 下手すりゃ1日居座ってる」


 そこで医者は席を外し、看護師と相談を始めた。

 レントゲンが取れるかどうかを議論しているのだが、私の席からは途切れ途切れにしか会話が聞こえない。

 おまけに専門用語ばかりなので、理解できる単語は「バナナ」だけである。

 それはこんな風に聞こえた。


 「多分、バナナだと……になってしまうからバナナだけ……だと思います」

 「でもバナナなら……になるし……っていう事がバナナの場合……のがバナナの……だろう?」

 「バナナは……ですからきっと……になってバナナが……と言う恐れも……バナナの量が……ですし」

 「問題はバナナが……なことで、バナナの……は関係ないです」

 「だけど、どにかくバナナだから」


 悪かったね! バナナなんか食べて!!


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